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プロローグ 俺、紹介する
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ピピピ、ピピピ、ピピピ、ピ…カチッ
朝、アラームの音で俺は目を覚ました。
(あーねっむ、起きたくねー朝からしんどいしだるいしーはぁー)
俺の名前は如月 零(きさらぎ れい)、今日からピッカピカの高校1年生になる。入学式に行かないといけないのだが、昨日は深夜まで親友とゲームをしていたから、体がだるくて起きれない。(寝ても良くね?)そんな風に思って2度寝しようとした時…
「早く起きろーーー‼︎入学式に遅れるぞー‼︎」ボコッと俺の顔に枕を投げつけて怒鳴る人物が現れた。茶髪のロングヘアで背が低い小柄な女子、如月 日向(きさらぎ ひなた)、俺の妹だ。
俺と日向は顔が瓜二つである。つまり、双子なのだ。
「何するんだよー眠いんだよ俺はー」
「ごちゃごちゃ言わない!早くする!」
日向にガミガミと怒られながら、体を起こした。俺の家族は、父親、母親そして妹の4人家族だ。1戸建てに住んでおり、俺と日向の部屋が2階母親と父親の部屋が1階で、リビングと和室が1階にある。俺の部屋を出て、階段を降り、リビングへ行くと、美味そうな匂いが漂ってきた。
「あら、おはよう零、寝不足みたいね」
「おはよう、母さん。そうなんだよー眠くて眠くて」
母さんと朝の挨拶と寝不足の話をしていると…
「昨日、夜遅くまでゲームやってるからじゃん!だから寝不足なんだよ!」
「いいじゃねえか、誰にも迷惑かけてないんだからー」
「いや、私にかけてるよね?私に!」
「お前はいいんだよー妹だからー妹は兄を起こす役目なんだ!」
「何その役目?なった覚えないし、てか早く着替えて、ご飯食べてよ!入学式の日から遅刻とかありえないから!」
「へいへーい」「返事ははい!」
「はいはーい」
「はいは1回!」「はーい」
「れい兄‼︎」
「こらこら喧嘩しないの、零早く準備しなさい、日向も自分のことしなさい」
母さんに止められるまで俺と日向の喧嘩は終わらないことが多い。まあ、お互いに本気で嫌ってるわけではないと俺は思っている。え、これ、俺だけかな?向こう思ってないとかないよね?ないよね?
俺は制服に着替えて、朝ごはんを食べた。日向はもう準備ができていて、母さんの手伝いをやっている。俺はその姿をぼーっと見ながら支度をした。
「ほんじゃ、行ってきまーす」
「行ってきます、お母さん」
日向と一緒に学校へ登校する。俺と日向は双子であるため、同じ高校に春から行くことになっている。なんで双子だと学力も高いのだろう?
とにかく、俺と日向は登校中である。俺たちが通う学校は、草薙学園(くさなぎがくえん)という学校で、共学の学校である。草薙学園は世界でも有名で海外から留学に来る人が多くいる。まあ、そんな学園になぜ俺たちが入ることになったのか…実は俺たちの叔父がそこの学園長をやっており、高校受験の勉強中であった12月に、叔父から電話があった。
「おう!零、日向おめーらに頼みたいことがあるんだが…いいか?」
いつも以上に真剣な俺たちを呼んだ叔父。なんか、めんどくさそうな気がするんだが…
「お前たちは高校を草薙学園に入ってもらう!」
………ん?この人なんて言った?
「なんて言いました?叔父様」
日向が聞き返してた。
「だから、お前たちは春から草薙学園に入ってもらうって行ったんだよ!」
………ん?意味がわからないんだが?てか、なんで俺たちが行くんだ?
