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人相の悪い三人組 1-2
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「でも兄ちゃん戦えるのかい?」
「全然見えないぞ」
「細すぎるだろ」
「筋肉なさすぎぃー」
「…………」
なんか急に黙っちゃったんですけど。
やっぱり戦う力はないみたいだな。
「護衛の依頼を受けてみてはいかがですか?」
「護衛依頼?」
「はい。街を出る時に商人の護衛をして目的地まで送り届ける仕事です。道中でモンスターと遭遇したら討伐すればいいですよ」
「おお、いいなそれ!」
「よし決めた! その依頼を受けてみるぞ!」
「頑張ろうぜ兄弟!」
「おうよ兄弟!」
こうして俺たちは護衛の仕事を受けることにした。
もちろん報酬は少ないが、それでも飯代ぐらいは稼げるだろうから問題なしだ。
「ところで兄ちゃんは何級の冒険者だい?」
「まだ登録したばかりのFランクですね」
「ふむふむ、ということは実力も低いと」
「はい。まだまだ駆け出しもいいところなので期待に応えられないかもしれませんよ?」
「大丈夫だ! 俺たち三人がいるからな!」
「いざとなったら守ってくれよ兄貴!」
「頼りにしてるぜ兄貴!」
「……」
あれ? なんか変なこと言ったか? なんか兄ちゃん固まっちゃってるんだけど。
「……ああ、すみません。少し驚いてしまいまして」
「ん? 何を驚くことがあるんだ?」
「いえ、普通なら『足手まといになるんじゃないのか?』とか言いそうなものですが……」
「どうして?」
「どうしてと言われても……」
「俺らは弱い奴を守るのが得意だからさ!」
「だってそれが俺らの生き方だし?」
「兄ちゃんも気楽に頼ってくれていいんだからな!」
「はい、ありがとうございます」
うむうむ、素直なのは良いことだ。
これでこそ先輩として教えられることも増えるというものだよ。
「それで、兄ちゃんの名前は?」
「私はシオンといいます」
「俺はガンド、こっちはゴランで、そっちにいるのがベルナデットだ」
「よろしくな」
「よろしゅう」
「こちらこそよろしくお願いします」
よし、自己紹介が終わったところで早速出発しようか。
「では皆さん、私についてきてください」
シオンの兄ちゃん改めシオンさんに案内されて冒険者ギルドにやってきた。
さて、どんな仕事を斡旋してくれるのかなぁ。
楽しみ半分不安半分といった感じである。
「全然見えないぞ」
「細すぎるだろ」
「筋肉なさすぎぃー」
「…………」
なんか急に黙っちゃったんですけど。
やっぱり戦う力はないみたいだな。
「護衛の依頼を受けてみてはいかがですか?」
「護衛依頼?」
「はい。街を出る時に商人の護衛をして目的地まで送り届ける仕事です。道中でモンスターと遭遇したら討伐すればいいですよ」
「おお、いいなそれ!」
「よし決めた! その依頼を受けてみるぞ!」
「頑張ろうぜ兄弟!」
「おうよ兄弟!」
こうして俺たちは護衛の仕事を受けることにした。
もちろん報酬は少ないが、それでも飯代ぐらいは稼げるだろうから問題なしだ。
「ところで兄ちゃんは何級の冒険者だい?」
「まだ登録したばかりのFランクですね」
「ふむふむ、ということは実力も低いと」
「はい。まだまだ駆け出しもいいところなので期待に応えられないかもしれませんよ?」
「大丈夫だ! 俺たち三人がいるからな!」
「いざとなったら守ってくれよ兄貴!」
「頼りにしてるぜ兄貴!」
「……」
あれ? なんか変なこと言ったか? なんか兄ちゃん固まっちゃってるんだけど。
「……ああ、すみません。少し驚いてしまいまして」
「ん? 何を驚くことがあるんだ?」
「いえ、普通なら『足手まといになるんじゃないのか?』とか言いそうなものですが……」
「どうして?」
「どうしてと言われても……」
「俺らは弱い奴を守るのが得意だからさ!」
「だってそれが俺らの生き方だし?」
「兄ちゃんも気楽に頼ってくれていいんだからな!」
「はい、ありがとうございます」
うむうむ、素直なのは良いことだ。
これでこそ先輩として教えられることも増えるというものだよ。
「それで、兄ちゃんの名前は?」
「私はシオンといいます」
「俺はガンド、こっちはゴランで、そっちにいるのがベルナデットだ」
「よろしくな」
「よろしゅう」
「こちらこそよろしくお願いします」
よし、自己紹介が終わったところで早速出発しようか。
「では皆さん、私についてきてください」
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さて、どんな仕事を斡旋してくれるのかなぁ。
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