アイドルのマネージャーになったら

はぴたん

文字の大きさ
11 / 62
仕事開始

11

しおりを挟む
さすがレギュラーを務める番組だ。
他のゲストとも和気あいあいと楽しそうにリハーサルが行われている。
Universeの2人はやはり少し緊張が見られる。


「あの、」

隅から見守っていると突然声をかけられた。

「私、Universeマネージャーの山下やましたです。先程メンバーがご迷惑をかけたみたいで、、本当にすみませんでした。お怪我はなかったですか?」

「わざわざすみません。私はNoiseマネージャーの冴島です。
全然大丈夫ですよ。」

「それなら良かったのですが、、武臣はNoiseに憧れてアイドルになったんです。
心酔ぶりが凄くて、今回のお仕事もNoiseのお2人に会えると知った時から大騒ぎだったんです、、」

「ふふっ何だか想像ができますね。
2人も内心とても喜んでいると思いますよ。」

「そう言っていただけると嬉しいです!
実は私も彼らと一緒にマネージャーデビューしまして、、
至らない事もあるかと思いますが宜しくお願いします。」

「え!そうだったんですね。
実は私もなんです。と言いますか、私はまだマネージャーを初めて1週間くらいなので私の方がまだまだです。」

「そうなんですか!?
何だか少し安心しました。
皆さんベテランだと思っていたので。
、、あの、迷惑でなければこれからもなかよくしてくださいませんか?
アイドルのマネージャー同士もっと話をしたいです。」

「もちろんです!
私も話、聞きたいです!」

という事で、山下さんと連絡先を交換した。
優しそうな雰囲気漂う山下さんと話すのは何だかとても癒される。
素直にもっと話したいと思った。
隅の方でコソコソと話していたが、さすがにこれ以上は本番も始まるためその後は話す事なく収録に集中した。




「一旦休憩でーす!!」

大声が響き一旦収録がストップした。

「お疲れ様です。」

メイク直しなどが入る中、俺は飲み物を取り替えるため2人に近づいた。

「ん、ありがと。」
「ありがと!ねぇ!さっき誰かと話してなかった?誰?」

海都が身を乗り出しながら聞いてきた。

「?、あ、山下さんの事ですか?」

「それってもしかして俺たちのマネージャーの事ですか!?」

またあの大きな声がしてみると武臣がキラキラした目でこちらを見ていた。

「はい、そうです。」

「やっぱり!山下も油断ならないな、何を話してたんですか!?」

「武臣!すみません。」

勢いよく聞いてくる武臣に颯馬が隣で窘め謝ってくる。

「いえいえ。
武臣さんがぶつかってきた事を謝ってくれたりとか、」

「うっすみません、、、」

「ふふっ後は、山下さんもマネージャー歴が浅いと聞いたので浅いもの同士なかよくしようと話していました。」

「何それずるーい!」
「ずるーい!」

「ははっ!2人はマネージャーさんと仲いいんだねぇ。」

突如傍観していたおじ様こと司会を務めていた神野かみのさんが話しかけてきた。

「「そうなんですー!」」

ぴったり揃った2人の解答にその場が一気に和やかになる。

「それはいい事だね。あ、そろそろ収録が再開するみたいだよ。飲み物飲んでおきな。」

「はーい。」
「さくちゃんまた後でね?」

「はい、頑張ってください。」

ペコペコッと頭を下げて隅に戻った。




「「「お疲れ様でした。」」」

始終和やかに収録は終了した。

「さくちゃーん!」
「楽屋まで運んでー!」

皆さんと挨拶をすませた2人が手を広げながらはしりよってきた。

「お疲れ様です。」

来た時のように両腕に2人を連れて楽屋へ戻った。

「準備が出来たら寮へ帰りますよ。」

「「はーい。」」

のそのそ準備する2人を手伝い、楽屋から出た。

「あ!!お疲れ様です!!」

「今日はありがとうございました!」

「おつかれっ!」

「またねー!」

Universeの2人と山下さんと廊下で鉢合わせ、それぞれ挨拶を交わす。

「冴島さん!連絡しますね!」

「はい、待ってます。」

「連絡!??何それ!?」

「さくちゃん?聞いてないんだけど??」

「え?マネージャー同士で話したくて。」

「僕が聞いたんです、駄目でしたか?」

「いえいえ!」

「ふぅーーん、、」

含みのあるジト目で山下さんを見つめる海都。
山下さんがそわそわしてるからやめてあげて、、

「山下ずるい!
俺も知りたいのに!!あのっ俺にも教えてくださいっっ!!」

「、、、え?私ですか?海都と陸都じゃなくてですか??」

明らかに俺しか見てないが何故!?
あ、2人とはもう連絡先交換済なのか??

「武臣、迷惑かけるなよ。
すみません。無理しないでください。」

「そうそう!てかさくちゃんより先に僕達じゃないのー?」

「あっいやお2人の連絡先ももちろん!知りたいんですけど、、迷惑でしたか??」

しょぼん。と垂れた耳まで見えてくる。
2人は恐れ多いからとりあえずで俺の連絡先が知りたかったのかな?

「私ので良ければ大丈夫ですよ、山下さんに聞いてください。」

「いいんですか!?」

垂れた耳は一瞬にして消え代わりにブンブン振るしっぽが見える、、

こくりと頷くと、「ありがとうございます!!」とキラキラした目でお礼を言われた。

「さくちゃん!帰るよ!」
「寮行かなきゃでしょ!?」

2人にまた両腕を捕まれ引っ張られる。

「わっ、」

「あのー!ありがとうございましたー!」
「「ありがとうございました。」」

慌てながら振り返るとブンブン手を振る武臣と綺麗にお辞儀をする颯馬と山下さんが見えた。
引っ張られていたのでその場でペコッとお辞儀をしながら後にした。


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない

タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。 対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──

隣人、イケメン俳優につき

タタミ
BL
イラストレーターの清永一太はある日、隣部屋の怒鳴り合いに気付く。清永が隣部屋を訪ねると、そこでは人気俳優の杉崎久遠が男に暴行されていて──?

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

イケメンモデルと新人マネージャーが結ばれるまでの話

タタミ
BL
新坂真澄…27歳。トップモデル。端正な顔立ちと抜群のスタイルでブレイク中。瀬戸のことが好きだが、隠している。 瀬戸幸人…24歳。マネージャー。最近新坂の担当になった社会人2年目。新坂に仲良くしてもらって懐いているが、好意には気付いていない。 笹川尚也…27歳。チーフマネージャー。新坂とは学生時代からの友人関係。新坂のことは大抵なんでも分かる。

クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。

とうふ
BL
題名そのままです。 クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。

好きなあいつの嫉妬がすごい

カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。 ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。 教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。 「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」 ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

処理中です...