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三、捜査本部
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東京・城南エリア連続実業家殺人事件捜査本部――。
墨の匂いに、目が覚める。木炭には消臭効果があるが、雑念や頭の中のモヤモヤも吸い取ってくれるものなのだろうか。百年前と変わらず手書きで書かれる捜査本部の看板を前にして、ふとそんなことを思った。
会議室に足を踏み入れる。普段は、広さのわりに人が入ることがないから間の抜けている場所が、肌でわかるほど忙しなく、緊迫感に包まれていた。
洸星は、昨日の夜とは違う腕章をつけていた。スーツを着るときはたいてい腕章をピンで留める。そのうち、ピンの穴だらけになったスーツは、クールビズ仕様になってしまうんじゃないだろうか。
アヒルの雛よろしく、鶴子を親にして、洸星と二人の防犯係の係員は白鳥の群れ――警察組織でも特に精鋭と言われる刑事集団が詰まった会議室の、一番後ろのテーブルに一列に並んだ。
入庁して新鮮に予想外だったのが、縦割り組織と言われる警察でも、横の応援があることだ。それぞれのセクションごと・個人ごとに縄張り意識がないとは言えない。だが、大規模な事件では、本庁管轄でも所轄が借り出されるし、課が違っても応援に入る。
生活安全課防犯係――警視庁においては防犯課――は特に刑事と職務が近いとされる。刑事事件の予防的な性格が強く、刑事試験合格者であっても希望するものは後を絶たないし、実際、在籍も多い。
蒲田署二階の会議室には最大で百人が入ることのできる。部屋は建物と同じく古いが、窓際の机の前から半分までのテーブルは全て、どこか現実離れしたような筐体とモニターで埋まっている。洸星が子どもの頃に楽しみに見ていた刑事ドラマでは見なかった光景だ。
覚えているのは、痩身の俳優が演じていた『交渉課の警察』だ。当時の警官像としては異色の、パソコンを持った、いかにも理系の陰キャっぽい雰囲気をしていた。マッチョな警察組織のはぐれものとして煙たがられながら、ドジを踏みながらも、犯人との頭脳戦を繰り広げていた。
今となっては、デジタルを駆使するのは本庁の精鋭たちで、捜査本部に居並ぶ警官たちのほとんどがタブレットとモバイル機器を手にしている。アナログの手帳はもはや絶滅危惧種だ――情報の、事件のスピードに、追い付かないから。
その精鋭の中に、知った人の姿を見つけて、少し口元がほころぶ。
「知り合いか?」
隣の、ロッククライミングで登るのにぴったりな頑強な肉体が、洸星に耳打ちする。「そんなところです」と答えると、開田高資は低く唸って、テーブルに置いたタブレットの、PDF資料に視線を戻す。
武骨な太い指が、緩慢な動きで資料を拡大する。その動きは慣れていないから、ではなく、慎重に報告書を読んでいるからだ。あとは、老眼。
数年前まで紙の資料を配っていたらしいが、洸星はそんなものは見たことがない。捜査員として登録されると、各員専用のタブレットから情報が閲覧できるようになるのだ。
本庁刑事部の課長が告げた短い号令と共に、第二回目の捜査本部合同報告会が始まった。複数の捜査員が、まるで最初から順番を決めていたかのように、てきぱきと報告をしていく。
谷野和也は、三人目の犠牲者だ。一人目鈴木大貴は港区田町駅前の橋の下、二人目深井諭は目黒区の目黒川に浮かんでいるところを発見され、ともに絞殺されたのちに川に沈められていた。谷野和也も同様に絞殺され、川に捨てられていた。
