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プロローグ2 希望
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7月 太陽が照りつける暑い日、俺は近所の公園にいた。俺はこれからどう生きようかと考えていた。
今朝、母親が
「もう、お前を養う気はない。お前のような無能は必要ないね。早く出ていきな!」
そう言われて、家を追い出された。
まあ、あんなどうしようもないムカつく母親から離れられたことは幸運だと思うが…何も食うものが無く、お金も持っている所持金だけではとても生きていけそうになかった。
「はぁ、仕方ない叔父さんとこ行くか」
そう言って、歩いていった。
俺の叔父、石神 薫(いしがみ かおる)は俺の母親の兄にあたる人で、母親とは性格が真逆で、よく兄妹で喧嘩していたらしい。お互いに嫌っており、口もきかないらしい。大人になってもどれだけ時間が経っても、お互いに嫌いなことは変わらないらしく、
「あいつはわがままで、いつも自分のことをやらない、やろうとしない。だから、ダメ人間になるんだよ!」
いつもこう言っていて、俺もよく頷いていた。だから、俺の気持ちが1番分かってくれる人だと思う。
叔父さんは事情を知ってくれていて、快く俺を受け入れてくれた。
「とりあえず、バイト先が見つかるまでは楽にするといい。俺のところでしっかり面倒見たるさかいに」
「ありがとうございます。」
俺と叔父さんの共同生活が始まった。
それから、俺は家事をほどほどに行いながら、学校に通っていた。相変わらず、ヤンキーの先輩は俺をパシらせる。今ではなんとも思わなくなってきて、早く終わらせようと思うようになっていた。
相変わらず友達は出来ず、教室でぼっちでいた。教室では、もうグループが出来ており、男女混合の陽キャグループや、メイクなどおしゃれに命を注いでるようなギャルグループ、アニメやゲームに詳しそうなメガネ陰キャグループなど何個かのグループが出来ていて、それ以外はみんなあまり物みたいに、1人で過ごしている。俺も誰とも関わらず、
(というか関わることができないんだが)
静かに過ごしている。
まあ、そんなクッソくだらない生活をしている俺だが、3ヶ月経った今日、俺は知らんヤンキーにお金を奪われた。ただスーパーで買い物をしに行こうとしていた時にだ!
「おい!あんちゃん!ちょいこっち来いや」
俺に声をかけてきたのは、黒いジャージを着て、顔に刺青を入れている、めっちゃ怖そうなお兄さん(見た目はおじさん)だった。
「はぁー、何ですか?用ありますか?」
俺はめっちゃめんどくせーって思いながら
(絶対顔に出てた笑)
そっちに顔を向けた。
「なんやお前、舐めとんのか?」
「いえいえー、舐めてなんていませんよー、そんな汚いことしませんよー」
「おい!クソガキ、その態度と喋り方が舐めとる言うとんねん」
「早く要件を仰ってくださいー」
「てめー!ぶっ殺したるがな!」
そういうと、俺の胸ぐらを掴んでスーパーから引っ張り出された。
連れて行かれた場所は、真っ暗な路地裏だった。
「舐めた口きいとるお前にはお仕置きが必要やなー!」
そう言って俺を殴り始めた。俺の体は殴られた反動で1メートルほど吹き飛んだ。鼻から血が出て、服に付いてしまった。そして、殴られたせいで持っていたカバンや買い物袋が飛んでしまい、俺の財布が地面に転がった。それをヤンキーが拾ってしまい、
「こいつどれほど金持っとるのや…らって、全然ないやんけ!何や3000円だけかよ!使えねーなー‼︎」
勝手にキレたヤンキーは俺の顔や腹、足を蹴り続けた。
目が覚める。顔や体がジンジンと痛む。体を起こすと、薄暗い路地にいた。
「くっそ、いってー」
痛いところをさすりながら空を見上げた。俺は思った。生きてる意味があるのかと。(てか、殴られすぎじゃね?俺)
体がまだ痛むが、落ちてしまった食材を抱えて俺は家に帰った。叔父さんにはめっちゃ心配されたが、大丈夫だと答えておいた。
風呂に入りながら考えていた。
(俺、マジで生きてる意味ないなーヤンキーにはボコられるし、母さんは俺を罵倒するし、友達は出来ないし、はぁー俺マジで何で生きてんだ?分からん。てか、財布どうしよう?叔父さんにどう言えばいいんだよー)
俺は叔父さんには迷惑をかけたくないと思っていた。だから、財布のことを言うかどうか渋っていた。けど、リビングにいた叔父さんに
「ごめん。叔父さん、俺、財布取られちまった。」
「どれぐらい取られたんだ?」
「3000円…」
すると、叔父さんがすっと立ち上がって、俺のそばまで来た。やべー怒られる!そう思ったのだが叔父さんは俺に手を差し出してきた。
「手を差し出せ」
恐る恐る言われた通りに手を差し出すと、お金が俺の手に乗せられていた。5万円だった。「え、何で、怒るんじゃねーの?」
そう聞くと叔父さんは、
「取られたからって怒鳴ったりしねーよー、てか、おめーさんをいじめたやつら全員に怒鳴るわ」
叔父さんの答えに俺は驚きを隠せなかった。「で、でも、だからって5万円は…」
すると、
「何だ足らなかったか?なら…」
そう言ってさらに2万円追加しようとしてきた。「いやいや、何してんすか!いいですよこんな大金」
「なーにが大金じゃ、お前さんぐらいの歳だと、これぐらいの値段だろ?」
そう言って俺にお金をしっかりと握らせた。「おめーは苦労人だから、これで自分の好きな物、好きなことしやがれ、自分のために使え」「でも…」
「でももクソもねーわ、とりあえず受け取れ、いいな?」
強い言葉で俺にそう言ってきた叔父さん。俺は黙って頷くしかなかった。
次の日、俺は学校に登校しながら、貰った7万円で今まで出来なかったことをやろうと思った。
(ゲームセンターに行くのもいいし、美味しそうなカフェに行くのもあり。まあ、友達がいないから、寂しいけど、でも、放課後になれば自分の好きなことができる!自由だ!)
