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聖女たちが夜会に参加することになった。
貴族の多いものではなく、遠征を終えた騎士団を労うためのものだ。
貴族だけではなく商人など富裕層の平民も来る。そこで縁を繋げば寄進が増えるだろうという狙いだろう。
強制的に全員が連れていかれた。でなければリリアンヌは来なかった。姿を飾り立てて知らない人に媚を売るなんて、できるわけもない。
昔は神殿に仕えた娼婦がいたという。本来、そういう職業なのかもしれない。
実際にリリアンヌの遠い祈りよりもビビアナの笑顔と体温のほうが人を幸せにするのかもしれない。
「ほんとうに、やめたい」
「待たせたな」
背後の越えに振り返れば、見たこともないような美しい男性がいた。
周りの視線を集めている。
「リリアンヌ、行こう」
「行けません。私は、あなたを知りませんから」
男性は笑った。
「そなたの望みを叶えにきた。」
背が高く、銀髪を一つにくくり、赤い目。
既視感があった。
「もしかして、あなたあのときの狐さん?」
男性は身を屈めてリリアンヌの耳元で囁いた。
キスをしたように見えたのだろう。周りからため息が漏れる。羨望、嫉妬、疑念……
そういったむき出しの感情をぶつけられて、肌がひりつくような思いがした。
連れ出された先は庭園。男女が密会をするので迷路のように植え込みがある。
「ありがとうございます。狐さん……狐さま?」
「なぜ言い直す」
「そんなに立派な男性を気安く呼べませんわ」
「そもそも狐でもないが」
「そうでした!失礼しました。
人の形の魔族は力が強いと聞いたことがあります。もしかして、ちょくちょくこちらの夜会にもいらっしゃってるのですか」
「聞いてどうする」
「夜会なんて大嫌いでしたけど、あなたに会えるなら時々は来ようかなと思いました」
ふふ、と笑ったリリアンヌは幼く見えたのだと思う。
狐様がリリアンヌの頭をポンポンと撫でたから。その手が優しくて、じわじわと恥ずかしさと嬉しさが込み上げてきた。
聖女という仕事以外で人と近くにいることがめったにないので、どうやって感謝を伝えたらいいのかわからない。
夜会を抜け出せたことや、聖女の役割を放棄している自己嫌悪に潰れれてしまいそうなこと、とりとめもなく話すのをゆっくり聞いてくれた。
植え込みに隠れて見えないベンチに隣あって座り、彼が上着を貸してくれた。
狐さんのくせに、王子様みたい。
「ありがとう、こんな素敵な思い出があったら、教会を出てもやっていけそうだわ」
「出ていくのを手伝う」
「それは無理よ。もう婚姻する日が決まっているし、寄進をもらったから届けもすぐに出すはず」
「そなたたちの理由はわからぬが、リリアンヌ一人をさらうことのどこが『無理』なのかわからぬ」
「だって、その、もう私は聖女として価値がなくて」
「私の命の恩人だから関係ないな」
「もう役立たずだから結婚するしかなくて」
「それはリリアンヌの意見ではない。望みを言ってみろ」
「でもみんなが困るから」
「みんなとは」
「聖女の助けを待っている人が」
「そいつらに力を届けるのには教会が邪魔なのに?言うことを聞く必要はない」
リリアンヌは涙がこぼれるのを拭いもせず狐様の赤い目を見つめた。
「私、聖女をやめたい。もっと自分にできる方法を探して人の役に立ちたいの」
「そなたの望みは毎回変わるから困る」
「すみません」
「……まあいい。
私と来い」
「でも」
「人ひとりくらい、たまには魔獣に食われることもあるだろう」
そういって手を差し出して笑う狐様の口にキラリと光る犬歯があった。
恐る恐る手をだすと、ぐっと引っ張られて抱き締められた
そのまま、庭園を見下ろすほど飛び上がり、空から現れた馬車に乗り込む。
