1 / 1
9人の能力者
しおりを挟む
ここは、能力者だけしか入れない学園。今日は、学園の入学式である。
「入学おめでとう!私は、園長であるデュークだ。よろしくな!」
ここの学園は、勿論能力を持っている人間しか入れない。ここに入ったからには、外の世界に出ることを禁じられている。ある事件で外の人間が能力者を嫌っているからだそうだ。
「さっき教室で配布された紙に書いてある通り外に出ることは、禁止だ。もし、校則を守れなかったらどうなるか考えるように!」
学園長あいさつの後に、入学者の名前が呼ばれる。歳は皆バラバラで、むしろこの学園は、能力者保護のために建てられた学園だという。
「ライム」
「はい。」
「アオイ」
「はい。」
「今日から君達は、ここの学園の生徒だ困った時は先生か、先輩達に聞いてくれ!以上入学式を終了する。」
「ライム君、アオイちゃん。これからあなた達の担任になる、サイアです。よろしくね!」
電気を操る能力者で、戦闘能力がとても高く身体能力に優れている。
「もう、お昼かぁー。ご飯にするから二人共用意してくれる?」
「…。」
「どうしたの?ライム君、アオイちゃん。」
「…。」
二人がこの歳で学園に来たのは分けがあった。ライムは、孤児院育ちだが必要な栄養もあたえられず暴力や奴隷の様な扱いを受けていた。アオイは、ここに来るまで スラム街で人身売買されており、能力者は珍しいため多額に売られていた所をデュークが助けたのだ。
「サイア先生…。僕は、そこら辺の雑草でいいです…。」
「ライム君、ここに来たからにはもう安心していいんだよ。」
「いや…。いやっーぁぁっー!!!」
「ライム君!落ち着いて!!」
「怖い。怖いよ!たすけて…。」
「大丈夫、大丈夫だから、ね。ライム君」
「うっ。あぁぁぁぁーー!!」
「ライム君!大丈夫だよ! くっ!ライム君! あつっ!ライムくーん!」
ライムは、能力者としてまだ未熟な為感情的になると、能力が暴走してしまう。
「どうした!?サイア!大丈夫か。」
「デューク様!ライム君が!」
「サイア、アオイを連れて教室の外に避難しててくれ。」
「はいわかりました。アオイちゃん行くよ!」
「先生…。ライム、ライム君は大丈夫なの…?」
「大丈夫だよ。アオイちゃんは、大丈夫?」
「うん…。」
「はぁ、はぁ。」
「怖かったな。よしよし。でも、もう大丈夫だからな。」
「はぁはぁはぁ。」
ガチャ
「ライム君!デューク様。ライム君は無事ですか!?」
「あぁ、大丈夫だ。今は気を失っているだけだよ。」
「そうですか。良かったです。」
「念のために、医務室に運んで行く。」
「はい。わかりました。」
「ライム大丈夫なのですか?」
「大丈夫だよ。アオイ。もう、安心していいぞ!」
「うん!」
この学園は、医療設備もしっかりしている。
「ミチル入るぞ。」
「どうぞデューク様。何かありましたか?」
「ああ、この子を治療して欲しいんだ。」
「はい。わかりましたでは、そこのベッドに寝かして下さい。」
「あぁ。」
「優しくですよ。デューク様」
「わ、分かった。」
彼女ミチルは風を操る能力。デュークの臣下の一人、普段眠そうな顔をしているが、彼女の医療はとても凄く世界中で名が知られている。
「うっ。うーん。」
「目、覚めた?」
「……!」
「ごめん、驚かせちゃたね。ここは医務室だよ。ライム君。」
「うん…。」
「デューク様、ライム君の服めくってください。顔見知りの人が側にいた方がライム君も安心出来ますし。」
「わかった。こうか?」
「首の所まで上げてください。」
「あぁ。」
ミチルは、聴診器をライムの身体に当てた。
「デューク様。ライム君の服を元に戻してください。次は、腕の裾まくってもらっていいですか。」
「ミチル。次は、何をするんだ?」
「注射をしますので、ライム君の身体をしっかり掴んでください。」
「掴んだぞ。」
「ライム君、少しチクッてするけど大丈夫だからね。」
「…!!」
「はい、終わり。頑張ったね!」
「ライムの容態は、大丈夫なのか?」
「精神面が弱ってるから、余りストレスをかけ過ぎないようにしてください。」
「了解した。」
「じゃあ、ライム君こっちのお部屋でやすもうか、後ね点滴を打つから絶対安静にしててね。それから、点滴外しちゃダメだからね。」
「わかった…。」
そう言い、ライムの細い腕に点滴を打った。
