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ケンカ?
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週末の金土日はどこにも行かず、ずっとマンションでラブラブしてた。
おかげで心は満たされて、身体はちょっとお疲れかな。
でもまた頑張れる。
月曜日なんとか残業なしで終われた。
私は一人会社を出て、駅に向かう。
電車の時間まであと少しあるのでコンビニに寄った。
そこで元彼と遭遇した。私はもうなんとも思ってないので軽く挨拶してコンビニを出ようとすると元彼に呼び止められた。
元彼「なぁ、少し話さないか?」
愛「何も話す事ないでしょ」
元彼「俺にはある。」
愛「電車の時間があるの、無理だよ」
元彼「少しでいいから時間をくれよ。」
愛「わかった。そこの喫茶店でいい?」
元彼「ああ。」
私と元彼は喫茶店に入って隅の方のテーブルにつく。
早々と注文して話しに入る。
愛「話って?」
元彼「噂を聞いてな、変なウワサ。」
愛「へぇ、どんなウワサ?」
元彼「愛が女と付き合ってるってウワサ」
愛「すごいね、あなたのところまで届いたんだ、そのウワサ。」
元彼「やっぱりただのウワサなんだな。」
愛「違う、ホントだよ。今会社の先輩と付き合ってるし、一緒に住んでる。」
元彼「嘘だろ?」
愛「別にあなたはもう関係ないから良くない?あなたは彼女出来たんでしょ、友達から聞いたよ。その子と仲良くね。」
元彼「もう別れた。なぁ、俺たちやり直さないか?」
愛「はぁ?何言ってんの。ありえないから。」
元彼「俺と別れたから腹いせに女と付き合ってんだろ?」
愛「言っとくけど、あなたとの恋愛は恋愛じゃなかった。今とても幸せなの。邪魔しないで。話しはそれだけ?もう行くわ。」
私は飲み物も飲まず、千円札一枚置いて喫茶店を出て駅に向かった。
何かスッキリしない。あけみさんに早く会いたい。このモヤモヤした気持ちを一掃して欲しい、あけみさんの愛で。
マンションに帰りつく。あけみさんはもう帰っていた。
愛「早かったんですね、私の方が遅くなってゴメンなさい。」
あけみ「ううん、出先から直帰したから早かったの。」
優しい笑顔で迎えてくれる。少しモヤモヤが晴れた。
私が晩御飯の用意をする間、あけみさんが洗濯物を畳んだり、掃除をしてくれた。嬉しい。私の仕事なのに。
あけみ「たまにはやらないと、愛ちゃんに甘えてばかりだもんね。」
愛「私はしたくてしてるの。あけみさんのためだもん、する事が楽しいの。」
あけみ「ありがとう、愛してるよ。」
愛「あけみさんありがとう、心のモヤモヤが無くなったよ、ホントありがとう。」
あけみ「何?モヤモヤって?」
愛「ううん、なんでもない。もうすぐできるから待っててね。」
私はもう元彼の事は忘れていた。
翌朝、二人でマンションを出た。駅であけみさんと別れた。あけみさんは営業先へ直接行くみたい、私だけ出社した。
自分のデスクには座ると同期のヨウコが私のところにやってきた。
愛「おはよ、どうしたの?珍しい経理に来るなんて。」
ヨウコ「おはよ。あんた忙しいね、あっちもこっちも。」
愛「何?どういう意味?」
ヨウコ「中村さんと付き合って、元彼とも付き合うってすごいわ。」
愛「はぁ?」
ヨウコ「元彼とより戻したんでしょ?」
愛「するわけないでしょ。変な事言わないでよ。」
ヨウコ「昨日仲良くお茶してるとこウチの後輩が見たって言ってたよ。」
愛「あっ、見られてたんだ、でも偶然会って話しがあるって言うから。ですぐ別れたよ。」
ヨウコ「お盛んなのはいいけど、ほどほどにね。」
愛「だから違うって。」
ヨウコ「まあ、そういう事にしとく。じゃ、またね。」
ヨウコは自分の部署に戻って行った。
もう、ヤダ。変なウワサがあけみさんの耳に入ったらあけみさんの言うケンカになっちゃう?