引いているのは馬ではなく雲のたてがみを持った魔獣のようだ。
「な、何を」
「この前のリリアンヌの願いを叶えようと思ったのだが、魔族に聖なる力が厳禁なのを忘れていた」
「そうなのですか?もしかして害があるのですか、離れます」
「こら、危ない。暴れるな」
更にぎゅっと抱き締められる
それに、なんだか
髪を撫でられている
「あの、なんで撫でるんですか」
「……未婚の魔族に聖女が厳禁なんだっけ……
確かに、これは酔うな。私は本当に純粋に命の恩人に恩返しをするつもりだったんだが」
「あの、何を」
「まあそなたの望みも叶うことだし、いいか。ほら、あの家を用意した。」
森と小さな家と畑が見える。
「かわいいお家……」
子供の頃に好きだった絵本に出てくる良い魔女の家にそっくりだ。
馬車がふわりと着地する
「入ってもいいですか?」
リリアンヌが興奮したようすで狐様を見ると、荒い息でタイを弛めているところだった。
「もしかして、具合が悪かったりします?治癒しましょうか」
「いや?どちらかというと過去最高に絶好調だ」
「……そうなのですか?」
馬車からエスコートしてリリアンヌを下ろすと手を引いて家の前まできた。
そのまま、跪いて手の甲にキスをする。
「リリアンヌ、私とこれから共に過ごそう」
「えっ?それはどういう」
「そなたに救われた命だから、今後はそなたのために使うことにした。」
「そんな、当然のことをしたまでです」
「そういうと思った」
「だって、こんな家までもらっていいのですか」
「家よりも、私のことを考えてくれ。伴侶としてどうだ」
「そんな、あなたみたいな立派な方が私なんて!そうだ、やっぱり具合がわるいんですね、治癒しますね」
呪文を唱え始めたら、
彼は額に手をやって、ため息をついた。
「よくなりませんか」
「……どうでもよくなってきたかも」
え?
顎を捕まれて、内側を暴くようなキスをされた。
貴族の多いものではなく、遠征を終えた騎士団を労うためのものだ。
貴族だけではなく商人など富裕層の平民も来る。そこで縁を繋げば寄進が増えるだろうという狙いだろう。
強制的に全員が連れていかれた。でなければリリアンヌは来なかった。姿を飾り立てて知らない人に媚を売るなんて、できるわけもない。
昔は神殿に仕えた娼婦がいたという。本来、そういう職業なのかもしれない。
実際にリリアンヌの遠い祈りよりもビビアナの笑顔と体温のほうが人を幸せにするのかもしれない。
「ほんとうに、やめたい」
「待たせたな」
背後の越えに振り返れば、見たこともないような美しい男性がいた。
周りの視線を集めている。
「リリアンヌ、行こう」
「行けません。私は、あなたを知りませんから」
男性は笑った。
「そなたの望みを叶えにきた。」
背が高く、銀髪を一つにくくり、赤い目。
既視感があった。
「もしかして、あなたあのときの狐さん?」
男性は身を屈めてリリアンヌの耳元で囁いた。
キスをしたように見えたのだろう。周りからため息が漏れる。羨望、嫉妬、疑念……
そういったむき出しの感情をぶつけられて、肌がひりつくような思いがした。
連れ出された先は庭園。男女が密会をするので迷路のように植え込みがある。
「ありがとうございます。狐さん……狐さま?」
「なぜ言い直す」
「そんなに立派な男性を気安く呼べませんわ」
「そもそも狐でもないが」
「そうでした!失礼しました。
人の形の魔族は力が強いと聞いたことがあります。もしかして、ちょくちょくこちらの夜会にもいらっしゃってるのですか」
「聞いてどうする」
「夜会なんて大嫌いでしたけど、あなたに会えるなら時々は来ようかなと思いました」
ふふ、と笑ったリリアンヌは幼く見えたのだと思う。
狐様がリリアンヌの頭をポンポンと撫でたから。その手が優しくて、じわじわと恥ずかしさと嬉しさが込み上げてきた。
