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ななつ名前を呼んだなら*
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黒竜は高い位置で髪を縛っている。ピョコンピョコンと歩く度に跳ねる毛先が面白くて、手を引かれながら見ていた。
「歩くの遅いんだな。」
「すみません」
「謝るな。責めてない。人の娘なんて初めて連れるからな。こんなものなのかと思っただけだ」
黒竜は無愛想だが嘘は言わない。
「ここに泊まるがいいか?」
頷く。
いいかと言われてもわからない。ただ、もっと豪華な宿が街の奥に見えたので、そんなきらびやかなところよりは黒竜の行くつもりのところが良いと思った。
この宿も石作りで立派だが、豪華というよりは寺のような荘厳でありながら装飾の少ない建物だった。
入れば部屋を案内される。
示された和室は秋の室礼だった。部屋によって変えてあるらしい。
窓からは紅葉した山がみえる。
「なかなか良い部屋だな」
「はい、すごく綺麗です」
「お前はこういうのが良いのかと思った」
「選んでくれたのですか?」
「他にも宝石の部屋とか神獣の部屋とかあるが、お前は山の景色の方が慣れているだろう。他の部屋はまた次にしよう」
次。
そうか、また来るかもしれない、
そんな未来があるとは思わなかった。
黒竜が未来をくれたのと同じだ。
「ミヤ」
窓に近づいて外に見とれていたら、後ろからそっと抱き寄せられた。
「ごめんな。先に謝っとく。時間がない。さっきみたいにお前を他の神妖に触れられたくないんだ。お前を人じゃない者にする。俺を受け止めて」
ずるいと思った。そんな願うような声で。
ぶっきらぼうに命令してくれればいいのに。
何もかも奪って欲しいと思ったのに、言えない。
肩から回された手をそっと重ねて、襟の合わせ目に導いた。
黒竜が息を少し吐く。
振り返ったら、覗き込んでいる。
目が合った。
きれいな金色の瞳。満月みたい。
頷いたら、縦にキュッと伸びた真ん中が、蜜のようにトロリと光った。
抱き上げられて布団にそっと下ろされた。
温泉にぶん投げて放り込まれたのとは大違いだ。
目もと、こめかみ、頬に小さく口づけを落とされる。
体を宥めるように撫でられている。
ぽかぽかと体が熱を持っていく。
唇を舌で割られて、中を塗り替えるように熱を送り込まれる。
息を吐くと、黒竜は喉をならして笑った。
「良いな、うん。」
衣服を脱がされて肌を触られる。
「明るいから、ちょっと」
「うん」
「みないで、」
「うん、無理」
首や鎖骨や胸を舐められていく。
「甘い」
「うそ、そんなことない、もん」
「俺の嫁、全部俺のもの。全部甘いし、もっと。
あー、こういうことか。理解した。これはダメになるわ」
「やっ、何して」
「酒より酔うな、嫁は」
黒竜の目の色が濃くなった。
にいっ、と笑った口に牙が見えた。
黒竜も上の衣服を脱いだ。
隠されていた鎖骨のあたりに鱗がみえる。
抱き合って肌が触れる度に鱗がチリチリと引っ掛かり熱を与える。
唇を合わせながら背中につかまると、ぎゅうぎゅう抱きしめられて揺さぶられた。
「はあっ、最高だ、ミヤ」
お腹をくるりと手のひらで撫でられる。
「少しずつ俺の気が入っている」
「そんな、っ、わかんない」
「今から嫌でもわかる」
そういって、指が足の間のぬかるみに、伸ばされた。
とんとんと軽く押して、少しずつ飲み込まれていく。
「ん、もう少し、ちょっと開いて」
指が内を暴く度に水音がしてきて、自分の体が信じられなくなる。
黒竜が体をおこして、下衣を、解いた。
ミヤの膝を立てて、すり付けた。
「そろそろ、いいか」
指ではない質量に身体が硬くなる。
「ミヤ、力をぬけ。大丈夫だから」