「入学おめでとう!私は、園長であるデュークだ。よろしくな!」
ここの学園は、勿論能力を持っている人間しか入れない。ここに入ったからには、外の世界に出ることを禁じられている。ある事件で外の人間が能力者を嫌っているからだそうだ。
「さっき教室で配布された紙に書いてある通り外に出ることは、禁止だ。もし、校則を守れなかったらどうなるか考えるように!」
学園長あいさつの後に、入学者の名前が呼ばれる。歳は皆バラバラで、むしろこの学園は、能力者保護のために建てられた学園だという。
「ライム」
「はい。」
「アオイ」
「はい。」
「今日から君達は、ここの学園の生徒だ困った時は先生か、先輩達に聞いてくれ!以上入学式を終了する。」
「ライム君、アオイちゃん。これからあなた達の担任になる、サイアです。よろしくね!」
電気を操る能力者で、戦闘能力がとても高く身体能力に優れている。
「もう、お昼かぁー。ご飯にするから二人共用意してくれる?」
「…。」
「どうしたの?ライム君、アオイちゃん。」
「…。」
二人がこの歳で学園に来たのは分けがあった。ライムは、孤児院育ちだが必要な栄養もあたえられず暴力や奴隷の様な扱いを受けていた。アオイは、ここに来るまで スラム街で人身売買されており、能力者は珍しいため多額に売られていた所をデュークが助けたのだ。
「サイア先生…。僕は、そこら辺の雑草でいいです…。」
「ライム君、ここに来たからにはもう安心していいんだよ。」
「いや…。いやっーぁぁっー!!!」
「ライム君!落ち着いて!!」
「怖い。怖いよ!たすけて…。」
「大丈夫、大丈夫だから、ね。ライム君」
「うっ。あぁぁぁぁーー!!」
「ライム君!大丈夫だよ! くっ!ライム君! あつっ!ライムくーん!」
ライムは、能力者としてまだ未熟な為感情的になると、能力が暴走してしまう。
「どうした!?サイア!大丈夫か。」
「デューク様!ライム君が!」
「サイア、アオイを連れて教室の外に避難しててくれ。」
「はいわかりました。アオイちゃん行くよ!」
「先生…。ライム、ライム君は大丈夫なの…?」
「大丈夫だよ。アオイちゃんは、大丈夫?」
「うん…。」
「はぁ、はぁ。」
「怖かったな。よしよし。でも、もう大丈夫だからな。」
「はぁはぁはぁ。」
ガチャ
「ライム君!デューク様。ライム君は無事ですか!?」
「あぁ、大丈夫だ。今は気を失っているだけだよ。」
「そうですか。良かったです。」
「念のために、医務室に運んで行く。」
「はい。わかりました。」
「ライム大丈夫なのですか?」
「大丈夫だよ。アオイ。もう、安心していいぞ!」
「うん!」
この学園は、医療設備もしっかりしている。
「ミチル入るぞ。」
「どうぞデューク様。何かありましたか?」
「ああ、この子を治療して欲しいんだ。」
「はい。わかりましたでは、そこのベッドに寝かして下さい。」
「あぁ。」
「優しくですよ。デューク様」
「わ、分かった。」
彼女ミチルは風を操る能力。デュークの臣下の一人、普段眠そうな顔をしているが、彼女の医療はとても凄く世界中で名が知られている。
「うっ。うーん。」
「目、覚めた?」
「……!」
「ごめん、驚かせちゃたね。ここは医務室だよ。ライム君。」
「うん…。」
「デューク様、ライム君の服めくってください。顔見知りの人が側にいた方がライム君も安心出来ますし。」
「わかった。こうか?」
「首の所まで上げてください。」
「あぁ。」
ミチルは、聴診器をライムの身体に当てた。
「デューク様。ライム君の服を元に戻してください。次は、腕の裾まくってもらっていいですか。」
「ミチル。次は、何をするんだ?」
「注射をしますので、ライム君の身体をしっかり掴んでください。」
「掴んだぞ。」
「ライム君、少しチクッてするけど大丈夫だからね。」
「…!!」
「はい、終わり。頑張ったね!」
「ライムの容態は、大丈夫なのか?」
「精神面が弱ってるから、余りストレスをかけ過ぎないようにしてください。」
「了解した。」
「じゃあ、ライム君こっちのお部屋でやすもうか、後ね点滴を打つから絶対安静にしててね。それから、点滴外しちゃダメだからね。」
「わかった…。」
そう言い、ライムの細い腕に点滴を打った。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる