22 / 41
ダイニングルーム
3
しおりを挟む
畠山のメガネの奥の目が優子を見た。優子がテーブル越しに身を乗り出す。
畠山も少し戸惑いを見せたあと、身を乗り出した。
ちゅっ……。
小鳥が餌を啄むように畠山の唇が触れた。舌の先を出して、彼の唇を待つ。畠山の唇が優子の舌先を啄む。
パタンと冷蔵庫のパッキンが閉じる音がした。
別れを惜しむように二人の唇が離れた。二人は椅子に腰を下ろした。
修一が畠山の前にビールを置いた。
「……はい、もっと飲んでくださいね」
ヴーン、ヴヴヴ……。
ダイニングテーブルに置いた修一のスマホが唸りを上げて震えた。優子と畠山が目を見合わせる。
「ちょっと、失礼……。まあ、ごゆっくり……」
修一はビールを喉に流し込んだ。ダイニングのドアの外に消える。どこかの部屋のドアの閉まる音がした。優子が修一の行方を目で追う。
「行った……」
「忙しいんだね。ご主人……」
「うん、これでね……」
と優子が小指を立てて見せた。
「ふーん……。優しそうに見えるのにね」
優子がテーブル越しに身を乗り出す。畠山の唇を待つ。
畠山も少し戸惑いを見せたあと、身を乗り出した。
ちゅっ……。
小鳥が餌を啄むように畠山の唇が触れた。舌の先を出して、彼の唇を待つ。畠山の唇が優子の舌先を啄む。
パタンと冷蔵庫のパッキンが閉じる音がした。
別れを惜しむように二人の唇が離れた。二人は椅子に腰を下ろした。
修一が畠山の前にビールを置いた。
「……はい、もっと飲んでくださいね」
ヴーン、ヴヴヴ……。
ダイニングテーブルに置いた修一のスマホが唸りを上げて震えた。優子と畠山が目を見合わせる。
「ちょっと、失礼……。まあ、ごゆっくり……」
修一はビールを喉に流し込んだ。ダイニングのドアの外に消える。どこかの部屋のドアの閉まる音がした。優子が修一の行方を目で追う。
「行った……」
「忙しいんだね。ご主人……」
「うん、これでね……」
と優子が小指を立てて見せた。
「ふーん……。優しそうに見えるのにね」
優子がテーブル越しに身を乗り出す。畠山の唇を待つ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる