175 / 284
閑話6 トラヴィスねーさんと攻略者達
トラヴィスねーさんと攻略者達:ディーン
しおりを挟む
ディーン・ギャロウェイ
ゲームでの彼の印象・・・、はっきり言って「邪魔な奴」
チュートリアル的な役目も持つゲームの第一部において、ヒロインと最初に出会う攻略者は彼だ。
そのせいなのかは知らないが、とにかくお互い好感度が上がりやすい。何もしなくても、ストーリーを追っていくだけでカップルが成立してしまう。
気付かない内に好感度があがってしまうので油断できない。他の攻略者とくっつけたい時に何度邪魔された事か・・・。
(製作者ってば、ディーンを贔屓してない?。攻略者の中心はトラヴィスよね?)
そしてもう一つ許せない事が有る。
念を押すようだが、この「アンファエルンの光の聖女」において、メイン攻略者はこの私(トラヴィス)だ。公式サイトにもそう書いてあった。それなのにファンサイトではカップルビジュアルのランキングで、ディーンが一位に選ばれていたのだ。
つまり、ゲームイラスト上ではヒロインは誰よりもディーンとお似合いと言う事。これは一体どういう事だ!?
(全くもう!製作者側の意見を聞きたいもんだわ!)
ヒロインはもちろん可愛くて美しい。それに攻略者達はそれぞれイケメンだから、誰と並んでも絵になる。だけど、ディーンと並んだ時はハッとする程見目麗しいのだ。
特にパーティでのダンスシーンは、ゲームでの最高イラストにも選ばれていた。イーサン様推しの私ですら、目を奪われたほどだった。しかし、あいにく私はビジュアル重視ではないのだ。もちろん良いのに越した事は無いが・・・、
(やっぱ、何処か闇を抱えてて欲しいのよ。病んでて欲しいの。一筋縄ではいかない部分が無いとつまんないの!)
まぁ、私の趣味志向は取り合えず置いといて、
とにかくディーンは完全コンプリートを目指していた当時の私にとっては、なるべく出張って欲しくない迷惑な奴だったのだ。
(ゲーム内では贔屓されてたかもしれないけど、リアルではどうかしらね?)
しかし、そんな先入観を持っていたにも拘らず、この世界の彼のビジュアルはゲームのイラストなんぞ軽く陵駕してきた。
彫像や絵画の様に整った容姿、サラサラのシルバーブロンドに宇宙を思わせる様な濃い藍色の瞳。
(・・・あはーん、なるほど。確かに『氷の貴公子』だわ、ふん、この世界でもヴィジュアルの良さは健在って事ね)
トラヴィス程では無いけど?
『氷の貴公子』
笑ってしまいそうなニックネームだが、ファンの間では良くそう呼ばれていたのだ。実際、彼は氷系の魔術が得意であるしね。
ここだけの話、裏の肖像画でもその販売ネームで売らせて貰っている。本名で売るわけにはいかないからね。彼の肖像画はクリフ、トラヴィスと並んで大好評なのだ。
ちなみにクリフのネームは「紫水晶の少年」私は「黄金の獅子」だ。安直なネーミングだけど、これがまた飛ぶように売れるのだ。
話を戻そう。
ディーン達が入学して一年、今年も恒例のダンスパーティが行われた。このパーティの間で、ゲーム一部を締めくくる最大イベント『ディーンの断罪、アリアナとの婚約破棄』が行われるはずだ。
私はパーティの仕切りや、来賓や先生方との挨拶等忙しい身ではあったが、それとなく様子を伺っていた。
(生断罪は、見ておきたいわよねぇ。でも、悪役令嬢とは言え女の子を吊るし上げるのは、気に入らないけど・・・)
ところがである。『断罪』も『婚約破棄』行われる事は無かった。
(ん?)
代わりにアリアナと女生徒達の小競り合いがあったようだ。丁度その時間は、他の来賓との挨拶があって見る事が出来なかったのだが・・・。
(何がどうなってるの?)
疑問に思いながらもパーティは進んでいく。時折、ダンスホールで歓声が聞こえるのは、攻略者の誰かが踊っているのだろう。先ほども一際大きい感嘆の声が聞こえて来ていた。
(ああ、そろそろエメラインと踊らなくちゃいけないかしら・・・ちっ)
先程から凄い目で圧力をかけられている。面倒な事はさっさと済ませた方が良いかもしれない。
私はホールの方へ向かった。すると丁度ディーンとリリーがダンスを始めるのを見かけ、私は足を止めた。
(へぇ!これはこれは・・・)
ゲームでの最高イラストにも選ばれていただけあって、ディーンとリリーのダンスは圧巻だった。二人の動きにホールにいた全員が目を奪われ、踊りを止めて見惚れる程だ。まるでそこだけスポットライトが当たってるかのように、二人の姿は輝いていた。
(ふうん・・・)
だけど、私は気づいてしまった。
(この二人、確かに超お似合い。それなのにお互いに気持ちは無いのね・・・)
あれだけ好感度の上がりやすい二人だと言うのに?。
どうやら私が思っていた以上に、この世界はゲームの筋から変化しているいるようだ。
その原因は何?
