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城で開かれる薔薇の祝祭、夜会の日がやってきた。
王族が主催する格式ある社交の場であり、国中の貴族が集まる華やかな催しだ。
会場には優雅な音楽が流れ、きらびやかなシャンデリアが輝いている。
貴族たちは思い思いの会話を楽しみ、グラスを片手に笑顔を交わしていた。
この夜会には国王陛下や王妃様はもちろん、フィリップ殿下も出席される。
そして私は、公爵夫人として夫と共に夜会へ参加する。
この日のために、レイモンドはドレスを用意してくれた。
それはとても豪華で、全体的に精巧で美しい刺繍が施されている。
間違いなく、この会場で最も目を引く一着だろう。
「綺麗だよ、ステファニー」
「ありがとうございます、旦那様」
派手すぎるデザインに、何とか当日までに手を加えて、落ち着いた物に仕上げたつもりだ。
微笑みながら私はレイモンドにエスコートされ会場内を歩いた。
「緊張しているだろうけど、俺が傍にいるから大丈夫だ」
「そうですね。よろしくお願いします」
私としてはまさに初めての場所。
そもそも社交界デビューですらしたかどうか記憶にない。
会場内でたくさんの貴族たちに囲まれながら挨拶をして回った。
招待客は私に興味津々、早く話がしたいと思っているのがまる分かりだった。
レイモンドは、必要以上に私に気を遣い、貴族たちが私に対して失礼な物言いをしようものなら睨みを利かせて黙らせていた。
お酒も入って、絢爛豪華な夜会の雰囲気に、私は次第に呑み込まれていった。
貴族年鑑の絵姿を暗記したので、だいたいの貴族の顔は一致する。
かつて聖女として治療した貴族たちも多数この夜会に集っているようだった。
彼らは私の元へ集まって来ては、口々に感謝の言葉を述べ、懐かしむように顔を見つめる。
皆一様に私の魔力がなくなったのを残念がって、その理由を尋ねてきた。
「原因ははっきりとは分からないのですが、どうやら過労のようです」
「……まぁ、そうですか。ならば……ゆっくり静養されたほうが良いですね」
「ええ、そうさせてもらっていますの」
「聖女の力がなくなってしまったら、今後どうやって病を治すのでしょう。心配で、心配で夜も眠れませんのよ」
「このような状況となり、心苦しいです。今後は科学的な治療法によって医学の発展に貢献していきたいと考えております」
貴族の方々から次々と声をかけられるけれど、その都度返事を考えながら対応するのはなかなか骨が折れるものだった。
「それにしても、聖女様はこんなにもお美しかったのですね。これまで修道服をまとわれていたため、その美しさが隠されていたのですね」
「これからは社交界に参加されるのでしょう?楽しみにしておりますわ」
「公爵閣下も、さぞお喜びになっていることでしょう」
私が多くの方々の応対に追われて大変な思いをしていた中、レイモンドが助けてくれるかと横を向くと、
レイモンドは城の重臣らしき人と真剣に話をしていた。
彼は警備の騎士らしい者たちとも視線を交わし、何やら合図している。
「ステファニー、すまない。仕事だ、少し席を外すよ」
急にこの場を去るという。
レイモンドの顔色は、いつもより硬く、どこか落ち着かない様子だ。
「え……?」
「大丈夫、すぐに戻ってくるから」
彼はそう言い残し、足早に私から離れて行ってしまった。
何か事件が起こったのだろうか。
城仕えと思われる数名の貴族が、夜会の会場から目立たぬように姿を消しているのが見えた。
いつの間にか、警備の騎士の数も増えているように感じる。
夜会という格式ある場では、帯刀している者はほぼいないはずなのに、数名の貴族はベルトに剣を佩いていた。
その異様な光景が、不穏な空気を際立たせる。
それでも、城の楽団は音楽を奏で続けている。
この少しの異変に気づいた貴族もいるようだったが、場の雰囲気を壊すわけにはいかないと、じっと様子をうかがっていた。
最初は、ほんのわずかな違和感だった。
会場の端にかすかに漂う靄のようなもの。
それがゆっくりと広がり始めたことに気づいたのは、ほんの数秒後のことだった。
緑がかった霧が、まるで静かに忍び寄る影のように床を這い、壁を伝い、空気を変えていく。
貴族たちはまだそれに気づかず、談笑を続けている。
楽団の演奏も変わらず続いていた。
けれど、私はおかしいと思っていた。
