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8章
8章80話 沙月の調教1 ♡オナニー
しおりを挟む斎賀慎太郎。
私、斎賀沙月の父だ。
「パパ大好き~!」
物心ついた頃から私は父が大好きだった。
大きくなったらパパと結婚する、なんて漫画みたいなことを、割と真剣に口にしていた頃もあった。
「パパも沙月のことが大好きだよ」
中学からの幼馴染同士で結婚した両親は、近所でも美男美女夫婦として有名だった。
子供の私から見ても熱々のおしどり夫婦。
授業参観に来てくれたときは友達から俳優かと尋ねられたが、私は父の職業を周りに公表することができなかった。
――何故なら、父が相手にしているのは世間的には秘匿されている種族……サキュバスだったからだ。
特別人外種管理局。
この地球には人類以外の様々な知的生命体が密かに活動しており、彼らは管理局による監視のもと人間社会に溶け込んでいた。
その中でもサキュバスの管理は特に複雑と評判だ。
古くから人類の歴史の陰に暗躍し続けていたとされる彼女らは、厳しく管理されているはずの現代においても権力者との癒着は除ききれず、男の性欲という種から切り離せない欲求に紐づき常に権力とコネクションを味方につけ続けてきた。
そんなサキュバス達が規約違反をしていないか調査し取り締まる、管理局特別調査員。
サキュバスに篭絡されないよう、基本的に女性しかなることのできないその役職を特例で認められた稀有なケースこそ、父さんだった。
「ねえ、父さんはどうしていつもサキュバスを庇うの?」
中学三年の頃、私は父にそんなことを尋ねた。
「サキュバスって悪い人たちなんでしょ?」
「人間にもいい人と悪い人がいる。サキュバスだって同じさ。悪いことをしたサキュバスは確かに罰を受けるべきだけど……僕は、多くのサキュバスが現代で問題を起こすのは人間たちが彼女らを飢えさせ追い詰めているからだと思ってる」
父は何人ものサキュバスを捕まえ表彰されたりもしていたが、それと同じくらい、謂れのない差別や冤罪を受けたサキュバス達を弁護してきた。
「いつかきっと人間とサキュバスが分かり合い、本当の意味で共存し合える日がくると僕は信じてる。僕のこの仕事が、その懸け橋になればいいなと思ってるんだ」
そう言って笑った父の晴れやかな笑顔。
最後までサキュバス達に公平であり続け、融和の道を志していた父の想いは……。
「――――ふぐぉお“お“お“オ“オ“オ“ッッ!!♡♡♡♡」
――サキュバス達による最悪の裏切りによって、そんなものは戯言なのだと証明されてしまった。
「んぐぉおおお“お“オ“オ“ッッ!♡♡ んぉお“ッ!♡ ほぉ“お“お“お“お“ッ!!♡♡」
――どびゅるるるッ!♡ ぶびゅびゅッ!♡ どびゅびゅるるるぅッ!!♡
何百人もの人間が渡っていた交差点のど真ん中で、父は全裸の上から羽織っていたコートを脱ぎ棄て、激しく自分のペニスをしごいて射精し、精液をまきちらしていた。
周囲から響き渡る悲鳴。液晶画面の向こうの父は涙と鼻水と涎を垂れ流しながら、それでも幸せそうな顔で笑っていた。
「……………………」
画面に映った父の姿を、私は呆然と見つめていた。
「沙月ちゃん! リビングに来ちゃだめだと言ったでしょ!? 見ちゃだめ!」
管理局の、父の元同僚と名乗った女性が慌てて私を部屋から追い出した。
リビングからは発狂したように泣き叫ぶ母の悲鳴。
愛する夫の直視に耐えない痴態……それだけではない。夫が十四人のサキュバスに凌辱され尽くされたという事実や、管理局に捕らえられていたサキュバスの脱走に何度も加担するという犯罪に手を染めたという報せ。
到底受け止められるものではなく……父も母も、どちらも別の病院に入院することになった。
「…………父さん」
一人きりになった家の中で……私はよく、父の映像を見ていた。
衆人環視の中、恥辱の極みとも言えるような醜態を晒す父の姿。
どれほど恥ずかしかったのだろう。
どれほど悔しかったのだろう。
どれほど惨めで……無念で……そして気持ちよかったのだろう。
「…………」
映像をじっと見つめながら、そんな父の胸中を思うだけで……。
私は……。
私は……!
「――――ゾクゾクして、オナニーしちゃったんだよね?♡」
「――ッ!?」
突然背後から声をかけられ振り向く。
そこには真っ赤なロングヘア―の女が立っていた。
「あ……♡ んん……♡ だ、だめ……こんな……く、ぅ……♡」
映像を見ながらくちゅくちゅと秘所を弄る、中学生の私。
それを少し離れた位置から、それこそ映像を見るかのように傍観する私と赤い髪の女。
「……………………夢…………か」
「そ。私が見せてる夢の中だよ」
「…………見るな。私の記憶を…………見るなあああああッ!!!」
頭を抱え、絶叫してうずくまる私。
オナニーする父を見ながらオナニーする子供の頃の私。
誰にも知られたくなかった……誰にも見られたくなかった私の……!
「嘘ばっかり。本当は見てほしいくせに」
赤い髪の女はそっと私に近づくと、ニヤニヤと下品な笑みを浮かべながら囁いた。
「だってあなた、ド変態じゃん。ね? ドスケベでドMな沙月ちゃん♪」
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