26 / 32
26.王都
「殿下、ラルフ殿が」
執務室にいくと一人の文官が駆け寄ってきた。
またラルフの様子がおかしいらしい。
急ぎではない案件は後回しでいいのに。
中にはラルフしかできない仕事もあり、引き継ぎに時間をかけるよりラルフが処理した方が早いので負担がかかってしまう。
結婚後もこのままではいけない。
ラルフは眠気覚ましの錠剤を噛み砕きながら書類を書いている。
これは末期だ。
「ラルフ、これは上司命令だ。仮眠してこい」
ラルフは、断る素振りを見せていたが、折れた。
結婚後もこんな調子では奥方に恨まれてしまう。
確か婚約者は領地にいるので会えない間は仕事を優先できると言っていたか。
王宮の庭園での結婚式というのを聞いたときは驚いた。ラルフは優秀だが発想力は婚約者の方が上かもしれない。
お互いを高め合う関係というのも良いものだなと思った。
仮眠室から出てきたラルフは、手紙を握りしめていた。
朝に受け取っていたが見る暇がなかったらしい。
「殿下、2日間休暇をいただきます。領地に行ってきます」
幽霊のような顔色で言われた。
「何かあったのか」
「フローラが領地で楽しそうにしていて俺のことを忘れてしまいそうです」
まさかそんなことはないと思うが
王都でもラルフの偽婚約者が居たことだし、二人の関係が確かな方がいい。
「わかった。無理せず休んでこい。」
事情があるのだろうとは思った。
ーーーーーー
領地にラルフ様がくるとの知らせが入ってからフローラは落ち着かなかった。
「お仕事で忙しいでしょうね。大丈夫なのかしら」
夕飯の時刻になってもまだ着かない。
フローラはもう少し待ちたいと夫妻に伝えた。
「わかりました。私たちは先に戴くわね」
執務室にいくと一人の文官が駆け寄ってきた。
またラルフの様子がおかしいらしい。
急ぎではない案件は後回しでいいのに。
中にはラルフしかできない仕事もあり、引き継ぎに時間をかけるよりラルフが処理した方が早いので負担がかかってしまう。
結婚後もこのままではいけない。
ラルフは眠気覚ましの錠剤を噛み砕きながら書類を書いている。
これは末期だ。
「ラルフ、これは上司命令だ。仮眠してこい」
ラルフは、断る素振りを見せていたが、折れた。
結婚後もこんな調子では奥方に恨まれてしまう。
確か婚約者は領地にいるので会えない間は仕事を優先できると言っていたか。
王宮の庭園での結婚式というのを聞いたときは驚いた。ラルフは優秀だが発想力は婚約者の方が上かもしれない。
お互いを高め合う関係というのも良いものだなと思った。
仮眠室から出てきたラルフは、手紙を握りしめていた。
朝に受け取っていたが見る暇がなかったらしい。
「殿下、2日間休暇をいただきます。領地に行ってきます」
幽霊のような顔色で言われた。
「何かあったのか」
「フローラが領地で楽しそうにしていて俺のことを忘れてしまいそうです」
まさかそんなことはないと思うが
王都でもラルフの偽婚約者が居たことだし、二人の関係が確かな方がいい。
「わかった。無理せず休んでこい。」
事情があるのだろうとは思った。
ーーーーーー
領地にラルフ様がくるとの知らせが入ってからフローラは落ち着かなかった。
「お仕事で忙しいでしょうね。大丈夫なのかしら」
夕飯の時刻になってもまだ着かない。
フローラはもう少し待ちたいと夫妻に伝えた。
「わかりました。私たちは先に戴くわね」
あなたにおすすめの小説
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
伯爵令嬢は身代わりに婚約者を奪われた、はずでした
佐崎咲
恋愛
「恨まないでよね、これは仕事なんだから」
アシェント伯爵の娘フリージアの身代わりとして連れて来られた少女、リディはそう笑った。
フリージアには幼い頃に決められた婚約者グレイがいた。
しかしフリージアがとある力を持っていることが発覚し、悪用を恐れた義兄に家に閉じ込められ、会わせてもらえなくなってしまった。
それでもいつか会えるようになると信じていたフリージアだが、リディが『フリージア』として嫁ぐと聞かされる。
このままではグレイをとられてしまう。
それでも窓辺から談笑する二人を見ているしかないフリージアだったが、何故かグレイの視線が時折こちらを向いていることに気づき――
============
三章からは明るい展開になります。
こちらを元に改稿、構成など見直したものを小説家になろう様に掲載しています。イチャイチャ成分プラスです。
※無断転載・複写はお断りいたします。
おひとりさまの準備してます! ……見合いですか?まぁ一度だけなら……
松ノ木るな
恋愛
ストラウド子爵家の長女・エレーゼ18歳はお父様が大好きだ。このままお父様と同じ屋敷で暮らし、いつかお父様を私が看取る、そんな将来設計があるので結婚はしたくない。だがこれでも貴族令嬢、そういうわけにもいかなくて。
ある日、仕方なく見合いに赴くことになったのだが。
見合い相手はプラチナブロンド煌めくひたすら優美な王子様、いや辺境伯の跡取り息子。
見た目も家柄もファビュラスなのに、彼は今までことごとく見合い相手に断られ、挙句エレーゼのところに話が回ってきたという訳あり物件。
この話、断る? 断られるよう仕向ける?
しかし彼は言ったのだ。「こちらの条件のんでくれたら、結婚後、自由にしていい」と。つまり、実家暮らしの妻でOKだと!
名を貸し借りする程度の結婚でいいなんて。オイシイじゃない? で、条件とは何ですの?