「だって、無理っ」
「少しでも入ったら大丈夫だから。それで今日はもういいから。俺の匂いがつけばそれで大丈夫だから、すぐ抜いてやる。頑張れるな?」
目を見て、頬を撫でられて。
大切そうに鼻先を擦り合わせて。
頷いたら、ぐぐっと体重をかけられた。
内側が拓かれていく。
熱い棒をねじ込まれていくようだ。
「いたぁ、あ」
「もう少し、だから」
黒竜の額にも汗の玉が浮かんで髪が乱れている。
「ミヤ、ミヤ」
ふわりと笑って、体の上にもたれてきた。頭の両横に肘をついて、ミヤを潰さないようにしながら呼吸を整えている。
苦しいけれど、満たされている。温かくて、求められて。
「ちょっと、お前、せっかく動かないでやってるのに」
黒竜がぐっと体を起こした。
その時に中がずるりと擦られる
「んっ、」
「声出すなっ、あー、ちょっと、中が、」
「知らない、」
「もう抜くぞ、ほんとにもう抜くからな、ほんとのほんとにあとちょっとで」
「やだ、」
背中に手を回して温もりが離れないようにくっついた。
「ミヤ、一旦離れろ」
「名前、なんて呼んだら」
黒竜は、目をつむって首をブンブン振っている。
「名前?俺の?ダメだ」
「お願いっ、呼びたいの」
「今はダメだって」
「ひどい」
ぽろぽろと涙がこぼれた。
体も痛くて名前も教えてもらえなくて、離れようとしている。
「なんで泣くんだよっ、もう、」
「だって、優しくない」
「……は?こっちがどれだけ我慢してやってると」
低い声で黒竜が呟いた。
ぐりぐりと腰を押し付けられる。
「もう知らねえ、ぞ」
「ひゃっ、奥、あっ、ねえ、名前」
「椎梛(しいな)。わかったら黙れ、もう終わるから」
ずるりと引いて、また押し込む。中を擦られて痛みだけではない、むずむずするような甘さがたまっていく。
「ああ、もう!なんでこんなに良いんだよ!」
髪をかきあげて、黒竜が吐き捨てるように言う。
「しい、な?椎さま、ああっ!」
「馬鹿、お前っ、今はマズイ……!」
そのあと、ミヤの記憶は途切れた。
「歩くの遅いんだな。」
「すみません」
「謝るな。責めてない。人の娘なんて初めて連れるからな。こんなものなのかと思っただけだ」
黒竜は無愛想だが嘘は言わない。
「ここに泊まるがいいか?」
頷く。
いいかと言われてもわからない。ただ、もっと豪華な宿が街の奥に見えたので、そんなきらびやかなところよりは黒竜の行くつもりのところが良いと思った。
この宿も石作りで立派だが、豪華というよりは寺のような荘厳でありながら装飾の少ない建物だった。
入れば部屋を案内される。
示された和室は秋の室礼だった。部屋によって変えてあるらしい。
窓からは紅葉した山がみえる。
「なかなか良い部屋だな」
「はい、すごく綺麗です」
「お前はこういうのが良いのかと思った」
「選んでくれたのですか?」
「他にも宝石の部屋とか神獣の部屋とかあるが、お前は山の景色の方が慣れているだろう。他の部屋はまた次にしよう」
次。
そうか、また来るかもしれない、
そんな未来があるとは思わなかった。
黒竜が未来をくれたのと同じだ。
「ミヤ」
窓に近づいて外に見とれていたら、後ろからそっと抱き寄せられた。
「ごめんな。先に謝っとく。時間がない。さっきみたいにお前を他の神妖に触れられたくないんだ。お前を人じゃない者にする。俺を受け止めて」
ずるいと思った。そんな願うような声で。
ぶっきらぼうに命令してくれればいいのに。
何もかも奪って欲しいと思ったのに、言えない。
肩から回された手をそっと重ねて、襟の合わせ目に導いた。
黒竜が息を少し吐く。
振り返ったら、覗き込んでいる。
目が合った。
きれいな金色の瞳。満月みたい。
頷いたら、縦にキュッと伸びた真ん中が、蜜のようにトロリと光った。
抱き上げられて布団にそっと下ろされた。
