風が吹く丘

ゆう

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仕返ししましょ。

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やっと週末。

荷物を持って出勤した。

同僚に旅行にでも行くの?って聞かれたけど
軽く無視。

朝一から残業しませんオーラを出して仕事。

アフターファイブ。速攻あけみさんにLINEする。

愛「お疲れ様です。あけみさんのマンションに行ってもいいですか。」

すぐに返信があった。

あけみ「いいよ、今日接待が入ってるの、終わったらLINEするね。」

愛「食事は?」

あけみ「軽いものがいいかも、少なめでお願い。」

愛「わかりました、待ってます」

ダッシュでスーパーでお買い物。

その足であけみさんのマンションに急ぐ。

あけみさん、接待だからお酒飲んで帰ってくるよね、お茶漬けみたいのがいいよね。よし、決まり。晩ご飯簡単です。

掃除を完璧にしよう。

お風呂掃除も手を抜かない。

やる事がなくなった。

もうすぐ日付けが変わる、あけみさんからの連絡はまだない。

何かあったのかな?心配になってきた。

ソファでウトウトしてると、あけみさんが帰ってきた。

あけみ「ゴメン、遅くなって」

愛「お疲れ様です、あけみさん顔色悪いよ、大丈夫?」

あけみさんの瞳にみるみる涙が溜まって、そしてこぼれた。

愛「あけみさん、大丈夫?」
私プチパニック。

ソファに座らせ、肩を抱く。あけみさん声を出して泣いた。

私はとにかく、落ち着くのを待った。

何があったんだろう。あけみさんの悲しみが心に流れて込んでくる。

お水を飲ませ、ようやく落ち着いたみたい。

あけみ「愛ちゃん、ゴメンね、せっかく来てくれてるのに。」

愛「何があったの?聞かせて欲しい。」

あけみ「うん、今日の接待の相手、うちの会社の大きな取引をしてるとこなの、そこの部長に枕営業する様に言われたの」

愛「枕営業?」

あけみ「性的な事をして仕事を取る事なの。私、一度だってそんな事やった事ないのに、いつもやってるだろう?オタクの部長から聞いてる。って。ショックだった、その場から逃げるように帰ってきたわ。」

あけみ「すぐに営業部長に電話したの、冗談で言っただけだ、って言われて終わり。」

あけみ「男に負けないように頑張ってきたのに、悔しい。」

愛「女をバカにしてる。許せない。あけみさん、仕返ししましょ。」

あけみ「仕返し?どうやって?」

愛「営業部の部長って浅田さんですよね?」

あけみ「そうだけど。」

愛「浅田部長は2ヶ月前に出張に行ってるの、その時の領収書が変なのに私気づいて経理部長に相談したら、詳しく調べるように言われたの。」

あけみ「それで愛ちゃん、調べたの?」

愛「はい、まだ、報告はしてないですけど。変な事、やってました。」

あけみ「変な事って?」

愛「女の子と高級ホテルに泊まって、次の日にゴルフ、夜高級割烹で食事。」

あけみ「接待としてはありがちだけど、なんで変なの?」

愛「接待の相手がいないんですよね。よく調べたたらどうも、総務の女の子と不倫してるって噂があって、それで彼女のインスタ調べたら、その日その高級ホテルに泊まって、次の日ゴルフしてました。これはもうビンゴでしょ?」

あけみ「愛ちゃんすごいね、そんなに調べたんだ。」

愛「うちの部長が不正が嫌いで、徹底的に調べるように言われましたから。」

愛「あけみさんを傷つける人は誰だろうと、私は絶対許しません。徹底的にやっつけます。」

その日はあけみさんを休ませて。

次の日私は休日出勤。

資料を整理し、報告書を作成した。

経理部長に電話してみると、部長も休日出勤してた。

すぐ部長の部屋へ

愛「お忙しいところ申し訳ございません、先日の報告書を、お持ちしました。」

経理部長「ありがとう、ご苦労様。」

愛「ありがとうございます。報告書を読んで頂く前にお話しがあります。よろしいでしょうか?」

経理部長「あぁいいですよ、どうぞ。」

私はあけみさんの一連の事を話した。

経理部長「それはコンプライアンスに抵触するよ。セクハラ、パワハラ。許し難い事だね。」

愛「女性蔑視です、許せません。」

経理部長「君はどうしたいの?」

愛「あけみ先輩の仇を打ちたいと思ってます。」

経理部長「わかった。好きにやって構わない。何かあったら私が出るから。思いっきりやりなさい。」

愛「ありがとうございます。」

お墨付きもらった。

急いであけみさんのマンションに戻る。

あけみ「どこ行ってたの?帰ってしまったと思ちゃった。」

愛「ごめんなさい、会社で資料と報告書作ってたの。経理部長に報告もしたよ。」

あけみ「私のために?」

愛「許せないもん。部長から思いっきりやっていいってお許しももらったから。」

あけみ「そうなの?でどうするの?」

愛「月曜日に営業部に乗り込みます。対決します浅田部長と。」

あけみ「大丈夫?」

愛「はい、いざとなったら経理部長が来てくれます。」

さあ、準備はできた。

今日はすべて忘れてあけみさんと一緒にいよう。

対決のために元気もらおう。
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