love songが鳴らない夜

Rollman

文字の大きさ
2 / 10

第2話.4年の秘密

しおりを挟む

乾杯をして、俺は食い気味に「そんで何?」
そう聞くと、エイミーはハイボールを一気に飲み干し
お代わりを頼んで、ゆっくりと言葉を選んで話し始めた。
「ねぇ、シマさんとハッシーのことだけどなんか聞いてる?」
鋭い視線でこちらを見ながら俺の返事を待っているエイミー。
俺は「なんのこと?特に何も聞いてないけど」
そう返すと、さっきより鋭い眼光で俺をみてくる。
そして「本当に?」
そう聞き直してくるエイミーに俺は本当に知らないよって返した。
逆に俺から、「あの2人がどうかした?」
って、聞き直すと、少し寂しそうな顔をした後に笑顔で
「あの2人付き合ってない?」
そういってきた。
俺は笑いながらそれはないだろうし、付き合ってたら報告くらいはするだろう?
と、俺が返したらエイミーが「内緒にしてるのかも」といってきたが、俺は「それはないよ、隠す理由もないし」
と答えた。
そもそもあの2人が付き合ってる?
確かに怪しいと言えば怪しいが、特に興味があるわけでもなかった。
「....の」
小さな声でエイミーが何かいったような?
「なんかいった?」
と聞くと「私本人から聞いたの!」
は?
俺はイマイチ話が理解出来ず、もう一度聞き直した。
「本人から何を聞いたんだよ」
ビールに手をかけ、俺は飲みながらエイミーの返事を待った。
「シマさんから聞いたの、ハッシーと付き合ってるって」
俺は驚きながらも冷静を装い、「あの2人が?」
って、聞くとエイミーは小さく頷いた。
人の恋愛に興味はないが、少し面白そうな感じがしたので詳しく聞く事に。
「本当にあの2人が付き合ってるの?」
俺はしつこく聞き直した。
すると、「シマさんから聞いたから」
そう答えるエイミー。
俺はビールを一気に飲み干し、「まあ、よかったよ、なんかおめでたいし。」
と返し、追加のビールを頼んだ。
その時またエイミーが「よくないよ」
小さな声でいった!
そして俺の追加のビールがテーブルに来た瞬間、「私付き合ってるの」
声にならないような小さな声であるが、ハッキリと聞き取れた。
「付き合ってる?誰と?」
そう聞くと、エイミーは寂しくあり怒ってるようでもあるトーンで「私とハッシー」
俺は酔ったのか?
話しが全く理解出来ない。
落ち着こう、シマさんとハッシーが付き合ってる。
これはエイミーが直接聞いたから事実なんだろう。
そしてエイミーとハッシーも付き合ってる。
ん?
それって。
俺はエイミーの方に視線を向けた。
エイミーはゆっくり、そして強い口調で「だからバンドマン、その周りの人はクズなんだよ!」
俺を睨みながらいった。
俺は思った。
バンドマンも周りの人もなんの関係ない、ましてクズかどうかそんな簡単に言われるとイラッとする。
しかし、俺は反論する事をしなかった。
ただただ静かにエイミーの愚痴を聞いた。
数十分だが何時間にも感じた時間の流れを俺は恨んだ。
俺は「ハッシーには確認したの?」
そう聞くとエイミーは「これから確認する」
そう答えると、またハイボールを頼んだ。
俺は「確認してみないとわからないね」そう言うのが精一杯だった。
しかしあの2人が付き合ってるとは、やはり思えない。
それが俺の直感的意見である。
そもそも秘密にする理由も意味もないし、わからない。
しかも、詳しく聞いたところ4年も付き合ってるらしい。
4年も秘密にしてるっていうより、4年もバレない方が不思議だと思った。
そして、4年に渡り俺に嘘をついてた事になる。
散々俺を嘘つき呼ばわりしといて。
だいたい、俺はこのシマって女性が嫌いだ。
仲良し、保護者のようだって言われるがそんな事はない!
俺は怒りの炎を理性で抑えてるだけ。
ちょっとした事で俺は自分をコントロールすることが出来なくなるくらい、このシマという女性が嫌いだ。
もう一度いう、俺はシマが嫌いだ!

「ねぇ」
「ねぇってば」
「Rollmanどうしたの?」
エイミーの呼びかけで俺は我にかえった。
「ごめん、ちょっと思い出して」
そう言うと、エイミーが
「シマさんと仲良いよね」ってエイミーが俺に聞いてくる。
だから仲良くないんだよ、嫌いなんだよ。
って、気持ちを抑え「まあ普通だよ」って答えた。
そして続けて「とりあえず確認してみなよ」と伝えた時
エイミーが「後ろ」
ん?
「Rollman後ろ」
俺は後ろを見ると、そこにはシズぴょん。
そう、俺の彼女のシズぴょんが悪魔のような形相で窓の外に立っていた。


つづく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

未来への選択

するめ
恋愛
目立たぬサッカー部の控え選手・相沢淳平は、ある日、上級生に絡まれていた学園のマドンナ・白石流伽を偶然助ける。 それをきっかけに、交わるはずのなかった二人の距離が、少しずつ縮まっていく。 サッカーに懸ける想いと、夢を追いかける彼女のまっすぐな瞳。 中学最後の季節、揺れる心とすれ違う想いの中で、友情と恋が静かに芽吹いていく。 これは、誰かの背中を追いかけながら、自分だけの一歩を見つけていく、青春の物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

処理中です...