今日、私からあけみさんに話そう。
その日の夜。
あけみさんが帰って来た。
愛「お帰りなさい。ご飯できてるよ。食べよ。」
あけみ「ただいま、ゴメン、先に話しがあるんだけど。いい?」
愛「う、うん。」
ヤダ怖い、なんか怒ってる?もう元彼の事知ってる?
あけみ「ねぇ、昨日誰かと会った?」
愛「う、うん。元彼と偶然会ったよ。」
あけみ「恋人がいるのに元彼に会うんだ。」
愛「違う、偶然会って話しがあるって言うから少し話しただけ。」
あけみ「別にもう終わった人でしょ?話す必要ある?」
愛「私のウワサ聞いて自分が振った腹いせに女の子と付き合ったって思ってたみたいで、寄りを戻したいって言って来たの。」
あけみ「で、寄りを戻すわけなんだ。」
愛「違うよ。!どうしてそんな事言うの?」
あけみ「だって、嬉しそうだったって。」
愛「そんな事ない。ちゃんと断ったし。二度と話したりしない。」
あけみ「私、女だから愛ちゃんの事好きで、愛してても結婚できない。だから男選んでも私はそれを止められない。」
あけみさんが泣いてる。私のせいだ。
愛「あけみさん、私結婚なんて紙切れ一枚のただの契約書だと思ってる。そんな物欲しくない。大好きで、愛しい人と一緒にいる方が私は幸せなの。」
私も泣いてる。言葉に詰まりながらも自分の想いを伝えた。
あけみ「私、ヤキモチ妬いてるの、カッコ悪いね、自分がイヤになる。愛ちゃんを疑ってる自分が嫌い。」
私もなぜその日に話さなかったんだろう、後ろめたさがあるからなのかな?
あけみさん、傷ついてる。私のせいだね。
どうしたらいいのかわからない。
あけみさんはまだ泣いてる。とにかくお互い落ち着くまで待とう。
おかげで心は満たされて、身体はちょっとお疲れかな。
でもまた頑張れる。
月曜日なんとか残業なしで終われた。
私は一人会社を出て、駅に向かう。
電車の時間まであと少しあるのでコンビニに寄った。
そこで元彼と遭遇した。私はもうなんとも思ってないので軽く挨拶してコンビニを出ようとすると元彼に呼び止められた。
元彼「なぁ、少し話さないか?」
愛「何も話す事ないでしょ」
元彼「俺にはある。」
愛「電車の時間があるの、無理だよ」
元彼「少しでいいから時間をくれよ。」
愛「わかった。そこの喫茶店でいい?」
元彼「ああ。」
私と元彼は喫茶店に入って隅の方のテーブルにつく。
早々と注文して話しに入る。
愛「話って?」
元彼「噂を聞いてな、変なウワサ。」
愛「へぇ、どんなウワサ?」
元彼「愛が女と付き合ってるってウワサ」
愛「すごいね、あなたのところまで届いたんだ、そのウワサ。」
元彼「やっぱりただのウワサなんだな。」
愛「違う、ホントだよ。今会社の先輩と付き合ってるし、一緒に住んでる。」
元彼「嘘だろ?」
愛「別にあなたはもう関係ないから良くない?あなたは彼女出来たんでしょ、友達から聞いたよ。その子と仲良くね。」
元彼「もう別れた。なぁ、俺たちやり直さないか?」
愛「はぁ?何言ってんの。ありえないから。」
元彼「俺と別れたから腹いせに女と付き合ってんだろ?」
愛「言っとくけど、あなたとの恋愛は恋愛じゃなかった。今とても幸せなの。邪魔しないで。話しはそれだけ?もう行くわ。」
私は飲み物も飲まず、千円札一枚置いて喫茶店を出て駅に向かった。
何かスッキリしない。あけみさんに早く会いたい。このモヤモヤした気持ちを一掃して欲しい、あけみさんの愛で。
マンションに帰りつく。あけみさんはもう帰っていた。
愛「早かったんですね、私の方が遅くなってゴメンなさい。」