三人ともに死因や死体の状況が酷似していること、会社経営に携わる立場であることから同一犯の犯行と推測され、三人目の犠牲者が出たことによって大規模な捜査本部が立てられたのだった。
谷野和也の鑑識の結果、死後三日から五日経っていること、殺害に使われた凶器が前の二人と同一であること、鈴木と深井が同じ飲み屋に通っていたが接点は見つかっていないことが報告された。報告会の終わりに、蒲田署の捜査員は、谷野和也の足跡を追うために聞き込みの割り振りがされて、解散になるはずだった。
「洸星、ちょっといいか」
名前で呼ばれて、振り返ると先ほど警視庁の席にいた見知った姿が目の前にあった。肩に徽章を下げた青い制服に、白いシャツ。野暮ったくすら見えるが、青無地のネクタイの細い形だけが、彼の元来の洒落心を示しているようだった。
彼は会議室を出ると、廊下の端まで足早に歩く。洸星はその後ろを難なくついていく。体格はだいたい同じなので、足並みを揃えるのも楽だった。
「今夜、開いているか」
「うん、開いて――ますよ。耀司さんから誘ってくれるんですか?」
「捜査で、洸星の協力がほしい。――僕の知り合いだと、お前しか頼れる人がいなくて」
へえ、と洸星は眉を上げる。耀司は洸星より三つ年上の、最高学府を卒業して一種国家公務員試験を受かったキャリア組だ。そんな彼が、地方公務員の自分にしか頼めないことが?
「詳しいことはあとで連絡する。時間を空けておいてくれ」
「これは、機密ですか?」
「ああ、だが、聞かれたら僕の名前を出すのは構わない」
「はい、そうさせてもらいます」
さて、耀司の名前を出して良くて、でも機密にしろという。同僚の元に戻りながら、洸星は、向けられるだろう質問への回答を思案する。
――『個人的な問題』にしてしまえば、いいじゃないか、と。
燎斗の顔がちらついて、振り払おうとする。が、確かにそれは妙案だった。
燎斗と洸星、洸星と耀司。
種類は違えど、どちらも互いに『個人的な問題』で片づけるに充分な関係だ。
「管理官どのからおよびだし、どうだった?」
少し面白そうな口調で、階段の前で合流した開田が尋ねてきた。「個人的な問題でした」と答えると、開田は相槌のつもりなのか低くうなる。このうなり声、どういう意思表明なのかいまだに洸星はわからない。特に返事を期待されているわけではないということは、間違っていないはずだ。
彼と足並みを揃えて、所轄メンバーの集団の後ろにまぎれようとした、その瞬間だった。
「は、足並み揃えられないなんて、実家が名門のやつはお付き合いがあって大変だな」
――おおっと、これは悪口か?
誰がそんなことを言ったのか、あの辺の刑事課のメンバーかな――と、なんとうまいこと切り抜けるか言葉を探そうとするが、その前に「おい! みっともないぞ」と開田が声を上げる。古株の叱責に、若い刑事課の署員も気まずそうに黙る。
開田が、洸星の背中を叩いた。横を見上げると、「気にするな」と口の形だけで言ってくれる。
「揃ったな、では、担当地区を指示する」
刑事課の一班班長が号令とともに、各員が手元のデバイスの地図アプリを確認する。洸星も開田の隣で、彼を真似するようにデバイスに視線を落とす。
普段は人の好い親仁でしかない開田の纏う空気が、ピンと張りつめている。その緊張感もまねるように、あれやそれで散漫になっている頭を、事件に集中させたかった。
定年まであと五年の開田は、蒲田署の生き字引だ。二年前に病を患い、激務の刑事課からは身を引いてはいるが、犯罪遭遇率の高いこのエリアの、深い部分を知り尽くしている。蒲田署だけでなく、本庁からも名指しで応援依頼を受けたことがあるのだと、酒が入ると控え目に、それでも誇らしげに目をすがめるのだ。
――開田さん、よかったら、タブレットの文字サイズ、大きくしましょうか?
