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女神の呪い
第828話
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お昼休み終了間近、何があってそうなったのか分からないけれど、なぜか会長がシヴァさんの膝の上に座っていました。
いや本当に意味が分からない。
「シヴァさん、そろそろお昼休みが終わりますよ」
「そうですか残念です」
「ひゃぁぁ」
名残惜しそうに会長の髪にキスをするシヴァさん、両手で顔を隠して悲鳴を上げる会長。
俺様会長が乙女になっている。
護衛さんは何をしているんだ、王族が変態の手に落ちてるよ!!
「ごくろーだったなー」
「いえ」
いた。
僕の知らないうちに給仕として黒ちゃんにこき使われていたようだ。
「NOタッチ精神はどこへ」
「臨機応変。俺知ってる」
「黒様は賢いですね」
慈愛の笑みを浮かべながら近付いてきたのは話の中心人物であるシヴァさん、会長は腰を抜かしたのか護衛に付き添われながら食堂を出て行った所だった。
僕の監視はいいのだろうか、まぁそれどころじゃないんだろうけど。
おっとネリちゃんと黒ちゃんのお嫁さんもいない、そうだよね、教師なら授業の準備もあるもんね。
そうして食堂に残ったのは黒ちゃんと僕と元会長の護衛さんだけだった。
……えっ、このままシヴァさんの相手しなきゃいけないの?
待って、僕も授業にでる。
もぐりの学生になりたい。
「イツキ、私は心を入れ替えたのです」
「ソウデスカ」
「孤児院で子供達に囲まれる日々も悪くない、傷付いた心に寄り添い癒して依存させ、私に溺れさせて永遠の少年になりたいと望んでもらおうと思っていました。けれど彼らは逞しかった。私が寄り添う隙を与えてくれないのです。しかもやがて彼らは旅立ってしまう。ですが!!」
ねぇ帰っていいですか?
シヴァさんって女神様と同類だったんですね、語りが熱いし長い。
待って、黒ちゃん待って、暇だからって羊さんの肩に乗ってどこかに行かないで! 僕を見捨てないで!!
「学園ならば! 旅立っても旅立っても、毎年新しい子供が入学してくるのです! 常に! 子供が、いるのですよ!!」
誰だコイツを理事長に就任させたの。
「国の文化ゆえ、女子が入学しないのも誠に重畳! 私の楽園はここにあった!」
「帰れ」
「学生と間違いを起こしても、この世界ならば全く、なんの、問題もない!」
まぁそういう世界ですからね。
永遠にNOタッチでいて欲しかったなー、学園が性的に乱れるけど、女神様的にはただのご褒美になっちゃうんだろうな。
「ですが一つ問題がありまして」
今の流れの中に照れる要素あったかな?
嫌な予感しかしないよ。
「私、女も男も抱いたことがなくて、実は初めてなんです」
「……僕ちょっと用を思い出しました」
レイアさんの身内とするのはちょっと――って、僕を妊娠させて子供作る機械みたいに扱ったあの外道、この人の弟だった。
「という訳で、ご指導よろしくお願いしますね」
「た、たすけ」
「護衛の貴方も一緒に楽しめばいい」
「ごくり」
ダメだった。
僕の謎能力、エロ関係には全く役に立たないんだよね。
ポンチョもエロいことする時はつるんと脱げるし……おのれ、おのれ腐女神ぃぃ!!
いや本当に意味が分からない。
「シヴァさん、そろそろお昼休みが終わりますよ」
「そうですか残念です」
「ひゃぁぁ」
名残惜しそうに会長の髪にキスをするシヴァさん、両手で顔を隠して悲鳴を上げる会長。
俺様会長が乙女になっている。
護衛さんは何をしているんだ、王族が変態の手に落ちてるよ!!
「ごくろーだったなー」
「いえ」
いた。
僕の知らないうちに給仕として黒ちゃんにこき使われていたようだ。
「NOタッチ精神はどこへ」
「臨機応変。俺知ってる」
「黒様は賢いですね」
慈愛の笑みを浮かべながら近付いてきたのは話の中心人物であるシヴァさん、会長は腰を抜かしたのか護衛に付き添われながら食堂を出て行った所だった。
僕の監視はいいのだろうか、まぁそれどころじゃないんだろうけど。
おっとネリちゃんと黒ちゃんのお嫁さんもいない、そうだよね、教師なら授業の準備もあるもんね。
そうして食堂に残ったのは黒ちゃんと僕と元会長の護衛さんだけだった。
……えっ、このままシヴァさんの相手しなきゃいけないの?
待って、僕も授業にでる。
もぐりの学生になりたい。
「イツキ、私は心を入れ替えたのです」
「ソウデスカ」
「孤児院で子供達に囲まれる日々も悪くない、傷付いた心に寄り添い癒して依存させ、私に溺れさせて永遠の少年になりたいと望んでもらおうと思っていました。けれど彼らは逞しかった。私が寄り添う隙を与えてくれないのです。しかもやがて彼らは旅立ってしまう。ですが!!」
ねぇ帰っていいですか?
シヴァさんって女神様と同類だったんですね、語りが熱いし長い。
待って、黒ちゃん待って、暇だからって羊さんの肩に乗ってどこかに行かないで! 僕を見捨てないで!!
「学園ならば! 旅立っても旅立っても、毎年新しい子供が入学してくるのです! 常に! 子供が、いるのですよ!!」
誰だコイツを理事長に就任させたの。
「国の文化ゆえ、女子が入学しないのも誠に重畳! 私の楽園はここにあった!」
「帰れ」
「学生と間違いを起こしても、この世界ならば全く、なんの、問題もない!」
まぁそういう世界ですからね。
永遠にNOタッチでいて欲しかったなー、学園が性的に乱れるけど、女神様的にはただのご褒美になっちゃうんだろうな。
「ですが一つ問題がありまして」
今の流れの中に照れる要素あったかな?
嫌な予感しかしないよ。
「私、女も男も抱いたことがなくて、実は初めてなんです」
「……僕ちょっと用を思い出しました」
レイアさんの身内とするのはちょっと――って、僕を妊娠させて子供作る機械みたいに扱ったあの外道、この人の弟だった。
「という訳で、ご指導よろしくお願いしますね」
「た、たすけ」
「護衛の貴方も一緒に楽しめばいい」
「ごくり」
ダメだった。
僕の謎能力、エロ関係には全く役に立たないんだよね。
ポンチョもエロいことする時はつるんと脱げるし……おのれ、おのれ腐女神ぃぃ!!
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