【完結】小動物系の待女が魔術師を魅了したら王宮の危機でした

仙冬可律

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捕らわれのリーゼ

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リーゼは、縛られた手を動かしてみた。


きつくてびくともしない。

柱に縛られているので壁しか見えない。暗いので、地下かどこかの倉庫。

誰も気づいてくれなかったらこのままここで飢えて死んでしまうのかな

そう思ったとき胃がぎゅっと縮んだ気がした。


「ふえ、助けて……助けて、カイさん」

涙がこぼれた。


「リーゼ!」

「……カイさん?」

扉を壊して、黒いローブの人影が駆け寄ってきた。鋭い目付き、低い声、凛々しい身のこなし。

「怪我は……ないな。」
いつも飄々としてからかってきた彼とは少し違う。でも知っている。ずっと見ていた、大好きだった

「……もしかして団長……?カイさんが、団長?」

「すまない、言わなければと思っていたんだが……」

赤い顔をそらすのを見て、リーゼは自身が下着姿だと気づく。
魔女が侍女服を奪ってリーゼに変身したのだ。

団長の差し出してくれたローブで隠す。


「すまない、見つけるのが遅くなった。」
ポロポロと涙をこぼすのを見て慌てて背中を撫でる。

「助けにきてくれたのがカイさんで嬉しいです」

「怒ってないのか?」

「はい。自分が心変わりしたのかと、軽薄なのかと心配でした」


「リーゼ、私と結婚、いや、まずは私という人間を知ってもらって……急がなくてもいいから恋人になることを考えては……くれない……か?」


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