【完結】すり替わられた小間使い令嬢は、元婚約者に恋をする

白雨 音

文字の大きさ
12 / 47
魔法学園一年生

しおりを挟む



わたしは取り敢えず、汚れてしまった制服を脱ぎ、部屋着のワンピースに
着替えた。転倒した時には気付かなかったが、袖口とスカートをかなり汚し
てしまっていた。ウィリアムが早く汚れを落とすように言っていたが…納得だ。
わたしはバスルームに籠り、汚れを落とした。
一仕事終え、わたしは荷物の事を思い出した。

荷物はサマンサからで、入学祝いだった。

わたしの入学を祝福し、応援し、そして心構えを綴った手紙は、
本当の肉親からの様に思え、胸が熱くなった。

ショコラとキャンディー、本が三冊、それに栞のセット、紙幣。
女性は色々と物入りだから、必要な物を買う様にと書いてあり、
その配慮にわたしは感激した。
ショコラとキャンディーは友達と食べる様にと書かれていた。
わたしは布から顔を出し、マデリーンに声を掛けた。

「マデリーン、今よろしいでしょうか?ショコラとキャンディーはお好きですか?
名付け親からの入学祝いに頂いた物で、お友達と食べるようにと…」

机に向かっていたマデリーンは振り返り、眼鏡の淵を指でくいと上げた。

「ショコラは勉強で疲れた頭の栄養に良いし、お腹が空いた時にもいい、
キャンディーも糖分だから頭に良い…どちらも好き、頂くわ」

「好きなのを選んで下さい!」

わたしはマデリーンに選んで貰い、
残りは取っておいて、部屋に誰かが来た時に振る舞う事にした。

「名付け親なんていたのね、仲良いの?」

「少し前に、わたしの事を知った様で、それから、色々送って下さったり、
手紙のやり取りをしています。優しく博識で、とても素敵な小母様です!
本も贈って下さいました!」

本に興味を持ったマデリーンは、「どんな本?」と眼鏡を光らせた。
わたしはマデリーンを自分の処へ呼び、それを見せた。

「いい本だわ、名作よ、全生徒が絶対に読むべきね!」

珍しくマデリーンが興奮している。

「マデリーンは読まれたのですか?」
「ええ、去年ね、凄く感動したわ!」
「流石ですわ、マデリーン!」
「実は前から気になってたんだけど…
あなたの本棚にある、あの本も、名付け親からなの?」

マデリーンがチラリと視線を投げる。
教科書以外の本は、一冊しか無く、それは以前、サマンサに入学前に
読むように言われていたものだ。

「はい、入学前に読んでおくと良いと言われ…」

「ああ!やっぱり!あなた、本を持っていない割に、
あんな難しい本だけはあって、変だと思ってたのよ!
でも、急にあんな本読むなんて、難しくなかった?」

「勉強自体は家庭教師が居ましたので、文字は読めます。
それでも、読書を始めたのは14歳になってからなので…
凄く難しかったのですが、なんとか入学前に読み終わりました!」

「ふうん、あなたって、馬鹿っぽい所もあるけど、
素直で真面目で根性あるのね、そういうの私は好きよ」

マデリーンが言ってくれ、わたしはうれしかった。
マデリーンが自分の処へ帰り、わたしは栞のセットを手にした。

本を読む様になり、ずっと欲しいと思っていた物だ。
凄いわ!流石、わたしの小母様!全部、お見通しなのね!
袋の表には、サマンサの字で【勇気と知恵と力を】と書かれてあった。
こういう繊細な心配りもうれしい。
わたしは袋から栞を取り出した。

ノアシエル様!!

栞に描かれた絵を見て、思わず声を上げそうになり、慌てて飲み込んだ。
折角褒めて貰ったのに、怒られたくないわ!

