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本編
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しおりを挟むダンジョン攻略を生業とする冒険者や素材採取者は多く、一般的には近くに町があり、ギルド支部がある。
ジンザクルスダンジョンも例に違わず、町があり、ギルド支部も在った。だが、Aランクの魔物が出た為だろう、冒険者だけでなく、町人もあまり見かけず、町は閑散としていた。
俺たちはギルドに挨拶に行き、情報を貰った。
最初はダンジョンの七階層に進んだ者が帰って来ないと報告があり、調査に向かった所、巨大な大蛇の魔物と出くわした。
今は大蛇を刺激し、地上に出さない為、ダンジョンは立ち入り禁止にされている。
「ダンジョンの魔物が出て来ると噂になり、避難する人も出てきています」
残っているのは、話を軽く見ている者、行き場の無い者たちだ。
「ですが、《勇者パーティ》に来て頂いたので、もう大丈夫ですね!」
ギルドの職員は楽観的だ。そう思わなければやっていられないという事か?
ダンジョンから強大な魔物が出てくれば、町は一溜りもないだろう。
俺は適当に返しておいて、まずは一軒家を借り、装備を整える旨を話、手配して貰った。
そうして翌日、俺たちは荷馬車を出して貰い、ジンザクルスダンジョンに向かった。
荷台から降り、ダンジョンの入り口に向かいながら、俺はそれとなくメンバーを伺った。
いつもはメンバーで割り振っている荷物も、今回はディーが一手に引き受けてくれている為、皆、装備以外には、非常時用の備えと水袋位で身軽だ。
一方、ディーは大きなリュック…しかもパンパンに荷物を詰められている…を背にしており、見るからに重そうだった。
これだから、素人は…
内心でヤキモキする一方、分かり易く失敗をしてくれた事にほくそ笑んでいた。
「ディー、魔法鞄を使わなかったのか?」
俺はそれを指摘してやった。
魔法鞄は高価な為、冒険者でも上のランクの者でしか持たない代物だ。だが、俺たち《勇者パーティ》は、国からの支給品として、幾つか所持していた。
俺は相談には乗るが、具体的な指示はしないと決めていた為、ディーが聞いて来なかったのを良い事に黙っていた。
卑怯だと思われても良い、相手は魔王軍四天王の一人だ、世界を救う為には手段なんて選んでいる場合ではない!
「魔法鞄はリュックの中に入っています、ロリーさんから教えて頂いて使わせて頂きました」
当然の様な返事が来て、俺は一瞬にして気まずくなった。
「ふ、ふーん、成程な、だが、それでは取り出しに時間が掛かるだろう?ダンジョンは危険な場所だ、時間はなるべく短縮出来た方が良い」
「魔法鞄の口を開けていますので、リュックを開ければ直ぐに取り出せます、ご安心下さい」
爽やかな笑みで論破されてしまった。
うう…悔しいが、魔法鞄の使い方は、ディーの方が上手な様だ。
普段は一人一つ割り振っている為、複数使おうなんて考えた事が無かった。
それにしても、ロリーが教えるとは…
ジロリと見ると、先頭を歩いていたロリーが振り返りニヤリと笑った。
わざとだな!?ディーの味方をするとは…俺の味方はいないのか!??
ダンジョンに入ろうという時、「ランプをどうぞ」とディーが出してきた。
普段であればドーンが魔法で灯りを付けるので、ランプは使っていなかった。魔法と比べてランプは燃費が悪いのだ。
だが、それを指摘する前に、ディーが説明した。
「これは魔道具ランプです、私の魔力で十分使えます。
どんな強敵が現れるか分かりませんので、ドーンさんの魔力は温存しておく方が良いと思い、用意させて頂きました」
ドーンが満足そうに頷いている。灯りなど大した魔力消費では無いだろうに…
俺は仕方なく許可を出した。
「用意したのなら仕方がない、無駄は良くないからな」
ディーは「はい!」と笑顔で答えたが、他のメンバーは信じられないものを見る様な顔で俺を見た。
「アレク、おまえ、どーーーしたよ??腹でも下したかぁ!?それとも、頭でも打ったのかぁ!?」
「悪い霊にでも取り憑かれたんだろ」
「まぁ、すっかり偏屈になられてしまって…」
「…」
煩い!!
俺は世界を救う為に、《勇者》だけど、敢えて悪役になってるんだ!!
