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保護者の居ぬ間に
第444話
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野菜たっぷりの夕食を終えたら次はお風呂。
「今日は何のお風呂がいいかな?」
「あわあわ」
「兄上を洗いたい」
「わふ」
「神薙さんはどうしますか?」
「晩酌したいからいいや」
「はぁい」
神薙さんの晩酌は宴でやる樽を一気飲みではなく、庭を眺めながらのんびり飲む所謂大人の楽しみ方だ。
いつもは騎士様や刀雲、タイガを交えて楽しんでいる。
子供が寝静まった後にしか語り合えない真剣な話をしていると刀雲は言うけれど、世界観的にもメンバー的にも下ネタトークなのは分かりきっているんだよね。
今日はダンジョンでレアなお酒がドロップしたと言っていたから、たぶんそれを飲むのだろう。
おつまみはドリアンが用意しているし、じゃあ僕らはお言葉に甘えてお風呂に入ってきます。
今日は普通に大浴場。
子供達を泡まみれにしたり、されたりして遊びながらお風呂を楽しみ、湯上りは各自好きな種類の牛乳を飲んだ。
「母上、寝るにはまだ早いからお喋りしよう」
『報告するのよ』
刀雲らがいない現在、僕の部屋には子供達の分の布団も用意されている。
大体シャムスが絵本を読み、聞いているうちに全員寝落ちしてるかな。
あれ絶対に催眠効果あると思う。
絵本はすらすら読めるようになってきたけれど、話す時はまだ舌足らず、でもそれがいい。
本人も分かっていてわざと舌足らずに喋っている時もあるので、幼児時代はあのままなんだろうなぁと思う。
就寝前のブラッシングを三匹にせがまれ、アカーシャと手分けしてやっていたらアー君とシャムスがすり寄ってきた。
どうやら本日の成果を語りたいらしい。
涼玉の卵はぐわんぐわん大きく左右に揺れているけど、多分あれは眠気と戦っているとみた。
「こう、シャムスがぐわっと……ふぁ、光って……ぐあっと」
『ぴかー光れたの、おいもさん、ふわーって、な、って』
今日一日良く遊び、沢山食べて、とどめにお風呂に入ればこうなるよね。
喋りながら動かしていた手は段々と下がり、瞼も下がってきて、アー君はあと一歩で寝そう、シャムスはお兄ちゃんのお腹に埋もれた状態でお喋りしていたので、寝るなと言う方が無理だろう。
ほどなくして二人とも寝落ちしました。
「アカーシャ、僕らも寝ようか」
「うん、ちょっと待って」
最後にブラッシングしていたルーが終わり、起こさなように頭をそっと下してタオルをお腹にかけるとアカーシャが僕の横に潜り込んできた。
「じゃあアカーシャおやすみ」
「母様もおやすみなさい」
「ドリアン、おやすみ」
「ハイ、良い夢を」
僕とアカーシャが目を閉じると、ドリアンが部屋の電気を消してくれた。
一日お疲れ様でした。
じゃあ……続きは夢の中で。
「今日は何のお風呂がいいかな?」
「あわあわ」
「兄上を洗いたい」
「わふ」
「神薙さんはどうしますか?」
「晩酌したいからいいや」
「はぁい」
神薙さんの晩酌は宴でやる樽を一気飲みではなく、庭を眺めながらのんびり飲む所謂大人の楽しみ方だ。
いつもは騎士様や刀雲、タイガを交えて楽しんでいる。
子供が寝静まった後にしか語り合えない真剣な話をしていると刀雲は言うけれど、世界観的にもメンバー的にも下ネタトークなのは分かりきっているんだよね。
今日はダンジョンでレアなお酒がドロップしたと言っていたから、たぶんそれを飲むのだろう。
おつまみはドリアンが用意しているし、じゃあ僕らはお言葉に甘えてお風呂に入ってきます。
今日は普通に大浴場。
子供達を泡まみれにしたり、されたりして遊びながらお風呂を楽しみ、湯上りは各自好きな種類の牛乳を飲んだ。
「母上、寝るにはまだ早いからお喋りしよう」
『報告するのよ』
刀雲らがいない現在、僕の部屋には子供達の分の布団も用意されている。
大体シャムスが絵本を読み、聞いているうちに全員寝落ちしてるかな。
あれ絶対に催眠効果あると思う。
絵本はすらすら読めるようになってきたけれど、話す時はまだ舌足らず、でもそれがいい。
本人も分かっていてわざと舌足らずに喋っている時もあるので、幼児時代はあのままなんだろうなぁと思う。
就寝前のブラッシングを三匹にせがまれ、アカーシャと手分けしてやっていたらアー君とシャムスがすり寄ってきた。
どうやら本日の成果を語りたいらしい。
涼玉の卵はぐわんぐわん大きく左右に揺れているけど、多分あれは眠気と戦っているとみた。
「こう、シャムスがぐわっと……ふぁ、光って……ぐあっと」
『ぴかー光れたの、おいもさん、ふわーって、な、って』
今日一日良く遊び、沢山食べて、とどめにお風呂に入ればこうなるよね。
喋りながら動かしていた手は段々と下がり、瞼も下がってきて、アー君はあと一歩で寝そう、シャムスはお兄ちゃんのお腹に埋もれた状態でお喋りしていたので、寝るなと言う方が無理だろう。
ほどなくして二人とも寝落ちしました。
「アカーシャ、僕らも寝ようか」
「うん、ちょっと待って」
最後にブラッシングしていたルーが終わり、起こさなように頭をそっと下してタオルをお腹にかけるとアカーシャが僕の横に潜り込んできた。
「じゃあアカーシャおやすみ」
「母様もおやすみなさい」
「ドリアン、おやすみ」
「ハイ、良い夢を」
僕とアカーシャが目を閉じると、ドリアンが部屋の電気を消してくれた。
一日お疲れ様でした。
じゃあ……続きは夢の中で。
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