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「おかえりきょうちゃん!!」
「恭!ミスコン優勝したんだって?
さすがだな!!」
「ただいま。なんで知ってるの?」
「観に行ってたやつが広めてて、多分学園中が知ってると思うよ!」
「ええ、、そうなんだ。」
「おつかれ。」「いった!」
いつの間にか傍にいた要が俺に話しかけながら敦くんの腕を払い落としたみたいだ。
痛そうだけど大丈夫かな?
「ありがと。要もお疲れ様。
敦くん大丈夫?」
「おう。」
「大丈夫じゃない!痛かった。
よしよしして?」
、、なにそれかわいい。
「よしよし。」
お願い通り敦くんの腕をさする。
「すごい、もう治ったー!」
ニカッと笑いそう言って抱きついてきた敦くん。
慌てて抱きとめると、
「おい。いい加減にしろよ。」
そう言って要に引き剥がされた敦くん。
「ちぇ、なんだよ。」
「時間いいのか。
松戸さんから着いたって連絡あったぞ。
お前にも来てるだろ?」
「え?、、うわほんとだ。
えーもっと一緒にいたかったー。
恭ごめん、俺行かなきゃだ。
また会えるよな?」
どうやら敦くんは帰らないといけないみたいだ。
帰りたくなさそうな敦くんを見ていると、俺もなんだか寂しくなってくる。
「気をつけて帰ってね。
もちろん、また会おう。
いつでも連絡して。」
そう言うとほっとしたように笑い、
「またな!」と元気に手を振りながら教室を出ていった。
白金祭自体も残りわずか。
それから何人かの接客をしていると、あっという間に終わりを告げる放送が流れた。
ちなみにクラスごとの売上の結果発表は後日だ。
集計は生徒会の仕事だ。
明日きっとする事になるのだろう。
今日はこのまま帰っていい事になっている。
片付けなども全て明日だ。
お疲れ様!とクラスみんなで言い合い解散した。
「とりあえず着替えたいな。」
そう言って最初に着替えた教室へ向かおうとすると、要にぐいっと引っ張られた。
そのままぐんぐん歩く要に引きずられながらついて行く。
「えっどうしたの要?」
「あれ!きょうちゃんは??」
「恭ー??」
後ろで葵と光が俺を探す声が聞こえる。
「葵と光が呼んでるけど、、」
要にそう言ったがことごとく無視され、ぐんぐん引っ張られる。
もう抵抗する事も諦め、静かについて行く。
行き着いた先は寮だった。
部屋のドアを勢いよく開け、俺が靴を脱ぐのを確認するとまた引っ張られる。
「うわっ」
ソファに座らされる。
勢いがよくて驚いた。
「、、、ごめん。」
俺の前に膝を着いた要がそう謝る。
「ごめんって、何が?」
勢いよく引っ張ったこと?
葵達も俺の事も無視して突き進んだこと?
何の事だろうと頭をぐるぐる考えていると、
「これ。」
そう言って顔が一気に近づく。
気づけばキスされていた。
思考停止していると、ゆっくり離れる。
また近づいたと思ったら唇を舐められた。
舐めながら俺の下唇を啄み「口開けて。」と言う要。
どうしたらいいのか考えられず、言われるがまま口を開けてしまった。
小さく開けた口の中に待っていましたとばかりに勢いよく要の舌が入り込み、そのまま俺の口内を蹂躙する。
「ふぁ、、んんっ、、んやっ、、ぁっ、、ふぅんんっ」
俺の舌は要の舌に捕らえられ執拗に絡められる。
俺の力が抜けたところでゆっくりと離れた。
「ごめん、我慢できなかった。」
「はぁ、はぁ、、もうちょっと我慢してよ。
俺の身が持たないっ、、」
「うん、ごめん。
でも恭が可愛いすぎて。
こんな格好でふらふらして、気が気じゃなかった。」
「かわっいくない。
ふらふらしてもない!」
要の目が甘すぎて目を逸らしながらそう言い切った。
だが、熱い要の大きな手が俺の頬を包み込み、目線を合わせてくる。
「可愛いよ。誰よりも。
可愛すぎて誰にも見せたくない。」
甘すぎる。
顔から湯気が出てると思う。
「、、、うぅっ、もう、離して!
恥ずかしすぎる事ばっか言うな!