前世さえ思い出さなければ…いや、思い出さなかった場合、バッドエンドに直行するだけか…
罠を想定し、先頭はシーフのロリーが務め、後ろにタンク役のマックス、ドーン、クリスタル、ディー、そして最後尾が俺だ。
後ろから襲われる事もあると考えれば、この順番となった。
皆実力者なので、少々の事は何とでもなるが、戦闘要員でないディーはどうにも出来ないだろう。
ディーが魔王軍の四天王であれば、自滅してくれた方が良いのだが、そうでない場合、見殺しには出来ない。
ディーが魔王軍四天王の一人なのか、それとも普通の人間なのか…その判断が難しい。
ディーは外に出る時にはフードを被っている。今も当然、フードを被っている。
給金は出しているが、新しいローブや服を買った気配は無く、相変らずくたびれたローブとブーツ姿だ。
前世の《ゲーム》で思い出したが、《雑用係》のキャラクターはフードを被ったローブ姿だった。
パッケージにも隅に描かれていて、キャラクター紹介でも乗っていたが、そこでも顔は描かれていなかった。
ただただ、質素なローブでフードを被った男だ…女かもしれないが…。
おまけに、ディーは戦闘用で無いにしても、魔力を持っている。
身体強化が出来るとかで、大荷物を抱えながらも、平然として付いて行っている。
それに、ディーには過去…幼少の記憶がない。
見た目も怪しい、過去も怪しい、スペックや有能さも怪しい、その上、直ぐにパーティに溶け込んだ手腕…
これ以上に疑わしい者はいない気がするが、決めては無い。
《ゲーム》であればまだしも、現実では「疑わしきは罰せず」だ。
だから、危険を排除する為にも、パーティから追い出すのが一番だ!というのに…
「うめ~~~!!」
「美味い!マジ、最高ー!」
「とっても美味しいですわ、ダンジョンで温かい食事は有難いですわぁ」
「…」
皆がディーの料理に舌鼓を打っていた。
大袈裟だ。
俺は独り、むっとしつつ、ローストビーフを頬張った。
ダンジョンに限らず、案件に向かえば碌な食事は出来ない、ほぼ非常食だ。だからこそ、普通のサンドイッチ、普通のスープであっても、感動する。
ディーは食材や調理具を持って来ており、瞬く間にローストビーフのサンドイッチを作り、温かいスープを作り上げた。
魔法鞄では時間は停まっている為、保存が出来る。料理をそのまま魔法鞄に入れる事も出来るが、それはそれで管理が難しい為、俺はしない。
「味は兎も角、こんな食事をしていたら食料が持たないぞ」
「まーた、おまえはー、美味いもんを前に説教すんなってー」
「マックスとロリーが底なしに食うから心配して言ってるんだ」
「アレク様のご指摘の通りです、私もどうしたらお二人にお腹一杯食べて頂けるか考えました、それで、こちらをご用意しました」
ディーが取り出したのは、濁った深緑色の飴だった。
どうして、こいつの作る得体の知れない物は、緑色をしているんだ?
「これは?」
「満腹感を得られる薬です、古い文献にあったので作ってみました。主に薬草や滋養ですし、自分が試しましたので危険はありません」
俺が何かを言うよりも早く、食いしん坊マックスとロリーはそれを口に放り込んだ。
「甘いし、普通の飴みてーだな」
「うん、普通に舐めてられるし、いいな」
もごもごと口の中で味わっていた二人だが、飴が無くなる頃には、
「マジ、腹いっぱいになってね??」
「うん、なんか、食べたーーって感じする!」
満足感を得ていた。
これ程効力があるとは…非常食に持っていると良いな…後でその文献とやらを聞き出そう。
『また作ってくれ』と言えば解雇が遠くなる、ここは作り方だけを教えて貰い、自作するに限る。
「これは、ディーさんの功績ですわね、アレクさん?」
クリスタルがニコニコとして俺を見ている。
褒めろと言いたいのか?確かに、認めざるを得ない___
「確かに役に立つ、これで食糧問題も解決するだろう、画期的な薬だ」
皆がパアッと顔を明るくしたのを横目に、俺は続けた。
「ディー、おまえには商人の才がある。
おまえは人々の為に便利な物を考え、作り出す力を持っている。
是非ともその力を奮い、世界を豊にして欲しい」
どうだ!これならば《勇者》っぽい上に、無理なく排除も出来る!俺は自分のひらめきに満足していた。相手が言葉通りに受け取らない者というのも忘れて…
「私はそれ程大層なものではありません…
皆さんの事を思っての結果です、皆さんがいなければ考えもしませんでした。
ですが、勿体なくも勇者様にお褒め頂き、感無量です___」
えええ…
《勇者》の言葉をここまでサラリと流すとは…
頑固過ぎるだろう?《勇者様》と言っている割には、俺の言葉を軽く受け止め過ぎるし…本当は俺、馬鹿にされてないか??