あけみ「ううん、出先から直帰したから早かったの。」
優しい笑顔で迎えてくれる。少しモヤモヤが晴れた。
私が晩御飯の用意をする間、あけみさんが洗濯物を畳んだり、掃除をしてくれた。嬉しい。私の仕事なのに。
あけみ「たまにはやらないと、愛ちゃんに甘えてばかりだもんね。」
愛「私はしたくてしてるの。あけみさんのためだもん、する事が楽しいの。」
あけみ「ありがとう、愛してるよ。」
愛「あけみさんありがとう、心のモヤモヤが無くなったよ、ホントありがとう。」
あけみ「何?モヤモヤって?」
愛「ううん、なんでもない。もうすぐできるから待っててね。」
私はもう元彼の事は忘れていた。
翌朝、二人でマンションを出た。駅であけみさんと別れた。あけみさんは営業先へ直接行くみたい、私だけ出社した。
自分のデスクには座ると同期のヨウコが私のところにやってきた。
愛「おはよ、どうしたの?珍しい経理に来るなんて。」
ヨウコ「おはよ。あんた忙しいね、あっちもこっちも。」
愛「何?どういう意味?」
ヨウコ「中村さんと付き合って、元彼とも付き合うってすごいわ。」
愛「はぁ?」
ヨウコ「元彼とより戻したんでしょ?」
愛「するわけないでしょ。変な事言わないでよ。」
ヨウコ「昨日仲良くお茶してるとこウチの後輩が見たって言ってたよ。」
愛「あっ、見られてたんだ、でも偶然会って話しがあるって言うから。ですぐ別れたよ。」
ヨウコ「お盛んなのはいいけど、ほどほどにね。」
愛「だから違うって。」
ヨウコ「まあ、そういう事にしとく。じゃ、またね。」
ヨウコは自分の部署に戻って行った。
もう、ヤダ。変なウワサがあけみさんの耳に入ったらあけみさんの言うケンカになっちゃう?
今日、私からあけみさんに話そう。
その日の夜。
あけみさんが帰って来た。
愛「お帰りなさい。ご飯できてるよ。食べよ。」
あけみ「ただいま、ゴメン、先に話しがあるんだけど。いい?」
愛「う、うん。」
ヤダ怖い、なんか怒ってる?もう元彼の事知ってる?
あけみ「ねぇ、昨日誰かと会った?」
愛「う、うん。元彼と偶然会ったよ。」
あけみ「恋人がいるのに元彼に会うんだ。」
愛「違う、偶然会って話しがあるって言うから少し話しただけ。」
あけみ「別にもう終わった人でしょ?話す必要ある?」
愛「私のウワサ聞いて自分が振った腹いせに女の子と付き合ったって思ってたみたいで、寄りを戻したいって言って来たの。」
あけみ「で、寄りを戻すわけなんだ。」
愛「違うよ。!どうしてそんな事言うの?」
あけみ「だって、嬉しそうだったって。」
愛「そんな事ない。ちゃんと断ったし。二度と話したりしない。」
あけみ「私、女だから愛ちゃんの事好きで、愛してても結婚できない。だから男選んでも私はそれを止められない。」
あけみさんが泣いてる。私のせいだ。
愛「あけみさん、私結婚なんて紙切れ一枚のただの契約書だと思ってる。そんな物欲しくない。大好きで、愛しい人と一緒にいる方が私は幸せなの。」
私も泣いてる。言葉に詰まりながらも自分の想いを伝えた。
あけみ「私、ヤキモチ妬いてるの、カッコ悪いね、自分がイヤになる。愛ちゃんを疑ってる自分が嫌い。」
私もなぜその日に話さなかったんだろう、後ろめたさがあるからなのかな?
あけみさん、傷ついてる。私のせいだね。
どうしたらいいのかわからない。
あけみさんはまだ泣いてる。とにかくお互い落ち着くまで待とう。
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