俺は少しウキウキした気持ちで学校に向かった。
今日もヤン先(ヤンキーの先輩、略してヤン先)
に頼まれた物を買ってきて、渡した。常に文句ばっかり言う人だったから、聞き流していた。俺は、ヤン先に色々言われることよりも、放課後に何するか考えることを大事にしていたからだ。しかし、ちゃんと聞いてないと殴られるので、ちゃんと聞いているふりをしていた。
ヤン先から解放された放課後、俺はショッピングモールへ足を運んだ。このショッピングモールは俺の知る限り1番でかいと記憶しているショッピングモールで、昔に両親と一緒に行ったことがある。ここにはゲームセンターも本屋も服屋もあるため、俺がしたいこと、欲しい物が見つかると思った。
最初に服屋に行った。かっこいい服がたくさんあって、どれを買おうか悩んだ。だけど、ここで1つ問題があった。
(俺、おしゃれな服が分かんないんだった。今まで自分で服を買うってなると、汚れても大丈夫そうなTシャツとかジーパンとかだったし、あとはジャージとか買ってたしなー何がいいのかさっぱり分からん!)
悩みに悩んだ結果、Tシャツを数枚、ジーパン数枚を買ってしまった。けれども、おしゃれなロゴが背中に付いてるTシャツを買ったり、破けているようにしているジーパン
(ダメージジーンズって言うらしい)
を買ったりした。
(これでおしゃれな服なのか?と言われたら、分からないが、まあ、多分マシだろ…多分)
めっちゃ自信はなかったがまあ、大丈夫だろ、そう思い、次に欲しい物を買いに行った。
※あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございます。
石神くんめっちゃ殴られてますね…あと、怪我治るのはや!笑
まあ、どん底のどん底を生きてる石神くんですが、この先幸せなことがあるでしょう…多分
ハッピーエンドが好きなので、頑張っていきまっしょ!
と言うことで、面白いと思った方はフォローをよろしくお願いします。
今朝、母親が
「もう、お前を養う気はない。お前のような無能は必要ないね。早く出ていきな!」
そう言われて、家を追い出された。
まあ、あんなどうしようもないムカつく母親から離れられたことは幸運だと思うが…何も食うものが無く、お金も持っている所持金だけではとても生きていけそうになかった。
「はぁ、仕方ない叔父さんとこ行くか」
そう言って、歩いていった。
俺の叔父、石神 薫(いしがみ かおる)は俺の母親の兄にあたる人で、母親とは性格が真逆で、よく兄妹で喧嘩していたらしい。お互いに嫌っており、口もきかないらしい。大人になってもどれだけ時間が経っても、お互いに嫌いなことは変わらないらしく、
「あいつはわがままで、いつも自分のことをやらない、やろうとしない。だから、ダメ人間になるんだよ!」
いつもこう言っていて、俺もよく頷いていた。だから、俺の気持ちが1番分かってくれる人だと思う。
叔父さんは事情を知ってくれていて、快く俺を受け入れてくれた。
「とりあえず、バイト先が見つかるまでは楽にするといい。俺のところでしっかり面倒見たるさかいに」
「ありがとうございます。」
俺と叔父さんの共同生活が始まった。
それから、俺は家事をほどほどに行いながら、学校に通っていた。相変わらず、ヤンキーの先輩は俺をパシらせる。今ではなんとも思わなくなってきて、早く終わらせようと思うようになっていた。
相変わらず友達は出来ず、教室でぼっちでいた。教室では、もうグループが出来ており、男女混合の陽キャグループや、メイクなどおしゃれに命を注いでるようなギャルグループ、アニメやゲームに詳しそうなメガネ陰キャグループなど何個かのグループが出来ていて、それ以外はみんなあまり物みたいに、1人で過ごしている。俺も誰とも関わらず、
(というか関わることができないんだが)
静かに過ごしている。
まあ、そんなクッソくだらない生活をしている俺だが、3ヶ月経った今日、俺は知らんヤンキーにお金を奪われた。ただスーパーで買い物をしに行こうとしていた時にだ!