この霧を知っている。
神殿にあった過去の文献の中で読んだことがある。
確かに読んだ、読んだわ……。
けれど、思い出せない。
頭の奥が混乱していて、考えがまとまらない。
ほんの数分前まで、華やかな夜会だったはずなのに、今は妙に重たい空気が満ち、ただならぬ気配が確実に会場を覆い始めていた。
王城で過去に起こった事件。
誰も記憶していないほど昔の話だ。
だが、そのときも、同じ霧が立ち込めていた。
意識が朦朧としてくる。
ただの霧ではない。この霧の正体を、私は知っている。
そう、これは文献ではない。
魔導書で読んだ。これは……
これは「死者の霧」。
この霧を浴びた者は、三日以内に命を落とす。
恐ろしいほどの猛毒性を持つ霧。
そして、この霧は突如現れ、原因は分かっていなかった。
誰かが、意図的に発生させたものではない。自然発生したものだ。
その危険性を理解した瞬間、背筋が凍るような感覚に襲われた。
会場内はまだ混乱には至っていない。
しかし、異変を察知した貴族たちの顔には、じわじわと恐怖の色が浮かび始めている。
騎士たちも緊張した面持ちで辺りを警戒し始めた。
私は息を詰めながら、レイモンドを探す。
この状況を、彼は察しているのだろうか。
緑色の霧は、静かに、それでも確実に会場を呑み込んでいく。
そして、私は知っている。
この霧に対抗できるのは、ただひとつ。
聖女の光の魔力。
それは、暗闇を断ち切る唯一無二の輝き。
祝福された聖女が放つ光だ。
その光はどんな呪いも力を失い、闇は押し流される。
緑の霧はかつて伝承の中でこの光によって浄化された。
聖女が光の魔力を掲げることで、大地を覆う闇を祓い、死を司る霧を消し去ったという。
そんな中、最初の悲鳴が上がった。
「あれは何だ!」
会場の片隅で、一人の貴族が叫ぶ。それを皮切りに、人々の視線が霧へと集中し始めた。
「緑の霧……?」「息苦しい……!」
誰かが咳き込み、その様子を見た周囲の貴族が後ずさる。その動きが連鎖し、貴族たちは身を寄せ合った。
「落ち着きなさい!」
誰かが叫ぶが、混乱はすでに止められない。
騎士たちは剣に手をかけ、警戒しながら貴族たちを避難させようとしている。しかし、あまりにも人数が多く、混乱は広がる一方だった。
「何が起こっている!?」 「この霧は一体……!」
華やかな夜会の幻想は、わずか一瞬で打ち砕かれた。
緑の霧を目にした者たちは、恐怖に顔を歪め、次々と悲鳴を上げる。 会場は、混乱と絶望の場へと変わっていった。
私は力を込めて、ぎゅっと手を握りしめる。 光の魔力。そうならば、私が動かなければならない。
私しかいない。
私はレイモンドを探す。
「レイモンド!旦那様!どこ!」
「邪魔だ、退け!」 「きゃあああ!」 「助けて!」
レイモンドはいない。
「逃げろ!危険だ!」
どこ……
「旦那様!旦那様!レイモンド!」
声が会場に響く。だが、人々のざわめきに、私の声はかき消される。
「落ち着け!慌てるな!」
重臣らしい貴族が叫ぶが誰も聞いていない。もはや理性ではどうにもならない恐怖が、場を支配していた。
騎士たちは避難を呼び掛ける。しかし状況は最悪だ。
貴族の一人が転び、動けなくなっている。もう、誰も彼を助ける余裕はない。
足音、叫び声、燭台が倒れる音。すべてが重なり、この場は地獄へと変わっていく。
私は必死に旦那様の姿を探す。
霧はさらに濃くなり、視界が閉ざされていく。
私は会場の中を見回し、レイモンドの名を叫ぶ。
しかし、彼の姿はどこにもない。
レイモンド……。
刻一刻と広がる霧に、焦りが全身を支配していく。
王族はすでに避難しているはずだった。しかし……私は視界の端にフィリップの姿を捉えた。
「落ち着いて、順番に動け! 騎士は貴族の誘導を優先しろ!」
彼は騎士たちに的確な指示を送り、混乱する貴族たちの避難を誘導している。
私は混乱する人々をすり抜け、フィリップのもとへ駆け寄った。
「フィリップ様!」
指示を出し続けていた彼は、私の声に気付き、鋭い視線を向けた。
「逃げろ、ステファニー!」
けれど私は、強く首を振る。
「お願いします!」
懇願する声に、彼の目が僅かに揺れる。
何かを察したようだった。
「時間がないわ!この霧を払うには、聖女の力が必要なの!」
彼の視線が、まっすぐ私を捉えた。そこには、決断を迫られた者の覚悟があった。