着替える!!」
勢いよく要の手を払いのけ、立ち上がり、自分の部屋へダッシュした。
要から離れ自分の部屋に入っても、まだ心臓のドクドクが全然止まない。
「恭!ミスコン優勝したんだって?
さすがだな!!」
「ただいま。なんで知ってるの?」
「観に行ってたやつが広めてて、多分学園中が知ってると思うよ!」
「ええ、、そうなんだ。」
「おつかれ。」「いった!」
いつの間にか傍にいた要が俺に話しかけながら敦くんの腕を払い落としたみたいだ。
痛そうだけど大丈夫かな?
「ありがと。要もお疲れ様。
敦くん大丈夫?」
「おう。」
「大丈夫じゃない!痛かった。
よしよしして?」
、、なにそれかわいい。
「よしよし。」
お願い通り敦くんの腕をさする。
「すごい、もう治ったー!」
ニカッと笑いそう言って抱きついてきた敦くん。
慌てて抱きとめると、
「おい。いい加減にしろよ。」
そう言って要に引き剥がされた敦くん。
「ちぇ、なんだよ。」
「時間いいのか。
松戸さんから着いたって連絡あったぞ。
お前にも来てるだろ?」
「え?、、うわほんとだ。
えーもっと一緒にいたかったー。
恭ごめん、俺行かなきゃだ。
また会えるよな?」
どうやら敦くんは帰らないといけないみたいだ。
帰りたくなさそうな敦くんを見ていると、俺もなんだか寂しくなってくる。
「気をつけて帰ってね。
もちろん、また会おう。
いつでも連絡して。」
そう言うとほっとしたように笑い、
「またな!」と元気に手を振りながら教室を出ていった。
白金祭自体も残りわずか。
それから何人かの接客をしていると、あっという間に終わりを告げる放送が流れた。
ちなみにクラスごとの売上の結果発表は後日だ。
集計は生徒会の仕事だ。
明日きっとする事になるのだろう。
今日はこのまま帰っていい事になっている。
片付けなども全て明日だ。
お疲れ様!とクラスみんなで言い合い解散した。
「とりあえず着替えたいな。」
そう言って最初に着替えた教室へ向かおうとすると、要にぐいっと引っ張られた。
そのままぐんぐん歩く要に引きずられながらついて行く。
「えっどうしたの要?」
「あれ!きょうちゃんは??」
「恭ー??」
後ろで葵と光が俺を探す声が聞こえる。
「葵と光が呼んでるけど、、」
要にそう言ったがことごとく無視され、ぐんぐん引っ張られる。
もう抵抗する事も諦め、静かについて行く。
行き着いた先は寮だった。
部屋のドアを勢いよく開け、俺が靴を脱ぐのを確認するとまた引っ張られる。
「うわっ」
ソファに座らされる。
勢いがよくて驚いた。
「、、、ごめん。」
俺の前に膝を着いた要がそう謝る。
「ごめんって、何が?」
勢いよく引っ張ったこと?
葵達も俺の事も無視して突き進んだこと?
何の事だろうと頭をぐるぐる考えていると、
「これ。」
そう言って顔が一気に近づく。
気づけばキスされていた。
思考停止していると、ゆっくり離れる。
また近づいたと思ったら唇を舐められた。
舐めながら俺の下唇を啄み「口開けて。」と言う要。
どうしたらいいのか考えられず、言われるがまま口を開けてしまった。
小さく開けた口の中に待っていましたとばかりに勢いよく要の舌が入り込み、そのまま俺の口内を蹂躙する。
「ふぁ、、んんっ、、んやっ、、ぁっ、、ふぅんんっ」
俺の舌は要の舌に捕らえられ執拗に絡められる。
俺の力が抜けたところでゆっくりと離れた。
「ごめん、我慢できなかった。」
「はぁ、はぁ、、もうちょっと我慢してよ。
俺の身が持たないっ、、」
「うん、ごめん。
でも恭が可愛いすぎて。
こんな格好でふらふらして、気が気じゃなかった。」
「かわっいくない。
ふらふらしてもない!」
要の目が甘すぎて目を逸らしながらそう言い切った。
だが、熱い要の大きな手が俺の頬を包み込み、目線を合わせてくる。
「可愛いよ。誰よりも。
可愛すぎて誰にも見せたくない。」
甘すぎる。
顔から湯気が出てると思う。
「、、、うぅっ、もう、離して!
恥ずかしすぎる事ばっか言うな!
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