だが、目の前の男は目をキラキラとさせているし、何処か恍惚そうにも見える。
「こりゃ、アレクの負けだな!」
「ぶわっはっはっは!勇者も形無しだなー!!」
ディー以外の皆は、俺が《雑用係》を追い出そうとしている事に気付き始めたらしい。完全に遊ばれている。
ああ、最悪だ…
就寝時にはディーが寝具を出してくれた為、ゆっくり休む事が出来た。
それでも「ありがとう」と伝えられない自分が嫌にもなるが、仕方の無い事だと考えない様にした。
◇
ディーのお陰で食事や就寝にストレスを感じる事無く、俺たちはダンジョンの四階層まで難なく進んだ。
目撃情報は七階層だったが、上に来ている事も考えられる為、この先は慎重に進まなくてはいけない。
「大蛇は突然襲って来る、火を噴く可能性もある、皆、油断はするな!」
五階層に入った時から空気が変わった、何か重苦しく感じ、聖剣もピリピリとしている。
「なーんか、嫌な感じだな…」
「んー、好きじゃない、この感じ」
「皆、この先は慎重に行こう!」
奥へと進んでいた時だ、何やら足元が揺れ、次第に大きくなるのが分かった。
俺は咄嗟にディーを脇に突き飛ばし、叫んだ。
「皆、避けろ___!!」
ゴオオオーーー!!!
前方から勢い良く炎が襲ってきた。
「おおお!!」
ロリーは身軽に、マックスは驚きの声を上げながらも、炎から逃れた。少し遅ければ、丸焦げになっている所だ。ドーンとクリスタル、ディーは壁際に避難し無事だった。
炎が消えるとそこには巨大な蛇…大蛇の姿があり、その赤色の目で俺たちを品定めしていた。
「___!!」
再び大蛇が炎を放とうと口を開けようとした時、ドーンがすかさず足止めの魔法を放った。
グオオ!オオ!!
大蛇はその場から動けず、炎を吐く事も出来ずにただただ首を振り藻掻く。
体勢を立て直したロリーとマックスが攻撃に転じた。ロリーの武器は主に短剣で、小回りが利く分相手を苛つかせる。そこに、マックスの力任せの大剣が、急所を襲う。
「どりゃああああ!!」
ヴォヴオオオ!!
大蛇が呻き酷く暴れ出す。
俺は地を蹴り、大蛇の頭上から聖剣を振り下ろした___
ブシューーーー!!
大蛇は黒い血飛沫を上げ、その体は真っ二つに裂けた。
そして、「ドオオオン!」地を揺らし、砂埃を舞い上げ、沈んだ。
後には、闇の支配から解き放たれ、ボロボロになった体と骨、鶏の卵程の大きさの赤く輝きを放つ魔石が残った。
魔物が宿す魔石は、その魔物の強さと比例する。この大蛇はAランク相当の魔物で間違い無かった。
「お宝♪お宝♪」
魔石や素材回収はロリーの役目だ。彼女は金目の物が好きで、持っているだけでやる気も上がるらしい。
腰に付けた魔法鞄ホイホイと放り込んでいった。
「ディー、さっきは突き飛ばして悪かったな、怪我はしていないか?」
俺は今更ながら思い出して、後ろを振り返った。ディーは皆から離れ、壁際で所在なさ気に立っている。
圧倒されたのだろうか?あれ程大きな魔物に対峙した事は無かっただろうし…そうだ!
実戦の怖さを知り、雑用係を辞めたいと言い出すかもしれない!俺は急に目の前が開けた気がし、期待を持ってディーを凝視した。
怖かったよな??辞めたいよな???さぁ!辞めたいと言ってくれ!!
「大丈夫です、アレク様のお陰で怪我はありません、アレク様に救って頂いたこの命、これからもアレク様の為に使わせて頂きます」
えええ…
俺はガクリとしたが、何とか気力を振り絞り、食い下がった。
「これ位の危険は《勇者パーティ》では普通だ、自分で避けられない様では困る」
「おっしゃる通りです、私の事はどうかお構いなく、命を落としたとしても自己責任、誰も恨みはしません。
それに、案外丈夫なんですよ、私」
ディーがうれしそうに微笑む。
身体強化出来るからな、まさか、炎耐性もあるのか?気にはなったら、これ以上、ハイスペックだと困るので聞かない事にした。
「怖くは無かったか?あれ程大きな魔物は初めてだろう?」
「怖いというか、驚きはしましたが…」
こいつが魔王軍四天王の一人ならば、恐怖を抱かなくて当然だ。増々怪しい…
「それよりも、アレク様の判断の速さ、跳躍、攻撃力は正に神業で、見惚れました!」
正に《うっとり》という表情で見つめられ、俺はさっと踵を返し、皆に指示を出した。
「少し休憩しよう!
討伐対象の大蛇は倒したが、念の為、少し先まで調査する___」
なんなんだ!なんなんだ!あいつはなんなんだ!
俺はおまえを《魔王軍四天王の一人》だと疑っているんだぞ!それなのに、そんな純粋な目で、俺を讃えないでくれ!!
それに、一々、言う事が大袈裟なんだ!恥ずかし過ぎるからか、顔が発熱したみたいに熱くなる。頭もクラクラとしてきた。
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