それは5枚組の栞で、どれも美しく繊細な水彩画で描かれている。
白い竜と風景の調和、白い竜と騎士の絵もある。
翼を休めるノアシエルに寄り添う水の騎士…水の騎士は大剣を下げ、
兜を取っている。銀髪の青年だ。
ふたりは戦いを終えた後だろうか、その絵からは安らぎを感じた。

手紙で、ノアシエルや水の騎士の事をよく書いていたので、
覚えていて、選び、贈ってくれたのだろう。

「綺麗…なんて優美なの…ああ、こんな素敵な栞、初めて見たわ!
飾っておきたい位よ!!」

あまりに素敵過ぎて、使うのが勿体なく思えた。
だけど、それではサマンサがガッカリするだろう…

「汚れない魔法があればいいのに…」

わたしは早速、サマンサにお礼の手紙を書いた。
そして、入学式が無事に終わった事も書いた。
サマンサには他にも沢山聞いて貰いたい事があり、便箋はどんどん増えていく。

入寮の日に泣いてしまった事、上級生たちが優しく迎えてくれ、
その優しさに更に泣いてしまった事も。
上級生たちに、部屋の仕切り作りを手伝って貰った事。
寮の食堂でのエピソードもある…
食事はとても美味しく、つい沢山食べてしまっている事。
料理長がわたしの健康を気に掛けてくれている事。
そして、同室のマデリーンと仲良くなった事、マデリーンがショコラと
キャンディを喜んでくれた事。

今、凄く幸せだと___



すっかり忘れてしまっていたが、夜になり、ベッドに入った時、
あのダニエル・ワトキンスが、『わたし』ではなく、
『エバ』の知り合いかもしれない…と、思い至った。





翌朝、クラス分けの発表が、学園の掲示板に貼り出された。

わたしはマデリーンと一緒に見に行った。
マデリーンは入学式でも緊張していなかったのに、
この日は朝からずっと緊張し通しだった。
指が震えておさげが編めず、階段からは足を踏み外しそうになるし、
普段のマデリーンからは想像出来ない姿だった。

その理由は『クラス分け』で、それは成績順でもあり、
上位からA・B・C・D・Eとなっている。
マデリーンは上位クラスのAクラスを狙っていたのだ。

「ああ…どうか、どうか、Aクラスに!!」

マデリーンの祈りは虚しく、彼女はBクラスで、その肩をガクリと落とした。

「でも、マデリーンは、Bクラスの二番ですわ!
もう少しでAクラスなんて、凄いです!」

「そうよね…今年は力を付けて、
来年、Aクラスに這い上がってみせるわ!」

マデリーンが元気が出た処で、わたしは自分の名前を探した。
オーロラ・モラレスの名は、Aクラス5番に書かれてあり、わたしは驚いた。

『わたし』では『こう』はならない。Aクラスなんて、考えた事も無い。
やはり、彼女は凄い人だったのね…
魔法で入れ換わりまでやってのけるんですもの…
そして、まんまと入れ換わられた方のわたしは…

「あったわ!Cクラス、7番だわ!」

家庭教師が言っていた通り、ごくごく平均の成績だった。

「ねぇ、エバ、私、自信を無くしそうよ…」

マデリーンが掲示板を見上げたまま、零した。
元気になったと思ったが、やはり落ち込んでいるみたいだ。

「大丈夫ですわ、マデリーン、入学時の成績で全ては決まりません!」

わたしは励ましたが、マデリーンは「違うのよ」と頭を振った。

「Aクラス、一番は女子なのよ!ああ、勝てる気がしないわ…」

わたしは驚き、掲示板を仰ぎ見た。
女子の一番はオーロラとばかり思っていた。

Aクラス一番…シャーロット・ハート

「しかも、彼女、同じ寮生なのよ!特別寮じゃなく、私たちと同じ!
それに、彼女は…平民なのよ!」

寮には三種あり、わたしの入っている寮は支援を受けている生徒や、
中・下流階級向けの寮で、『フラワー』。
その隣に、上・中流階級向けの寮『バード』があり、
わたしたちの寮より少し寮費が高く、設備も良い。
特別寮は『ドラゴン』、上流階級の生徒用の豪華な寮の事で、
噂では寮費が一桁違うと聞く。オーロラもこの特別寮に入っている。