二年前、生活安全課に配属された洸星は、本庁からの通達を、毎回慎重な手つきで拡大する壮年の開田にそう声をかけた。
自分の父親とも言えそうな年の大ベテランで、階級も職級も、経験もはるか上の人への、ともすればバカにしているとも言える態度に、傍から見ていた上司兼教育係だった鶴子は『君を受け持ってから一番肝が冷えた』という。
だが、困っている人に気づきながらも遠巻きにすることや、若手にデジタル機器の使い方を指摘されて開田が気分を損ねるはずだと決めつけることのほうが、よほどバカにしているのではないか?
案の定、開田は渋面をずいと洸星に近づけた。
――そんなことができるのか?
――たぶん。やってみないと、わからないですけど。できなくても、開発班に掛け合えば改善してくれると思うので。開田さんみたいな人がちゃんと使えないと、意味ないですしね。
警察組織でタブレットやモバイルが常用されるようになったのはここ数年の話ではない。が、時代の流れの中でただの便利な小型通信機器から、ハイスペックの情報共有デバイスに進化していくのだから、デジタルネイティブ世代の洸星自身も煙に巻く勢いで機能は高まっていく。
それにどうせ、デジタルを設計するのはデジタルが得意な人間だ。
世代間の価値観のずれなのか、洸星はこういうものは不便があれば改善してもらえばいいと思っているのだが、「お上からもらったものは文句を言わずに使う」となりがちなのが警察組織の人間だ。警察が、軍隊的な上意下達の組織であることも関係しているだろう。だが、使えない武器を持たされたのでは堪ったものではないのだ。
隣でタブレットを使いこなす開田を見ると、なぜか洸星すらも誇らしくなる。この熟練の警察官を、最新機器と繋いで、その知識や経験を共有する助けをしたのだ。
担当割が終わってそれぞれが持ち場に行く前に、開田が洸星の視線に気づく。怪訝な顔も、どこか優しい。
「なんか変なもんでも食ったか?」
「……おにぎり食べ過ぎたかもですね?」
「いつものことじゃねーか」
開田が笑う。はたしてどこまで“いつものこと”でいられるのだろうかと思い、洸星も苦く笑った。
墨の匂いに、目が覚める。木炭には消臭効果があるが、雑念や頭の中のモヤモヤも吸い取ってくれるものなのだろうか。百年前と変わらず手書きで書かれる捜査本部の看板を前にして、ふとそんなことを思った。
会議室に足を踏み入れる。普段は、広さのわりに人が入ることがないから間の抜けている場所が、肌でわかるほど忙しなく、緊迫感に包まれていた。
洸星は、昨日の夜とは違う腕章をつけていた。スーツを着るときはたいてい腕章をピンで留める。そのうち、ピンの穴だらけになったスーツは、クールビズ仕様になってしまうんじゃないだろうか。
アヒルの雛よろしく、鶴子を親にして、洸星と二人の防犯係の係員は白鳥の群れ――警察組織でも特に精鋭と言われる刑事集団が詰まった会議室の、一番後ろのテーブルに一列に並んだ。
入庁して新鮮に予想外だったのが、縦割り組織と言われる警察でも、横の応援があることだ。それぞれのセクションごと・個人ごとに縄張り意識がないとは言えない。だが、大規模な事件では、本庁管轄でも所轄が借り出されるし、課が違っても応援に入る。
生活安全課防犯係――警視庁においては防犯課――は特に刑事と職務が近いとされる。刑事事件の予防的な性格が強く、刑事試験合格者であっても希望するものは後を絶たないし、実際、在籍も多い。
蒲田署二階の会議室には最大で百人が入ることのできる。部屋は建物と同じく古いが、窓際の机の前から半分までのテーブルは全て、どこか現実離れしたような筐体とモニターで埋まっている。洸星が子どもの頃に楽しみに見ていた刑事ドラマでは見なかった光景だ。
覚えているのは、痩身の俳優が演じていた『交渉課の警察』だ。当時の警官像としては異色の、パソコンを持った、いかにも理系の陰キャっぽい雰囲気をしていた。マッチョな警察組織のはぐれものとして煙たがられながら、ドジを踏みながらも、犯人との頭脳戦を繰り広げていた。