「意味が分からないのですが?どうして私たちが行くのですか?」
日向がまた聞き返してた。
「うむ、お前たちの能力を活かそうと思ってな、この学園はただの高校ではない!クラムというモンスター、まあ、バケモノだな、そいつを知ってるだろ?」
知っている、俺たちが幼稚園の頃ぐらいに突然現れた未確認生物で、建物を壊し、人を食らう恐ろしい怪物だ。そんな、怪物を倒すためにできた機関、[クラム殲滅部隊]がある。この部隊は特殊な能力を持った人たちだけで作られた機関で、クラムを倒すための機関だ。
特殊な能力と言ったが、これは、クラムが出現した当時に人々に突然現れた力のことであり、その能力は様々である。透明になる能力、未来が見える能力、炎を出す能力、海を操る能力、人の心を読む能力などなどたくさん発現している。そのような能力を持つ人を世間では[カルム]と呼ぶ。俺と日向もそのカルムの1人である。
ただ、カルムになった人間が必ずクラム殲滅部隊に入るわけではない。能力を隠して生きている人もいる。
まあ、それが俺たちだったのだが…
「いやーお前たちのことをつい先生方に話してしまってな、草薙学園に入れるべきだと言われちまって。なら、そうするかー!って決めちまった。ガハハハハ」
「「ガハハハハじゃねーよ!(ないですよ!)」」
俺と日向の声がハモった。
(勝手に決めやがって!ふざけんなー!)
「まあ、とりあえず、これは決定事項だから、ほんじゃ、頼んだぞー」ブツ
「電話切りやがった!あのクソ叔父ー」
「はぁ、決まってしまったことは仕方ないよ。でも、また、れい兄と一緒か、そこだけが…」
「ひどくない?!それ?!俺も日向も無理矢理なんだから、俺だけのせいじゃあないでしょ!!」
「そうだけど…」
めちゃくちゃ嫌そうな顔をされた。兄ちゃん泣くぞ?
※あとがき
この話を読んでいただきありがとうございます。
今回は現代ファンタジー系に挑戦してみようと思いますー
迫力のあるバトルもございます。
私と一緒に心躍らせてください!
面白いと思いましたら、今後とも読んでいただけると嬉しいです。
朝、アラームの音で俺は目を覚ました。
(あーねっむ、起きたくねー朝からしんどいしだるいしーはぁー)
俺の名前は如月 零(きさらぎ れい)、今日からピッカピカの高校1年生になる。入学式に行かないといけないのだが、昨日は深夜まで親友とゲームをしていたから、体がだるくて起きれない。(寝ても良くね?)そんな風に思って2度寝しようとした時…
「早く起きろーーー‼︎入学式に遅れるぞー‼︎」ボコッと俺の顔に枕を投げつけて怒鳴る人物が現れた。茶髪のロングヘアで背が低い小柄な女子、如月 日向(きさらぎ ひなた)、俺の妹だ。
俺と日向は顔が瓜二つである。つまり、双子なのだ。
「何するんだよー眠いんだよ俺はー」
「ごちゃごちゃ言わない!早くする!」
日向にガミガミと怒られながら、体を起こした。俺の家族は、父親、母親そして妹の4人家族だ。1戸建てに住んでおり、俺と日向の部屋が2階母親と父親の部屋が1階で、リビングと和室が1階にある。俺の部屋を出て、階段を降り、リビングへ行くと、美味そうな匂いが漂ってきた。
「あら、おはよう零、寝不足みたいね」
「おはよう、母さん。そうなんだよー眠くて眠くて」
母さんと朝の挨拶と寝不足の話をしていると…
「昨日、夜遅くまでゲームやってるからじゃん!だから寝不足なんだよ!」
「いいじゃねえか、誰にも迷惑かけてないんだからー」
「いや、私にかけてるよね?私に!」
「お前はいいんだよー妹だからー妹は兄を起こす役目なんだ!」
「何その役目?なった覚えないし、てか早く着替えて、ご飯食べてよ!入学式の日から遅刻とかありえないから!」
「へいへーい」「返事ははい!」
「はいはーい」
「はいは1回!」「はーい」
「れい兄‼︎」
「こらこら喧嘩しないの、零早く準備しなさい、日向も自分のことしなさい」
母さんに止められるまで俺と日向の喧嘩は終わらないことが多い。まあ、お互いに本気で嫌ってるわけではないと俺は思っている。え、これ、俺だけかな?向こう思ってないとかないよね?ないよね?