「平民の女子で、学年一番なんて、魔法学園始まって以来よ!
才女だわ…」

「でも、王宮の官僚は、女性一人しか採用されない、という分けでは
無いのでしょう?彼女に勝つ必要は無いと思いますけど…」

お互い励みにしていけば良いと考えたが、マデリーンは拳を握った。

「確かに、そうね、エバの言う事は正しい…だけど、勝ちたいと思って
しまうものなのよ!私は負けず嫌いよ!ごめんなさいね!!」

「謝る必要はありませんわ、
わたしの方こそ、余計な事言ってしまってごめんなさい、マデリーン」

「いいのよ、俄然、やる気が出たわ!来年は見てなさい!!
シャーロット・ハート!!」

マデリーンは急に元気を出していた。
成績争い等、わたしには無縁の事で、ただただ感心するばかりだ。
だけど、わたしがこんな事では、彼女は元に戻りたがらないのでは
ないだろうか?

オーロラはAクラス5番で、エバはCクラス7番だ。
上昇志向の強い彼女であれば、この様な成績は嫌がるだろう…
ああ、わたしも頑張らなければ…

オーロラであった時の自分は、楽しく学園生活を送る事位しか
考えていなかった。恥ずかしくない成績であれば良かったし、
それよりも、良い結婚をする事の方が大事だった。
今は、そんな事、とても恥ずかしくて言えないわ…

重く圧し掛かるものを感じつつ、掲示板を眺めていた時だ。

「おい、エバ!おまえなんでCクラスなんだよ!」

突然、ダニエルが現れ、わたしは反射的に「きゃ!」と悲鳴を上げた。
それに気付き、マデリーンが助け船を出してくれた。

「エバ、この男子生徒、あなたの知り合い?」

わたしの知り合いでは無いが、『エバ』の幼馴染みである可能性はあった。
その事を彼女に聞こうと思ってはいたが、彼女と会う機会が無く、
聞けていなかった。

「幼馴染みらしいのですが、覚えていないのです…」
「なにそれ」

はい、すみません…

「おい!俺がエバと話してんだろ!邪魔な女はどいてろ!」

ダニエルが怒鳴り、わたしは反射的に身が竦んだ。
だけど、これでは巻き込まれたマデリーンが可哀想だ…と、
わたしは自分を奮い立たせた。

「わ、わたしの友人に、酷い事を言わないで下さい!
例え、昔馴染みでも許しませんわ!」

「なんだ、やっとエバらしくなったじゃん!
で、おまえ、なんでCクラスなんだよ?おまえなら絶対Aクラスだと思って
俺、頑張ったのによー!」

「あなたね、そういう言い方は、彼女に失礼よ!
CクラスだろうとAクラスだろうと、あなたに関係無いじゃない!」

マデリーンがビシリと言ってくれ、わたしは隣でこくこくと頷いた。

「うっせーな!引っ込んでろよ、ブス!」

「今のは、完全に私への侮辱ですね、教師に報告させて頂きます、
証人になって下さる方!」

マデリーンが声を上げると、周囲の生徒たちは「俺聞いたぜ」「俺も」と
集まって来た。
ダニエルは顔を顰め、わたしに「今度二人だけで会おうぜ」と言い残し、
その場から走って逃げた。わたしはぞっとした。

「どうしたの、エバ、何言われたの?」
「あ、いえ、大丈夫です!マデリーン、巻き込んでしまってすみません…」
「いいわよ、あんな雑魚、軽く一捻りよ!ストレス発散になったわ」

マデリーンは逞しかった。
流石、未来の官僚です!


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』

鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」 華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。 王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。 そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。 レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。 「お願いだ……戻ってきてくれ……」 王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。 「もう遅いわ」 愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。 裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。 これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』

放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」 王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。 しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!? 「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!) 怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。

結婚はするけれど想い人は他にいます、あなたも?