温泉にぶん投げて放り込まれたのとは大違いだ。
目もと、こめかみ、頬に小さく口づけを落とされる。
体を宥めるように撫でられている。
ぽかぽかと体が熱を持っていく。
唇を舌で割られて、中を塗り替えるように熱を送り込まれる。
息を吐くと、黒竜は喉をならして笑った。
「良いな、うん。」
衣服を脱がされて肌を触られる。
「明るいから、ちょっと」
「うん」
「みないで、」
「うん、無理」
首や鎖骨や胸を舐められていく。
「甘い」
「うそ、そんなことない、もん」
「俺の嫁、全部俺のもの。全部甘いし、もっと。
あー、こういうことか。理解した。これはダメになるわ」
「やっ、何して」
「酒より酔うな、嫁は」
黒竜の目の色が濃くなった。
にいっ、と笑った口に牙が見えた。
黒竜も上の衣服を脱いだ。
隠されていた鎖骨のあたりに鱗がみえる。
抱き合って肌が触れる度に鱗がチリチリと引っ掛かり熱を与える。
唇を合わせながら背中につかまると、ぎゅうぎゅう抱きしめられて揺さぶられた。
「はあっ、最高だ、ミヤ」
お腹をくるりと手のひらで撫でられる。
「少しずつ俺の気が入っている」
「そんな、っ、わかんない」
「今から嫌でもわかる」
そういって、指が足の間のぬかるみに、伸ばされた。
とんとんと軽く押して、少しずつ飲み込まれていく。
「ん、もう少し、ちょっと開いて」
指が内を暴く度に水音がしてきて、自分の体が信じられなくなる。
黒竜が体をおこして、下衣を、解いた。
ミヤの膝を立てて、すり付けた。
「そろそろ、いいか」
指ではない質量に身体が硬くなる。
「ミヤ、力をぬけ。大丈夫だから」
「だって、無理っ」
「少しでも入ったら大丈夫だから。それで今日はもういいから。俺の匂いがつけばそれで大丈夫だから、すぐ抜いてやる。頑張れるな?」
目を見て、頬を撫でられて。
大切そうに鼻先を擦り合わせて。
頷いたら、ぐぐっと体重をかけられた。
内側が拓かれていく。
熱い棒をねじ込まれていくようだ。
「いたぁ、あ」
「もう少し、だから」
黒竜の額にも汗の玉が浮かんで髪が乱れている。
「ミヤ、ミヤ」
ふわりと笑って、体の上にもたれてきた。頭の両横に肘をついて、ミヤを潰さないようにしながら呼吸を整えている。
苦しいけれど、満たされている。温かくて、求められて。
「ちょっと、お前、せっかく動かないでやってるのに」
黒竜がぐっと体を起こした。
その時に中がずるりと擦られる
「んっ、」
「声出すなっ、あー、ちょっと、中が、」
「知らない、」
「もう抜くぞ、ほんとにもう抜くからな、ほんとのほんとにあとちょっとで」
「やだ、」
背中に手を回して温もりが離れないようにくっついた。
「ミヤ、一旦離れろ」
「名前、なんて呼んだら」
黒竜は、目をつむって首をブンブン振っている。
「名前?俺の?ダメだ」
「お願いっ、呼びたいの」
「今はダメだって」
「ひどい」
ぽろぽろと涙がこぼれた。
体も痛くて名前も教えてもらえなくて、離れようとしている。
「なんで泣くんだよっ、もう、」
「だって、優しくない」
「……は?こっちがどれだけ我慢してやってると」
低い声で黒竜が呟いた。
ぐりぐりと腰を押し付けられる。
「もう知らねえ、ぞ」
「ひゃっ、奥、あっ、ねえ、名前」
「椎梛(しいな)。わかったら黙れ、もう終わるから」
ずるりと引いて、また押し込む。中を擦られて痛みだけではない、むずむずするような甘さがたまっていく。
「ああ、もう!なんでこんなに良いんだよ!」
髪をかきあげて、黒竜が吐き捨てるように言う。
「しい、な?椎さま、ああっ!」
「馬鹿、お前っ、今はマズイ……!」
そのあと、ミヤの記憶は途切れた。
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