「おい!あんちゃん!ちょいこっち来いや」
俺に声をかけてきたのは、黒いジャージを着て、顔に刺青を入れている、めっちゃ怖そうなお兄さん(見た目はおじさん)だった。
「はぁー、何ですか?用ありますか?」
俺はめっちゃめんどくせーって思いながら
(絶対顔に出てた笑)
そっちに顔を向けた。
「なんやお前、舐めとんのか?」
「いえいえー、舐めてなんていませんよー、そんな汚いことしませんよー」
「おい!クソガキ、その態度と喋り方が舐めとる言うとんねん」
「早く要件を仰ってくださいー」
「てめー!ぶっ殺したるがな!」
そういうと、俺の胸ぐらを掴んでスーパーから引っ張り出された。
連れて行かれた場所は、真っ暗な路地裏だった。
「舐めた口きいとるお前にはお仕置きが必要やなー!」
そう言って俺を殴り始めた。俺の体は殴られた反動で1メートルほど吹き飛んだ。鼻から血が出て、服に付いてしまった。そして、殴られたせいで持っていたカバンや買い物袋が飛んでしまい、俺の財布が地面に転がった。それをヤンキーが拾ってしまい、
「こいつどれほど金持っとるのや…らって、全然ないやんけ!何や3000円だけかよ!使えねーなー‼︎」
勝手にキレたヤンキーは俺の顔や腹、足を蹴り続けた。
目が覚める。顔や体がジンジンと痛む。体を起こすと、薄暗い路地にいた。
「くっそ、いってー」
痛いところをさすりながら空を見上げた。俺は思った。生きてる意味があるのかと。(てか、殴られすぎじゃね?俺)
体がまだ痛むが、落ちてしまった食材を抱えて俺は家に帰った。叔父さんにはめっちゃ心配されたが、大丈夫だと答えておいた。
風呂に入りながら考えていた。
(俺、マジで生きてる意味ないなーヤンキーにはボコられるし、母さんは俺を罵倒するし、友達は出来ないし、はぁー俺マジで何で生きてんだ?分からん。てか、財布どうしよう?叔父さんにどう言えばいいんだよー)
俺は叔父さんには迷惑をかけたくないと思っていた。だから、財布のことを言うかどうか渋っていた。けど、リビングにいた叔父さんに
「ごめん。叔父さん、俺、財布取られちまった。」
「どれぐらい取られたんだ?」
「3000円…」
すると、叔父さんがすっと立ち上がって、俺のそばまで来た。やべー怒られる!そう思ったのだが叔父さんは俺に手を差し出してきた。
「手を差し出せ」
恐る恐る言われた通りに手を差し出すと、お金が俺の手に乗せられていた。5万円だった。「え、何で、怒るんじゃねーの?」
そう聞くと叔父さんは、
「取られたからって怒鳴ったりしねーよー、てか、おめーさんをいじめたやつら全員に怒鳴るわ」
叔父さんの答えに俺は驚きを隠せなかった。「で、でも、だからって5万円は…」
すると、
「何だ足らなかったか?なら…」
そう言ってさらに2万円追加しようとしてきた。「いやいや、何してんすか!いいですよこんな大金」
「なーにが大金じゃ、お前さんぐらいの歳だと、これぐらいの値段だろ?」
そう言って俺にお金をしっかりと握らせた。「おめーは苦労人だから、これで自分の好きな物、好きなことしやがれ、自分のために使え」「でも…」
「でももクソもねーわ、とりあえず受け取れ、いいな?」
強い言葉で俺にそう言ってきた叔父さん。俺は黙って頷くしかなかった。
次の日、俺は学校に登校しながら、貰った7万円で今まで出来なかったことをやろうと思った。
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ヤン先から解放された放課後、俺はショッピングモールへ足を運んだ。このショッピングモールは俺の知る限り1番でかいと記憶しているショッピングモールで、昔に両親と一緒に行ったことがある。ここにはゲームセンターも本屋も服屋もあるため、俺がしたいこと、欲しい物が見つかると思った。
最初に服屋に行った。かっこいい服がたくさんあって、どれを買おうか悩んだ。だけど、ここで1つ問題があった。
(俺、おしゃれな服が分かんないんだった。今まで自分で服を買うってなると、汚れても大丈夫そうなTシャツとかジーパンとかだったし、あとはジャージとか買ってたしなー何がいいのかさっぱり分からん!)
悩みに悩んだ結果、Tシャツを数枚、ジーパン数枚を買ってしまった。けれども、おしゃれなロゴが背中に付いてるTシャツを買ったり、破けているようにしているジーパン
(ダメージジーンズって言うらしい)
を買ったりした。
(これでおしゃれな服なのか?と言われたら、分からないが、まあ、多分マシだろ…多分)
めっちゃ自信はなかったがまあ、大丈夫だろ、そう思い、次に欲しい物を買いに行った。
※あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございます。
石神くんめっちゃ殴られてますね…あと、怪我治るのはや!笑
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