「私を……灯台へ連れて行って!」
王族が主催する格式ある社交の場であり、国中の貴族が集まる華やかな催しだ。
会場には優雅な音楽が流れ、きらびやかなシャンデリアが輝いている。
貴族たちは思い思いの会話を楽しみ、グラスを片手に笑顔を交わしていた。
この夜会には国王陛下や王妃様はもちろん、フィリップ殿下も出席される。
そして私は、公爵夫人として夫と共に夜会へ参加する。
この日のために、レイモンドはドレスを用意してくれた。
それはとても豪華で、全体的に精巧で美しい刺繍が施されている。
間違いなく、この会場で最も目を引く一着だろう。
「綺麗だよ、ステファニー」
「ありがとうございます、旦那様」
派手すぎるデザインに、何とか当日までに手を加えて、落ち着いた物に仕上げたつもりだ。
微笑みながら私はレイモンドにエスコートされ会場内を歩いた。
「緊張しているだろうけど、俺が傍にいるから大丈夫だ」
「そうですね。よろしくお願いします」
私としてはまさに初めての場所。
そもそも社交界デビューですらしたかどうか記憶にない。
会場内でたくさんの貴族たちに囲まれながら挨拶をして回った。
招待客は私に興味津々、早く話がしたいと思っているのがまる分かりだった。
レイモンドは、必要以上に私に気を遣い、貴族たちが私に対して失礼な物言いをしようものなら睨みを利かせて黙らせていた。
お酒も入って、絢爛豪華な夜会の雰囲気に、私は次第に呑み込まれていった。
貴族年鑑の絵姿を暗記したので、だいたいの貴族の顔は一致する。
かつて聖女として治療した貴族たちも多数この夜会に集っているようだった。
彼らは私の元へ集まって来ては、口々に感謝の言葉を述べ、懐かしむように顔を見つめる。
皆一様に私の魔力がなくなったのを残念がって、その理由を尋ねてきた。
「原因ははっきりとは分からないのですが、どうやら過労のようです」
「……まぁ、そうですか。ならば……ゆっくり静養されたほうが良いですね」
「ええ、そうさせてもらっていますの」
「聖女の力がなくなってしまったら、今後どうやって病を治すのでしょう。心配で、心配で夜も眠れませんのよ」
「このような状況となり、心苦しいです。今後は科学的な治療法によって医学の発展に貢献していきたいと考えております」
貴族の方々から次々と声をかけられるけれど、その都度返事を考えながら対応するのはなかなか骨が折れるものだった。
「それにしても、聖女様はこんなにもお美しかったのですね。これまで修道服をまとわれていたため、その美しさが隠されていたのですね」
「これからは社交界に参加されるのでしょう?楽しみにしておりますわ」
「公爵閣下も、さぞお喜びになっていることでしょう」
私が多くの方々の応対に追われて大変な思いをしていた中、レイモンドが助けてくれるかと横を向くと、
レイモンドは城の重臣らしき人と真剣に話をしていた。
彼は警備の騎士らしい者たちとも視線を交わし、何やら合図している。
「ステファニー、すまない。仕事だ、少し席を外すよ」
急にこの場を去るという。
レイモンドの顔色は、いつもより硬く、どこか落ち着かない様子だ。
「え……?」
「大丈夫、すぐに戻ってくるから」
彼はそう言い残し、足早に私から離れて行ってしまった。
何か事件が起こったのだろうか。
城仕えと思われる数名の貴族が、夜会の会場から目立たぬように姿を消しているのが見えた。
いつの間にか、警備の騎士の数も増えているように感じる。
夜会という格式ある場では、帯刀している者はほぼいないはずなのに、数名の貴族はベルトに剣を佩いていた。
その異様な光景が、不穏な空気を際立たせる。
それでも、城の楽団は音楽を奏で続けている。
この少しの異変に気づいた貴族もいるようだったが、場の雰囲気を壊すわけにはいかないと、じっと様子をうかがっていた。
最初は、ほんのわずかな違和感だった。
会場の端にかすかに漂う靄のようなもの。
それがゆっくりと広がり始めたことに気づいたのは、ほんの数秒後のことだった。
緑がかった霧が、まるで静かに忍び寄る影のように床を這い、壁を伝い、空気を変えていく。
貴族たちはまだそれに気づかず、談笑を続けている。
楽団の演奏も変わらず続いていた。
けれど、私はおかしいと思っていた。
この霧を知っている。
神殿にあった過去の文献の中で読んだことがある。
確かに読んだ、読んだわ……。
けれど、思い出せない。