(これは、確認する必要があるわよね)
この一年で一番感じた違和感の正体。
(・・・悪役令嬢アリアナ・コールリッジ・・・)
ダンスパーティで断罪は行われなかった。婚約破棄イベントも無い。ディーンがリリーと踊っている言うのに、彼女は今どこにいるのか?
(通常のアリアナなら、怒り狂ってダンスを止めさせるでしょうね)
しかも、ディーンの気持ちはリリーには無い。それはどうして?
自分は仕事で出れなかったが、終業式でアリアナは1年生の最優秀生徒に選ばれたと聞いた。あの時は賄賂でも使ったかと思ったけれど・・・。
(もし、そうでないとしたら・・・)
思考に捕らわれつつも、私はエメラインをダンスに誘った。当然ながら、本日最高の歓声がホールに沸き立った。エメラインをリードしながら、私はホールを観察する。
(見つけた!)
ダンスホールの片隅で、アリアナはどこかの子息と話していた。彼女をしっかり認識するのは初めてだったかもしれない。そして彼女を見た瞬間、ゾクリと背中が泡立った。
(何これ?有り得ない!)
彼女が悪役令嬢?。
あれが1部で消えるモブ?。
そんな事あるわけがない。この私、皇太子トラヴィスが彼女の存在感と強い目の輝きに、一気に心を惹きつけられているのだから。
そして私は一つの可能性の高まりに、心が浮き立った。ならば今日やるべき事は一つだ。
音楽が終わった。エメラインの手を離した私は真っすぐ彼女を目指した。
再び音楽が終わった。私は耳元でささやく。
「悪役令嬢役はどうしたの?」
アリアナが驚きに目を見張る。
(ビンゴ!)
大慌てする彼女が面白くて可愛かった。
そして、私とアリアナが踊っていたのを睨むように見据えるディーン。
(はーん、若いわねぇ。心配と嫉妬が隠せてないわよ?くっく・・・。ああ、楽しい!うふっ、新学年からは今までよりもっと楽しくなりそうだわ)
そんな予感がしていた。
ゲームでの彼の印象・・・、はっきり言って「邪魔な奴」
チュートリアル的な役目も持つゲームの第一部において、ヒロインと最初に出会う攻略者は彼だ。
そのせいなのかは知らないが、とにかくお互い好感度が上がりやすい。何もしなくても、ストーリーを追っていくだけでカップルが成立してしまう。
気付かない内に好感度があがってしまうので油断できない。他の攻略者とくっつけたい時に何度邪魔された事か・・・。
(製作者ってば、ディーンを贔屓してない?。攻略者の中心はトラヴィスよね?)
そしてもう一つ許せない事が有る。
念を押すようだが、この「アンファエルンの光の聖女」において、メイン攻略者はこの私(トラヴィス)だ。公式サイトにもそう書いてあった。それなのにファンサイトではカップルビジュアルのランキングで、ディーンが一位に選ばれていたのだ。
つまり、ゲームイラスト上ではヒロインは誰よりもディーンとお似合いと言う事。これは一体どういう事だ!?
(全くもう!製作者側の意見を聞きたいもんだわ!)
ヒロインはもちろん可愛くて美しい。それに攻略者達はそれぞれイケメンだから、誰と並んでも絵になる。だけど、ディーンと並んだ時はハッとする程見目麗しいのだ。
特にパーティでのダンスシーンは、ゲームでの最高イラストにも選ばれていた。イーサン様推しの私ですら、目を奪われたほどだった。しかし、あいにく私はビジュアル重視ではないのだ。もちろん良いのに越した事は無いが・・・、
(やっぱ、何処か闇を抱えてて欲しいのよ。病んでて欲しいの。一筋縄ではいかない部分が無いとつまんないの!)
まぁ、私の趣味志向は取り合えず置いといて、
とにかくディーンは完全コンプリートを目指していた当時の私にとっては、なるべく出張って欲しくない迷惑な奴だったのだ。
(ゲーム内では贔屓されてたかもしれないけど、リアルではどうかしらね?)
しかし、そんな先入観を持っていたにも拘らず、この世界の彼のビジュアルはゲームのイラストなんぞ軽く陵駕してきた。
彫像や絵画の様に整った容姿、サラサラのシルバーブロンドに宇宙を思わせる様な濃い藍色の瞳。
(・・・あはーん、なるほど。確かに『氷の貴公子』だわ、ふん、この世界でもヴィジュアルの良さは健在って事ね)
トラヴィス程では無いけど?