聖女という仕事以外で人と近くにいることがめったにないので、どうやって感謝を伝えたらいいのかわからない。
夜会を抜け出せたことや、聖女の役割を放棄している自己嫌悪に潰れれてしまいそうなこと、とりとめもなく話すのをゆっくり聞いてくれた。
植え込みに隠れて見えないベンチに隣あって座り、彼が上着を貸してくれた。
狐さんのくせに、王子様みたい。
「ありがとう、こんな素敵な思い出があったら、教会を出てもやっていけそうだわ」
「出ていくのを手伝う」
「それは無理よ。もう婚姻する日が決まっているし、寄進をもらったから届けもすぐに出すはず」
「そなたたちの理由はわからぬが、リリアンヌ一人をさらうことのどこが『無理』なのかわからぬ」
「だって、その、もう私は聖女として価値がなくて」
「私の命の恩人だから関係ないな」
「もう役立たずだから結婚するしかなくて」
「それはリリアンヌの意見ではない。望みを言ってみろ」
「でもみんなが困るから」
「みんなとは」
「聖女の助けを待っている人が」
「そいつらに力を届けるのには教会が邪魔なのに?言うことを聞く必要はない」
リリアンヌは涙がこぼれるのを拭いもせず狐様の赤い目を見つめた。
「私、聖女をやめたい。もっと自分にできる方法を探して人の役に立ちたいの」
「そなたの望みは毎回変わるから困る」
「すみません」
「……まあいい。
私と来い」
「でも」
「人ひとりくらい、たまには魔獣に食われることもあるだろう」
そういって手を差し出して笑う狐様の口にキラリと光る犬歯があった。
恐る恐る手をだすと、ぐっと引っ張られて抱き締められた
そのまま、庭園を見下ろすほど飛び上がり、空から現れた馬車に乗り込む。
引いているのは馬ではなく雲のたてがみを持った魔獣のようだ。
「な、何を」
「この前のリリアンヌの願いを叶えようと思ったのだが、魔族に聖なる力が厳禁なのを忘れていた」
「そうなのですか?もしかして害があるのですか、離れます」
「こら、危ない。暴れるな」
更にぎゅっと抱き締められる
それに、なんだか
髪を撫でられている
「あの、なんで撫でるんですか」
「……未婚の魔族に聖女が厳禁なんだっけ……
確かに、これは酔うな。私は本当に純粋に命の恩人に恩返しをするつもりだったんだが」
「あの、何を」
「まあそなたの望みも叶うことだし、いいか。ほら、あの家を用意した。」
森と小さな家と畑が見える。
「かわいいお家……」
子供の頃に好きだった絵本に出てくる良い魔女の家にそっくりだ。
馬車がふわりと着地する
「入ってもいいですか?」
リリアンヌが興奮したようすで狐様を見ると、荒い息でタイを弛めているところだった。
「もしかして、具合が悪かったりします?治癒しましょうか」
「いや?どちらかというと過去最高に絶好調だ」
「……そうなのですか?」
馬車からエスコートしてリリアンヌを下ろすと手を引いて家の前まできた。
そのまま、跪いて手の甲にキスをする。
「リリアンヌ、私とこれから共に過ごそう」
「えっ?それはどういう」
「そなたに救われた命だから、今後はそなたのために使うことにした。」
「そんな、当然のことをしたまでです」
「そういうと思った」
「だって、こんな家までもらっていいのですか」
「家よりも、私のことを考えてくれ。伴侶としてどうだ」
「そんな、あなたみたいな立派な方が私なんて!そうだ、やっぱり具合がわるいんですね、治癒しますね」
呪文を唱え始めたら、
彼は額に手をやって、ため息をついた。
「よくなりませんか」
「……どうでもよくなってきたかも」
え?
顎を捕まれて、内側を暴くようなキスをされた。
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