俺は制服に着替えて、朝ごはんを食べた。日向はもう準備ができていて、母さんの手伝いをやっている。俺はその姿をぼーっと見ながら支度をした。
「ほんじゃ、行ってきまーす」
「行ってきます、お母さん」
日向と一緒に学校へ登校する。俺と日向は双子であるため、同じ高校に春から行くことになっている。なんで双子だと学力も高いのだろう?
とにかく、俺と日向は登校中である。俺たちが通う学校は、草薙学園(くさなぎがくえん)という学校で、共学の学校である。草薙学園は世界でも有名で海外から留学に来る人が多くいる。まあ、そんな学園になぜ俺たちが入ることになったのか…実は俺たちの叔父がそこの学園長をやっており、高校受験の勉強中であった12月に、叔父から電話があった。
「おう!零、日向おめーらに頼みたいことがあるんだが…いいか?」
いつも以上に真剣な俺たちを呼んだ叔父。なんか、めんどくさそうな気がするんだが…
「お前たちは高校を草薙学園に入ってもらう!」
………ん?この人なんて言った?
「なんて言いました?叔父様」
日向が聞き返してた。
「だから、お前たちは春から草薙学園に入ってもらうって行ったんだよ!」
………ん?意味がわからないんだが?てか、なんで俺たちが行くんだ?
「意味が分からないのですが?どうして私たちが行くのですか?」
日向がまた聞き返してた。
「うむ、お前たちの能力を活かそうと思ってな、この学園はただの高校ではない!クラムというモンスター、まあ、バケモノだな、そいつを知ってるだろ?」
知っている、俺たちが幼稚園の頃ぐらいに突然現れた未確認生物で、建物を壊し、人を食らう恐ろしい怪物だ。そんな、怪物を倒すためにできた機関、[クラム殲滅部隊]がある。この部隊は特殊な能力を持った人たちだけで作られた機関で、クラムを倒すための機関だ。
特殊な能力と言ったが、これは、クラムが出現した当時に人々に突然現れた力のことであり、その能力は様々である。透明になる能力、未来が見える能力、炎を出す能力、海を操る能力、人の心を読む能力などなどたくさん発現している。そのような能力を持つ人を世間では[カルム]と呼ぶ。俺と日向もそのカルムの1人である。
ただ、カルムになった人間が必ずクラム殲滅部隊に入るわけではない。能力を隠して生きている人もいる。
まあ、それが俺たちだったのだが…
「いやーお前たちのことをつい先生方に話してしまってな、草薙学園に入れるべきだと言われちまって。なら、そうするかー!って決めちまった。ガハハハハ」
「「ガハハハハじゃねーよ!(ないですよ!)」」
俺と日向の声がハモった。
(勝手に決めやがって!ふざけんなー!)
「まあ、とりあえず、これは決定事項だから、ほんじゃ、頼んだぞー」ブツ
「電話切りやがった!あのクソ叔父ー」
「はぁ、決まってしまったことは仕方ないよ。でも、また、れい兄と一緒か、そこだけが…」
「ひどくない?!それ?!俺も日向も無理矢理なんだから、俺だけのせいじゃあないでしょ!!」
「そうだけど…」
めちゃくちゃ嫌そうな顔をされた。兄ちゃん泣くぞ?
※あとがき
この話を読んでいただきありがとうございます。
今回は現代ファンタジー系に挑戦してみようと思いますー
迫力のあるバトルもございます。
私と一緒に心躍らせてください!
面白いと思いましたら、今後とも読んでいただけると嬉しいです。
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