今となっては、デジタルを駆使するのは本庁の精鋭たちで、捜査本部に居並ぶ警官たちのほとんどがタブレットとモバイル機器を手にしている。アナログの手帳はもはや絶滅危惧種だ――情報の、事件のスピードに、追い付かないから。
その精鋭の中に、知った人の姿を見つけて、少し口元がほころぶ。
「知り合いか?」
隣の、ロッククライミングで登るのにぴったりな頑強な肉体が、洸星に耳打ちする。「そんなところです」と答えると、開田高資は低く唸って、テーブルに置いたタブレットの、PDF資料に視線を戻す。
武骨な太い指が、緩慢な動きで資料を拡大する。その動きは慣れていないから、ではなく、慎重に報告書を読んでいるからだ。あとは、老眼。
数年前まで紙の資料を配っていたらしいが、洸星はそんなものは見たことがない。捜査員として登録されると、各員専用のタブレットから情報が閲覧できるようになるのだ。
本庁刑事部の課長が告げた短い号令と共に、第二回目の捜査本部合同報告会が始まった。複数の捜査員が、まるで最初から順番を決めていたかのように、てきぱきと報告をしていく。
谷野和也は、三人目の犠牲者だ。一人目鈴木大貴は港区田町駅前の橋の下、二人目深井諭は目黒区の目黒川に浮かんでいるところを発見され、ともに絞殺されたのちに川に沈められていた。谷野和也も同様に絞殺され、川に捨てられていた。
三人ともに死因や死体の状況が酷似していること、会社経営に携わる立場であることから同一犯の犯行と推測され、三人目の犠牲者が出たことによって大規模な捜査本部が立てられたのだった。
谷野和也の鑑識の結果、死後三日から五日経っていること、殺害に使われた凶器が前の二人と同一であること、鈴木と深井が同じ飲み屋に通っていたが接点は見つかっていないことが報告された。報告会の終わりに、蒲田署の捜査員は、谷野和也の足跡を追うために聞き込みの割り振りがされて、解散になるはずだった。
「洸星、ちょっといいか」
名前で呼ばれて、振り返ると先ほど警視庁の席にいた見知った姿が目の前にあった。肩に徽章を下げた青い制服に、白いシャツ。野暮ったくすら見えるが、青無地のネクタイの細い形だけが、彼の元来の洒落心を示しているようだった。
彼は会議室を出ると、廊下の端まで足早に歩く。洸星はその後ろを難なくついていく。体格はだいたい同じなので、足並みを揃えるのも楽だった。
「今夜、開いているか」
「うん、開いて――ますよ。耀司さんから誘ってくれるんですか?」
「捜査で、洸星の協力がほしい。――僕の知り合いだと、お前しか頼れる人がいなくて」
へえ、と洸星は眉を上げる。耀司は洸星より三つ年上の、最高学府を卒業して一種国家公務員試験を受かったキャリア組だ。そんな彼が、地方公務員の自分にしか頼めないことが?
「詳しいことはあとで連絡する。時間を空けておいてくれ」
「これは、機密ですか?」
「ああ、だが、聞かれたら僕の名前を出すのは構わない」
「はい、そうさせてもらいます」
さて、耀司の名前を出して良くて、でも機密にしろという。同僚の元に戻りながら、洸星は、向けられるだろう質問への回答を思案する。
――『個人的な問題』にしてしまえば、いいじゃないか、と。
燎斗の顔がちらついて、振り払おうとする。が、確かにそれは妙案だった。
燎斗と洸星、洸星と耀司。
種類は違えど、どちらも互いに『個人的な問題』で片づけるに充分な関係だ。
「管理官どのからおよびだし、どうだった?」
少し面白そうな口調で、階段の前で合流した開田が尋ねてきた。「個人的な問題でした」と答えると、開田は相槌のつもりなのか低くうなる。このうなり声、どういう意思表明なのかいまだに洸星はわからない。特に返事を期待されているわけではないということは、間違っていないはずだ。
彼と足並みを揃えて、所轄メンバーの集団の後ろにまぎれようとした、その瞬間だった。
「は、足並み揃えられないなんて、実家が名門のやつはお付き合いがあって大変だな」
――おおっと、これは悪口か?
