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「みんな荷物置けたー?
どうする?もう海行くー?」
下から光の声がする。
螺旋階段で吹き抜けになっているので、よく声が通る。
「行きたーい!!
ずっと行きたかったんだよねー!」
葵が嬉しそうにはしゃぐ。
「じゃあ着替えて降りてきて!」
「はーい!!」「「わかった。」」
それぞれ返事をしてまた部屋に戻った。
この前買った海パンと合わせて買ったセットアップのシャツを羽織った。
出ようとドアに近づくと、ガチャガチャッと左右から開く音が聞こえた。
ガチャッ
「お待たせ。」
俺が最後だったので一応そう声をかける。
右の葵は俺と色違いのセットアップ。
白い肌に黄色のセットアップが似合っている。
前を閉めたら女の子に間違えられそうなほどかわいい。
プライベートビーチじゃなかったら、どこかに連れて行かれそうだ。
続いて左を向くとこれはこれでプライベートビーチで良かった。目に毒すぎる、、
黒い海パンを着こなした要は、筋肉も仕上がっておりどこかのモデルのようだ。
色気もダダ漏れで心配になる程だ。
「プライベートビーチで良かった。」
俺の心の声が出たかと思ったが、俺ではなく葵の声だった。
ふと要を見ると俺を凝視しながら、うんうん頷いている。
なんだ?みんな思っていることは一緒だったのか。
と俺もとりあえずうんうん頷いておく。
「分かってないだろ。」
とバカにするような視線を向ける要。
なんだよその目は、と言い返そうとしたが
「みんなまだー?」
と寂しそうな光の声がしたので慌てて下に降りる。
「うわぁー!!恭かわいい!
、、あれ、もしかしてお揃い?
えーずるいー!!」
濃い茶色地にピンクや赤の花があしらわれた海パンを着た光が興奮気味にそう言った。
オレンジの髪にすごく似合っていてオシャレだ。
「そうそう、一緒に買いに行ったんだ。
光も似合ってるよ。オシャレだね。」
「ありがとう!
てかなにそれ!俺も行きたかった!
ずるすぎるー!!」
「いいでしょっ!
2人でデートしたもんねー!」
そう言いながら見上げてくる葵。
なんか煽ってる気がするけど、、
「デート!?
俺だって!俺ともデートしてよ!!
どこでも連れてってあげるよ?」
気がするではなく煽っていたみたいだ。
案の定俺にしがみついてくる光。
「デートって、ただ2人で出かけただけだよ。」
「それ!それがしたいの!」
全然離れない光。
「わかったわかった。
今度出かけよう。」
「絶対だからね!2人で!だからね!」
返事をしないと絶対離してくれなさそうだ。
「うん、わかった。
その代わり光から連絡してね。」
そう言うと満足気に頷きやっと解放された。
どうする?もう海行くー?」
下から光の声がする。
螺旋階段で吹き抜けになっているので、よく声が通る。
「行きたーい!!
ずっと行きたかったんだよねー!」
葵が嬉しそうにはしゃぐ。
「じゃあ着替えて降りてきて!」
「はーい!!」「「わかった。」」
それぞれ返事をしてまた部屋に戻った。
この前買った海パンと合わせて買ったセットアップのシャツを羽織った。
出ようとドアに近づくと、ガチャガチャッと左右から開く音が聞こえた。
ガチャッ
「お待たせ。」
俺が最後だったので一応そう声をかける。
右の葵は俺と色違いのセットアップ。
白い肌に黄色のセットアップが似合っている。
前を閉めたら女の子に間違えられそうなほどかわいい。
プライベートビーチじゃなかったら、どこかに連れて行かれそうだ。
続いて左を向くとこれはこれでプライベートビーチで良かった。目に毒すぎる、、
黒い海パンを着こなした要は、筋肉も仕上がっておりどこかのモデルのようだ。
色気もダダ漏れで心配になる程だ。
「プライベートビーチで良かった。」
俺の心の声が出たかと思ったが、俺ではなく葵の声だった。
ふと要を見ると俺を凝視しながら、うんうん頷いている。
なんだ?みんな思っていることは一緒だったのか。
と俺もとりあえずうんうん頷いておく。
「分かってないだろ。」
とバカにするような視線を向ける要。
なんだよその目は、と言い返そうとしたが
「みんなまだー?」
と寂しそうな光の声がしたので慌てて下に降りる。
「うわぁー!!恭かわいい!
、、あれ、もしかしてお揃い?
えーずるいー!!」
濃い茶色地にピンクや赤の花があしらわれた海パンを着た光が興奮気味にそう言った。
オレンジの髪にすごく似合っていてオシャレだ。
「そうそう、一緒に買いに行ったんだ。
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「ありがとう!
てかなにそれ!俺も行きたかった!
ずるすぎるー!!」
「いいでしょっ!
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そう言いながら見上げてくる葵。
なんか煽ってる気がするけど、、
「デート!?
俺だって!俺ともデートしてよ!!
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気がするではなく煽っていたみたいだ。
案の定俺にしがみついてくる光。
「デートって、ただ2人で出かけただけだよ。」
「それ!それがしたいの!」
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「わかったわかった。
今度出かけよう。」
「絶対だからね!2人で!だからね!」
返事をしないと絶対離してくれなさそうだ。
「うん、わかった。
その代わり光から連絡してね。」
そう言うと満足気に頷きやっと解放された。
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