頭の奥が混乱していて、考えがまとまらない。
ほんの数分前まで、華やかな夜会だったはずなのに、今は妙に重たい空気が満ち、ただならぬ気配が確実に会場を覆い始めていた。
王城で過去に起こった事件。
誰も記憶していないほど昔の話だ。
だが、そのときも、同じ霧が立ち込めていた。
意識が朦朧としてくる。
ただの霧ではない。この霧の正体を、私は知っている。
そう、これは文献ではない。
魔導書で読んだ。これは……
これは「死者の霧」。
この霧を浴びた者は、三日以内に命を落とす。
恐ろしいほどの猛毒性を持つ霧。
そして、この霧は突如現れ、原因は分かっていなかった。
誰かが、意図的に発生させたものではない。自然発生したものだ。
その危険性を理解した瞬間、背筋が凍るような感覚に襲われた。
会場内はまだ混乱には至っていない。
しかし、異変を察知した貴族たちの顔には、じわじわと恐怖の色が浮かび始めている。
騎士たちも緊張した面持ちで辺りを警戒し始めた。
私は息を詰めながら、レイモンドを探す。
この状況を、彼は察しているのだろうか。
緑色の霧は、静かに、それでも確実に会場を呑み込んでいく。
そして、私は知っている。
この霧に対抗できるのは、ただひとつ。
聖女の光の魔力。
それは、暗闇を断ち切る唯一無二の輝き。
祝福された聖女が放つ光だ。
その光はどんな呪いも力を失い、闇は押し流される。
緑の霧はかつて伝承の中でこの光によって浄化された。
聖女が光の魔力を掲げることで、大地を覆う闇を祓い、死を司る霧を消し去ったという。
そんな中、最初の悲鳴が上がった。
「あれは何だ!」
会場の片隅で、一人の貴族が叫ぶ。それを皮切りに、人々の視線が霧へと集中し始めた。
「緑の霧……?」「息苦しい……!」
誰かが咳き込み、その様子を見た周囲の貴族が後ずさる。その動きが連鎖し、貴族たちは身を寄せ合った。
「落ち着きなさい!」
誰かが叫ぶが、混乱はすでに止められない。
騎士たちは剣に手をかけ、警戒しながら貴族たちを避難させようとしている。しかし、あまりにも人数が多く、混乱は広がる一方だった。
「何が起こっている!?」 「この霧は一体……!」
華やかな夜会の幻想は、わずか一瞬で打ち砕かれた。
緑の霧を目にした者たちは、恐怖に顔を歪め、次々と悲鳴を上げる。 会場は、混乱と絶望の場へと変わっていった。
私は力を込めて、ぎゅっと手を握りしめる。 光の魔力。そうならば、私が動かなければならない。
私しかいない。
私はレイモンドを探す。
「レイモンド!旦那様!どこ!」
「邪魔だ、退け!」 「きゃあああ!」 「助けて!」
レイモンドはいない。
「逃げろ!危険だ!」
どこ……
「旦那様!旦那様!レイモンド!」
声が会場に響く。だが、人々のざわめきに、私の声はかき消される。
「落ち着け!慌てるな!」
重臣らしい貴族が叫ぶが誰も聞いていない。もはや理性ではどうにもならない恐怖が、場を支配していた。
騎士たちは避難を呼び掛ける。しかし状況は最悪だ。
貴族の一人が転び、動けなくなっている。もう、誰も彼を助ける余裕はない。
足音、叫び声、燭台が倒れる音。すべてが重なり、この場は地獄へと変わっていく。
私は必死に旦那様の姿を探す。
霧はさらに濃くなり、視界が閉ざされていく。
私は会場の中を見回し、レイモンドの名を叫ぶ。
しかし、彼の姿はどこにもない。
レイモンド……。
刻一刻と広がる霧に、焦りが全身を支配していく。
王族はすでに避難しているはずだった。しかし……私は視界の端にフィリップの姿を捉えた。
「落ち着いて、順番に動け! 騎士は貴族の誘導を優先しろ!」
彼は騎士たちに的確な指示を送り、混乱する貴族たちの避難を誘導している。
私は混乱する人々をすり抜け、フィリップのもとへ駆け寄った。
「フィリップ様!」
指示を出し続けていた彼は、私の声に気付き、鋭い視線を向けた。
「逃げろ、ステファニー!」
けれど私は、強く首を振る。
「お願いします!」
懇願する声に、彼の目が僅かに揺れる。
何かを察したようだった。
「時間がないわ!この霧を払うには、聖女の力が必要なの!」
彼の視線が、まっすぐ私を捉えた。そこには、決断を迫られた者の覚悟があった。
「私を……灯台へ連れて行って!」
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