『氷の貴公子』
笑ってしまいそうなニックネームだが、ファンの間では良くそう呼ばれていたのだ。実際、彼は氷系の魔術が得意であるしね。
ここだけの話、裏の肖像画でもその販売ネームで売らせて貰っている。本名で売るわけにはいかないからね。彼の肖像画はクリフ、トラヴィスと並んで大好評なのだ。
ちなみにクリフのネームは「紫水晶の少年」私は「黄金の獅子」だ。安直なネーミングだけど、これがまた飛ぶように売れるのだ。
話を戻そう。
ディーン達が入学して一年、今年も恒例のダンスパーティが行われた。このパーティの間で、ゲーム一部を締めくくる最大イベント『ディーンの断罪、アリアナとの婚約破棄』が行われるはずだ。
私はパーティの仕切りや、来賓や先生方との挨拶等忙しい身ではあったが、それとなく様子を伺っていた。
(生断罪は、見ておきたいわよねぇ。でも、悪役令嬢とは言え女の子を吊るし上げるのは、気に入らないけど・・・)
ところがである。『断罪』も『婚約破棄』行われる事は無かった。
(ん?)
代わりにアリアナと女生徒達の小競り合いがあったようだ。丁度その時間は、他の来賓との挨拶があって見る事が出来なかったのだが・・・。
(何がどうなってるの?)
疑問に思いながらもパーティは進んでいく。時折、ダンスホールで歓声が聞こえるのは、攻略者の誰かが踊っているのだろう。先ほども一際大きい感嘆の声が聞こえて来ていた。
(ああ、そろそろエメラインと踊らなくちゃいけないかしら・・・ちっ)
先程から凄い目で圧力をかけられている。面倒な事はさっさと済ませた方が良いかもしれない。
私はホールの方へ向かった。すると丁度ディーンとリリーがダンスを始めるのを見かけ、私は足を止めた。
(へぇ!これはこれは・・・)
ゲームでの最高イラストにも選ばれていただけあって、ディーンとリリーのダンスは圧巻だった。二人の動きにホールにいた全員が目を奪われ、踊りを止めて見惚れる程だ。まるでそこだけスポットライトが当たってるかのように、二人の姿は輝いていた。
(ふうん・・・)
だけど、私は気づいてしまった。
(この二人、確かに超お似合い。それなのにお互いに気持ちは無いのね・・・)
あれだけ好感度の上がりやすい二人だと言うのに?。
どうやら私が思っていた以上に、この世界はゲームの筋から変化しているいるようだ。
その原因は何?
(これは、確認する必要があるわよね)
この一年で一番感じた違和感の正体。
(・・・悪役令嬢アリアナ・コールリッジ・・・)
ダンスパーティで断罪は行われなかった。婚約破棄イベントも無い。ディーンがリリーと踊っている言うのに、彼女は今どこにいるのか?
(通常のアリアナなら、怒り狂ってダンスを止めさせるでしょうね)
しかも、ディーンの気持ちはリリーには無い。それはどうして?
自分は仕事で出れなかったが、終業式でアリアナは1年生の最優秀生徒に選ばれたと聞いた。あの時は賄賂でも使ったかと思ったけれど・・・。
(もし、そうでないとしたら・・・)
思考に捕らわれつつも、私はエメラインをダンスに誘った。当然ながら、本日最高の歓声がホールに沸き立った。エメラインをリードしながら、私はホールを観察する。
(見つけた!)
ダンスホールの片隅で、アリアナはどこかの子息と話していた。彼女をしっかり認識するのは初めてだったかもしれない。そして彼女を見た瞬間、ゾクリと背中が泡立った。
(何これ?有り得ない!)
彼女が悪役令嬢?。
あれが1部で消えるモブ?。
そんな事あるわけがない。この私、皇太子トラヴィスが彼女の存在感と強い目の輝きに、一気に心を惹きつけられているのだから。
そして私は一つの可能性の高まりに、心が浮き立った。ならば今日やるべき事は一つだ。
音楽が終わった。エメラインの手を離した私は真っすぐ彼女を目指した。
再び音楽が終わった。私は耳元でささやく。
「悪役令嬢役はどうしたの?」
アリアナが驚きに目を見張る。
(ビンゴ!)
大慌てする彼女が面白くて可愛かった。
そして、私とアリアナが踊っていたのを睨むように見据えるディーン。
(はーん、若いわねぇ。心配と嫉妬が隠せてないわよ?くっく・・・。ああ、楽しい!うふっ、新学年からは今までよりもっと楽しくなりそうだわ)
そんな予感がしていた。
16
あなたにおすすめの小説
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)
ラララキヲ
ファンタジー
乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。
……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。
でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。
ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」
『見えない何か』に襲われるヒロインは────
※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※
※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※
◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる