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湯水のごとくお金を使おう
第648話
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日を追うごとに規模を拡大するアカーシャ商会。
いつの間にか冒険者ギルドと対をなす商業ギルドを設立していました。
商売していたら巨大ネットワークが出来たのでついでに作ったんだって。
傘下に納まったのは副官さんの一族丸ごと、孤児院、教会、刀国内で商売をする全ての店。
副官さんってドンの一族だよね、邪神に供物を捧げるために世界各国に血族が散らばっている彼らを傘下に収めたのか……簡単に国を超えた組織になったね。
冒険者ギルドが冒険者の活動を支援する組織なら、商業ギルドは商売をする人を支援する組織という認識でいいって。
商業ギルドに参加させることでアカーシャ商会の庇護下に入れるのが目的の一つ、他にも他国の商人を締め出すためとか何か大変そうな理由もあるみたい。
「他国の商人締め出すの?」
「刀国は我が君の憩いの場、他国の介入は最小限が好ましい」
ギルドの建前を打ち合わせするため、久々にクロードさんがやってきました。
建前?
いや、深く考えるのやめておこう。
我が君って騎士様のことだよね?
憩いの場と言っているけれど、最近は心労も多いようです。
原因は主にご子息のアー君が中心だけど!
「分かりやすく説明すると、そうだなぁ、ギルドを僕ら家族に例えると分かりやすいかも」
「んん?」
「ギルド員は僕らの家族、手を出したら潰すぞゴラァって、アー君イメージで想像してね」
「アカーシャ、クロードさんに弟子入りしない方が良かったんじゃない?」
なんか過激な性格になりつつあるような気がする。
手遅れかな?
「これからは刀国では無許可での営業は出来ません、黙認しても露天ぐらいでしょう、もし無許可で屋台を出したら全て没収の上、どう煮込むかはこれから詰めます」
まだ決まってないようだ。
命は取らない方向でお願いしたいなぁ。
「これにより、他国の商人による乗っ取りなどを防ぐことが出来ます」
「おおまともな理由!」
「刀国民にはゆるゆるですが、他国の商人が参加したがっても簡単に入れないよう、入会費、年会費を国家予算ぐらいに設定する予定です」
「払えちゃった場合は?」
「ユーシリス一族、イツキがドンの一族と呼ぶ彼らが内側から乗っ取る手はずです」
怖っ。
確かにドンの一族なら乗っ取れるだろうけども、怖いなっ!
「あの一族、神薙さん以外の事でも動いてくれるんですね」
「そこは多少交渉しましたよ、ですがアカーシャの名前を出したら迷わず賛同してくれました」
「アカーシャは神薙さんのお気に入りだからですか?」
「うん、なんかね、月に一度会談の場を設けることが条件に入ってた」
「??」
なんでそれが条件になるんだろうと思ったら、会談の会場がこの家でした。
露骨に神薙さん目的!!
ブレない!
商会の始まりは豚肉の量産に成功したから、それを売る手段を得るためだった気がするんだけど、どうしてこうなった。
いつの間にか冒険者ギルドと対をなす商業ギルドを設立していました。
商売していたら巨大ネットワークが出来たのでついでに作ったんだって。
傘下に納まったのは副官さんの一族丸ごと、孤児院、教会、刀国内で商売をする全ての店。
副官さんってドンの一族だよね、邪神に供物を捧げるために世界各国に血族が散らばっている彼らを傘下に収めたのか……簡単に国を超えた組織になったね。
冒険者ギルドが冒険者の活動を支援する組織なら、商業ギルドは商売をする人を支援する組織という認識でいいって。
商業ギルドに参加させることでアカーシャ商会の庇護下に入れるのが目的の一つ、他にも他国の商人を締め出すためとか何か大変そうな理由もあるみたい。
「他国の商人締め出すの?」
「刀国は我が君の憩いの場、他国の介入は最小限が好ましい」
ギルドの建前を打ち合わせするため、久々にクロードさんがやってきました。
建前?
いや、深く考えるのやめておこう。
我が君って騎士様のことだよね?
憩いの場と言っているけれど、最近は心労も多いようです。
原因は主にご子息のアー君が中心だけど!
「分かりやすく説明すると、そうだなぁ、ギルドを僕ら家族に例えると分かりやすいかも」
「んん?」
「ギルド員は僕らの家族、手を出したら潰すぞゴラァって、アー君イメージで想像してね」
「アカーシャ、クロードさんに弟子入りしない方が良かったんじゃない?」
なんか過激な性格になりつつあるような気がする。
手遅れかな?
「これからは刀国では無許可での営業は出来ません、黙認しても露天ぐらいでしょう、もし無許可で屋台を出したら全て没収の上、どう煮込むかはこれから詰めます」
まだ決まってないようだ。
命は取らない方向でお願いしたいなぁ。
「これにより、他国の商人による乗っ取りなどを防ぐことが出来ます」
「おおまともな理由!」
「刀国民にはゆるゆるですが、他国の商人が参加したがっても簡単に入れないよう、入会費、年会費を国家予算ぐらいに設定する予定です」
「払えちゃった場合は?」
「ユーシリス一族、イツキがドンの一族と呼ぶ彼らが内側から乗っ取る手はずです」
怖っ。
確かにドンの一族なら乗っ取れるだろうけども、怖いなっ!
「あの一族、神薙さん以外の事でも動いてくれるんですね」
「そこは多少交渉しましたよ、ですがアカーシャの名前を出したら迷わず賛同してくれました」
「アカーシャは神薙さんのお気に入りだからですか?」
「うん、なんかね、月に一度会談の場を設けることが条件に入ってた」
「??」
なんでそれが条件になるんだろうと思ったら、会談の会場がこの家でした。
露骨に神薙さん目的!!
ブレない!
商会の始まりは豚肉の量産に成功したから、それを売る手段を得るためだった気がするんだけど、どうしてこうなった。
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