お父様だけがもつ“私への無限の愛”しか信じない令嬢エレーゼが、何を考えているのだかよく分からない婚約者エイリークと少しずつ絆を深めていく、日常みじみじラブストーリーです。
※第4話④⑤、最終話⑧⑨は視点を切り替えてヒーローサイドでお送りしております。
追放聖女35歳、拾われ王妃になりました
真曽木トウル
恋愛
王女ルイーズは、両親と王太子だった兄を亡くした20歳から15年間、祖国を“聖女”として統治した。
自分は結婚も即位もすることなく、愛する兄の娘が女王として即位するまで国を守るために……。
ところが兄の娘メアリーと宰相たちの裏切りに遭い、自分が追放されることになってしまう。
とりあえず亡き母の母国に身を寄せようと考えたルイーズだったが、なぜか大学の学友だった他国の王ウィルフレッドが「うちに来い」と迎えに来る。
彼はルイーズが15年前に求婚を断った相手。
聖職者が必要なのかと思いきや、なぜかもう一回求婚されて??
大人なようで素直じゃない2人の両片想い婚。
●他作品とは特に世界観のつながりはありません。
●『小説家になろう』に先行して掲載しております。
【完結】御令嬢、あなたが私の本命です!
やまぐちこはる
恋愛
アルストロ王国では成人とともに結婚することが慣例、そして王太子に選ばれるための最低の条件だが、三人いる王子のうち最有力候補の第一王子エルロールはじきに19歳になるのに、まったく女性に興味がない。
焦る側近や王妃。
そんな中、視察先で一目惚れしたのは王族に迎えることはできない身分の男爵令嬢で。
優秀なのに奥手の拗らせ王子の恋を叶えようと、王子とその側近が奮闘する。
=========================
※完結にあたり、外伝にまとめていた
リリアンジェラ編を分離しました。
お立ち寄りありがとうございます。
くすりと笑いながら軽く読める作品・・
のつもりです。
どうぞよろしくおねがいします。
地味令嬢の私が婚約破棄された結果、なぜか最強王子に溺愛されてます
白米
恋愛
侯爵家の三女・ミレイアは、控えめで目立たない“地味令嬢”。
特に取り柄もなく、華やかな社交界ではいつも壁の花。だが幼いころに交わされた約束で、彼女は王弟・レオンハルト殿下との婚約者となっていた。
だがある日、突然の婚約破棄通告――。
「やはり君とは釣り合わない」
そう言い放ったのは、表向きには完璧な王弟殿下。そしてその横には、社交界の華と呼ばれる公爵令嬢の姿が。
悲しみも怒りも感じる間もなく、あっさりと手放されたミレイア。
しかしその瞬間を見ていたのが、王家随一の武闘派にして“最強”と噂される第一王子・ユリウスだった。
「……くだらん。お前を手放すなんて、あいつは見る目がないな」
「よければ、俺が貰ってやろうか?」
冗談かと思いきや、なぜか本気のご様子!?
次の日には「俺の婚約者として紹介する」と言われ、さらには
「笑った顔が見たい」「他の男の前で泣くな」
――溺愛モードが止まらない!
政略結婚のはずが、完璧公爵の溺愛が子リス系令嬢を解き放ちました
宮野夏樹
恋愛
「冷徹」と噂されるヴァレリオ公爵ジュリアンと、淑女らしからぬ「男前」な本性を隠すリシェル伯爵令嬢。
政略結婚で結ばれた二人は、すれ違うばかりの初夜を過ごし、互いの距離は開く一方だった。
だが、ある秘密の趣味が露見したことで、完璧な公爵の仮面が剥がれ落ち、リシェルへの底なしの溺愛が止まらなくなる! 完璧主義の公爵が、リシェルを「可愛いもの」と認識した瞬間から、公爵邸は甘く蕩けるような空気に包まれる。
一方、執拗な嫌がらせを繰り返す邪魔な存在、シャルロッテの出現。
しかし、ジュリアンは「俺の可愛い妻を傷つける者は、決して許さない」と、その絶対的な愛と庇護で全てを排除。
そして、リシェルの長年のコンプレックスだった「男前」な本性も、ジュリアンの愛によって全て肯定され、真の幸福を掴む。
完璧公爵の強すぎる愛で、政略結婚から始まる「愛され新婚生活」は、予想もしない甘さで満たされていく——。
※以前投稿したものの修正版です。
読みやすさを重視しています。
おかげさまで、先行公開サイトにて累計100,000PVを突破いたしました!
感謝を込めて、記念の番外編をお届けします。
本日、改稿版もこれにて完結となります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
節目には、達成祝いの話を投稿しますので、これからもヴァレリオ公爵家を温かく見守っていただけると幸いです。
【完結】王太子と宰相の一人息子は、とある令嬢に恋をする
冬馬亮
恋愛
出会いは、ブライトン公爵邸で行われたガーデンパーティ。それまで婚約者候補の顔合わせのパーティに、一度も顔を出さなかったエレアーナが出席したのが始まりで。
彼女のあまりの美しさに、王太子レオンハルトと宰相の一人息子ケインバッハが声をかけるも、恋愛に興味がないエレアーナの対応はとてもあっさりしていて。
優しくて清廉潔白でちょっと意地悪なところもあるレオンハルトと、真面目で正義感に溢れるロマンチストのケインバッハは、彼女の心を射止めるべく、正々堂々と頑張っていくのだが・・・。
王太子妃の座を狙う政敵が、エレアーナを狙って罠を仕掛ける。
忍びよる魔の手から、エレアーナを無事、守ることは出来るのか?
彼女の心を射止めるのは、レオンハルトか、それともケインバッハか?
お話は、のんびりゆったりペースで進みます。