右目の勇者と左目の女神

モリモリ

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異国

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三歳の冬。
この頃、家族旅行でグァムに行った事を色濃く記憶している。
ボク達兄妹は泳ぎが苦手だ。
理由は水に入るとボク達の顔が変わってしまうので、練習をした事がないのだ。
しかし、海外でボク達の友達が周りにいない環境、ましてや日本ですらない。
母さんはここでなら、ボク達に思いっきり水で遊ばせてあげたいとおもったのだろう。
いつもは自然と水には近づけない母さんが、波打ち際でボク達を海に誘った。
始めての海でおもいっきりはしゃいで、泳ぎの練習もして、メイクが崩れることも気にせず、遊んで良い自由、非日常、ボクはそれがすごく嬉しかった。
おそらく現地では他にも有名な観光地にいったり、美味し物もたべたであろうが、その海の記憶焼きついていて、他の事はほとんど覚えていない。
それほど海での思い出は強烈だった。
そのあと海から上がり、ホテルに戻るためビーチサイトを家族で歩いている時、それまで見たことのなかった外国人達は、ボクとアッコの顔を凄く見ているなと、子供ながら視線を感じた。
始めは外国人とゆう人種はそうゆう者なのかなと思ったが、この頃から頭のよくなったボクでも流石にホテルに着くまでには、それはいつものメイクが無いからだと認識した。
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