誰がそんなことを言ったのか、あの辺の刑事課のメンバーかな――と、なんとうまいこと切り抜けるか言葉を探そうとするが、その前に「おい! みっともないぞ」と開田が声を上げる。古株の叱責に、若い刑事課の署員も気まずそうに黙る。
開田が、洸星の背中を叩いた。横を見上げると、「気にするな」と口の形だけで言ってくれる。
「揃ったな、では、担当地区を指示する」
刑事課の一班班長が号令とともに、各員が手元のデバイスの地図アプリを確認する。洸星も開田の隣で、彼を真似するようにデバイスに視線を落とす。
普段は人の好い親仁でしかない開田の纏う空気が、ピンと張りつめている。その緊張感もまねるように、あれやそれで散漫になっている頭を、事件に集中させたかった。
定年まであと五年の開田は、蒲田署の生き字引だ。二年前に病を患い、激務の刑事課からは身を引いてはいるが、犯罪遭遇率の高いこのエリアの、深い部分を知り尽くしている。蒲田署だけでなく、本庁からも名指しで応援依頼を受けたことがあるのだと、酒が入ると控え目に、それでも誇らしげに目をすがめるのだ。
――開田さん、よかったら、タブレットの文字サイズ、大きくしましょうか?
二年前、生活安全課に配属された洸星は、本庁からの通達を、毎回慎重な手つきで拡大する壮年の開田にそう声をかけた。
自分の父親とも言えそうな年の大ベテランで、階級も職級も、経験もはるか上の人への、ともすればバカにしているとも言える態度に、傍から見ていた上司兼教育係だった鶴子は『君を受け持ってから一番肝が冷えた』という。
だが、困っている人に気づきながらも遠巻きにすることや、若手にデジタル機器の使い方を指摘されて開田が気分を損ねるはずだと決めつけることのほうが、よほどバカにしているのではないか?
案の定、開田は渋面をずいと洸星に近づけた。
――そんなことができるのか?
――たぶん。やってみないと、わからないですけど。できなくても、開発班に掛け合えば改善してくれると思うので。開田さんみたいな人がちゃんと使えないと、意味ないですしね。
警察組織でタブレットやモバイルが常用されるようになったのはここ数年の話ではない。が、時代の流れの中でただの便利な小型通信機器から、ハイスペックの情報共有デバイスに進化していくのだから、デジタルネイティブ世代の洸星自身も煙に巻く勢いで機能は高まっていく。
それにどうせ、デジタルを設計するのはデジタルが得意な人間だ。
世代間の価値観のずれなのか、洸星はこういうものは不便があれば改善してもらえばいいと思っているのだが、「お上からもらったものは文句を言わずに使う」となりがちなのが警察組織の人間だ。警察が、軍隊的な上意下達の組織であることも関係しているだろう。だが、使えない武器を持たされたのでは堪ったものではないのだ。
隣でタブレットを使いこなす開田を見ると、なぜか洸星すらも誇らしくなる。この熟練の警察官を、最新機器と繋いで、その知識や経験を共有する助けをしたのだ。
担当割が終わってそれぞれが持ち場に行く前に、開田が洸星の視線に気づく。怪訝な顔も、どこか優しい。
「なんか変なもんでも食ったか?」
「……おにぎり食べ過ぎたかもですね?」
「いつものことじゃねーか」
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