無頓着な彼は。

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目が覚めると自分のベッドの上にいた。

もぞもぞ動きながらふと隣を見て驚く。

「！！え、なんで、、あっ 」
隣ですやすやと気持ちよさそうに要が寝ていたからだ。

最近起きる度に驚いている気がする、、
ため息をつきながらふと昨日の事を思い出し、ここに居てはダメだ。と慌ててベッドから出る。


ベッド脇のテーブルの上に置いてあるスマホを開いて時間を確認するともうお昼で驚く。

慌てて通知を確認すると、葵と光から何件も連絡がきていた。


遡ってみると、
最初はいつ帰るのか、まだ帰れないのかと質問が続き、
その後そろそろ帰ってこい、連絡してほしいと催促に変わる。


そしてどうやら傑先輩が変なこといったようで、
さっきのは本当なのか、傑先輩の前で寝るとは何事だ、危機感が無さすぎる、、とお怒りの文章が続く。
もう、余計なことを。


後は要が部屋に帰ってきた事とまだ具合が悪く寝かせるため授業は休ませる事、またその事を先生に伝えるようお願いしていたようで、その後は先生へ伝えた事や心配する言葉が並べられていた。
そして起きたら連絡してほしいとも。


とりあえずこれだけ迷惑をかけ心配させてしまったので、
"今起きた。心配かけて本当にごめん。
色々とありがとう。"
と2人に返事を返した。


するとすぐに返事が返ってきた。


"もーう！やっと返事きた！！
きょうちゃんのばか！
すっごく心配したんだからね！！
もうすぐお昼休みだからお見舞いいくから！！"

"よかった、起きたんだ！
もうすぐお昼休みだからお見舞い行こうか？
何がいい？何か買っていくよ！"


葵はお見舞いに来るのが決定事項のようだ。
それにしても2人とも授業中のはずなのに返事がすぐにくるなんて、、
まあこれだけ心配かけたから文句は言えないか。


具合が悪いと言うのは口実で、二日酔いもなく全然元気なので正直お見舞いは必要ないが断っても来そうなので、

"心配かけて本当にごめんね。
ありがとう。
寝て起きたら割と元気になってきたから何もいらないよ。
ごはんは自分で用意するから大丈夫。
ありがとう。"

と返し、シャワーを浴びるべく風呂場へ向かった。


昨日からお風呂に入れていなかったのでとってもさっぱりした。

歯磨きも済ませ、いつもは髪を要に乾かしてもらうがまだ起きてこないので自分で乾かす。

2人が来るまでもう少し時間がありそうなので、寮の食堂の奥にあるスーパーへ買い出しに行くことにした。

ほぼ自炊をする人はいないので利用する人は少ないが、意外と品揃えが豊富だ。

以前に要がごはんを作ってくれた時もここで材料を揃えたみたいだ。

また事前に言っておけば欲しい食材を用意して貰える事もあるみたいだ。


料理は残念ながら出来ないので、すぐに食べられるパンなどを要の分も購入し部屋に戻った。