灯森子
恋愛
度重なる不幸で家族を亡くし、一人ぼっちになってしまった少女エレノア。女手ひとつ歯を食いしばって領地を守ってきた。 その能力を買われどうしてもと言うから、断りきれずに公爵家へと嫁いだ。 切望されて嫁いだはずだったのに。 式当日の朝、新郎は迎えにこない。誓いのキスはくちびるではなくおでこだし、結婚披露パーティーのダンスはあなたとは踊れないと言われてしまった。え?踊らないって?わたしたち主役ですけど、どうするの? どうやら夫レオンはこの結婚を望んでいなかったらしい。 ま、いいか。わたしにも想い続けている人がいますから。

【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!

こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。 そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。 婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。 ・・・だったら、婚約解消すれば良くない? それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。 結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。 「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」 これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。 そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。 ※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。 ※本編完結しました。 ※後日談を更新中です。

報われなかった姫君に、弔いの白い薔薇の花束を

さくたろう
恋愛
 その国の王妃を決める舞踏会に招かれたロザリー・ベルトレードは、自分が当時の王子、そうして現王アルフォンスの婚約者であり、不遇の死を遂げた姫オフィーリアであったという前世を思い出す。  少しずつ蘇るオフィーリアの記憶に翻弄されながらも、17年前から今世まで続く因縁に、ロザリーは絡め取られていく。一方でアルフォンスもロザリーの存在から目が離せなくなり、やがて二人は再び惹かれ合うようになるが――。 20話です。小説家になろう様でも公開中です。

【完結】捨てたものに用なんかないでしょう?

風見ゆうみ
恋愛
血の繋がらない姉の代わりに嫁がされたリミアリアは、伯爵の爵位を持つ夫とは一度しか顔を合わせたことがない。 戦地に赴いている彼に代わって仕事をし、使用人や領民から信頼を得た頃、夫のエマオが愛人を連れて帰ってきた。 愛人はリミアリアの姉のフラワ。 フラワは昔から妹のリミアリアに嫌がらせをして楽しんでいた。 「俺にはフラワがいる。お前などいらん」 フラワに騙されたエマオは、リミアリアの話など一切聞かず、彼女を捨てフラワとの生活を始める。 捨てられる形となったリミアリアだが、こうなることは予想しており――。

遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした

おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。 真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。 ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。 「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」 「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」 「…今度は、ちゃんと言葉にするから」

【完結】精霊姫は魔王陛下のかごの中~実家から独立して生きてこうと思ったら就職先の王子様にとろとろに甘やかされています~

吉武 止少
恋愛
ソフィアは小さい頃から孤独な生活を送ってきた。どれほど努力をしても妹ばかりが溺愛され、ないがしろにされる毎日。 ある日「修道院に入れ」と言われたソフィアはついに我慢の限界を迎え、実家を逃げ出す決意を固める。 幼い頃から精霊に愛されてきたソフィアは、祖母のような“精霊の御子”として監視下に置かれないよう身許を隠して王都へ向かう。 仕事を探す中で彼女が出会ったのは、卓越した剣技と鋭利な美貌によって『魔王』と恐れられる第二王子エルネストだった。 精霊に悪戯される体質のエルネストはそれが原因の不調に苦しんでいた。見かねたソフィアは自分がやったとバレないようこっそり精霊を追い払ってあげる。 ソフィアの正体に違和感を覚えたエルネストは監視の意味もかねて彼女に仕事を持ち掛ける。 侍女として雇われると思っていたのに、エルネストが意中の女性を射止めるための『練習相手』にされてしまう。 当て馬扱いかと思っていたが、恋人ごっこをしていくうちにお互いの距離がどんどん縮まっていってーー!? 本編は全42話。執筆を終えており、投稿予約も済ませています。完結保証。 +番外編があります。 11/17 HOTランキング女性向け第2位達成。 11/18~20 HOTランキング女性向け第1位達成。応援ありがとうございます。

処理中です...