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第27話 クラム活発化1 戦闘訓練
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ドドドドッ!!!ドガッ!!ガッシャーン!!
『このように、クラムが最近、出現しやすくなっています。外出をする際は十分にお気をつけください。』
テレビのニュースで最近の問題について放送されていたが、そのほとんどがクラムに関することだった。
「クラムが最近、多いらしいわねー、2人とも気をつけてよー」
「言われなくても気をつけてるよー」
「大丈夫だよーこのバカ兄が何とかするらしいからー」
「俺が対処するのかよ!」
「当然!私、女の子だよ?女の子に戦わせるの?」
日向がきゅるん?って音が鳴っているような、ぶりっ子の顔で俺にそう言って来た。
「そうかー、確かに女の子だったなー、顔は女子、中身と力はゴリラだけれど……あ、メスゴリラだったわ、ごめんごめん……どわっ!!」
俺がふざけて日向をゴリラ呼ばわりすると…飛び膝蹴りが飛んできた。
「何す……ひっ…!!」
日向に文句を言おうとしたら、顔が鬼の形相になっていた。
「れーーーいーーー兄ーーーー??!!私に殺されたいのーーー??んーーー??」
「こっわ!!こえーよ!!」
「ぶっ殺す!!」
「いーーやーーー!!!」
俺は逃げ出した。日向が通常よりも速く走って来て、怖すぎた。
「誰がゴリラよ!!私はーーー人間じゃーーーーーー!!!!」
「ご、ゴリラも人じゃん!!ムキムキの……」
「ああ?」
さらに怒った表情で俺を追いかけて来た。
「いーーやーーー!母さん行って来ますー!!」
俺は学校のカバンを持って猛ダッシュで家を出た。
「待ーーーてーーーーーー!!!!」
「はぁ…はぁ…はぁ…し、死ぬ…」
俺は学校の教室で机に突っ伏しながら、呼吸を整えていた。
「どうしたよ?れいちゃん」
俺の様子に気づいたのか、龍牙が聞いて来た。
「まあ、いつもの…お遊びだ……はぁはぁ……死ぬ……」
「あらら…あ、そうそう、クラム活発化してるらしいなー」
「そうだな…」
「なんかよ、俺の感覚が叫んでるんだが…」
「叫んでいる?」
「なんか起こるっていう感覚がさ、結構感じてて」
「……お前のその感覚、しっかり当たるからなぁーこわいんだが……」
「まあ、大丈夫だと思うけれど……」
俺たちは授業の準備をした。
「では、これからクラム戦闘訓練を開始します。今回は屋外で、カルム同士の決闘を行ってもらいます。すぐにグラウンドに集まるように!」
先生からの連絡を受けた俺たちは、グラウンドに向かった。
「では、チームを作ってください。そのチーム同士でトーナメントを行います。」
先生の合図でみんながそれぞれのチームを作って行った。
俺は龍牙に声をかけようとした。だが、龍牙の様子がおかしかった。
「どうした?龍牙」
「なぁ、感覚が激しくなって来たんだけれど…」
「「え?」」
俺たちは、龍牙の一言で動きが止まった。
ちなみに、日向がすでに俺たちのそばにいた。何でもチームを作るためらしい。
「感覚が激しくなって来たって……」
「うん、なんかねー嫌な感覚がしててさーそれが激しくなってるんだよねー、何だろう近付いてんのかな?」
「それは、まずいんじゃあ?」
「だね…なんか来るよ!今日!」
「警戒しよう、この訓練中に嫌なことが起きるとめんどくさいぞ」
「「了解!!」」
俺たちはいつもよりも訓練に集中した。
「それでは、総当たり戦を行い、最終的にトーナメントを行います。頑張ってください」
先生の言葉が終わって、みんなそれぞれで戦闘を始めた。
「よし、俺らも!!おーい、そこの3人!」
声をかけたのは、女子1人に男子2人のチームだった。
「やろうぜー」
お互いに武器を構えた。
「日向!龍牙!いつも通りな!」
「了解」
「うぃー」
「ふぅー、とりあえず、ほとんどのやつとやれたかなー?」
「何戦すりゃあ終わるんだよー」
「結構チームいるからねー」
俺たちは疲れ果てて、グラウンドの日陰で休んでいた。他の生徒はまだ、戦闘をしていた。
「龍牙、どうだ?感覚は…」
「あー最初と変わってないな、ちょっとこっちに近付いているような気がするが…」
「この戦闘の後とかだったらやばいよ?みんなヘトヘトだし」
「そうだなー、来るなら今のうちに来て欲しいが……いや、来んな」
「あははは!!けど、とりあえず、今のところは大丈夫そうだからな、なんか、タイミングとか狙ってたらやばいが……」
俺たちは周りを警戒しながら、トーナメント戦に臨むことにした。
「では、これよりトーナメント戦を行います。こちらで対戦相手を作りましたので、そのトーナメント表を見て、各自で行ってください」
トーナメント表のところにみんなが見に行った。
「自主性なんだなー、先生とか色々言ってくれると思ってた。」
「自主性というよりかは、放任主義のような気がするが……これでも、カルム同士の戦闘だぞ?見守ろうとしている感じがしないが…」
「確かにねー、ほっといている感じがするなー。」
俺たちはぐちぐち先生のことを言っていた。
「あいつらが対戦相手らしいぞー」
俺は俺たちを仁王立ちで待っている人達に向かって指を指した。
「本当だー、さてさて、楽にしますかー」
「勝つの?負けるの?」
「負けますかねー、俺は楽にしたいんでー」
「相変わらず怠惰だな」
「うっせー!!」
3人でノロノロ歩きながらそいつらの前まで行った。すると……
「遅い!!遅すぎるぞ!!」
「そうだー!!そうだー!!」
「俺様達を待たせるとはいい度胸だな」
「だなー!!!」
めんどくさそうな相手だった。
「………何なんこいつ」
「………何なんだろうね」
「………なんかよー」
3人で目を合わせると……
「「「くっそ!めんどくさそう!!!」」」
「なぁ、あいつらと戦うの?俺ら」
「…そうみたいだね」
「これは……負けるの?俺ら」
3人でコソコソ話した。
「うーん、調子乗っている感じだけれど、勝ったらもう一戦しないとだし…やっぱり負けるか」
「……やっぱり楽するのかー」
「当たり前よ!絶対楽する!」
「1番の怠惰だな」
「ひどくない?」
「「ひどくないひどくない」」
「………よし、やりますかー」
「すぐに切り替えよった」
武器を握った俺たちは、そいつらと向き合った。
「それじゃあ、始めようぜー」
「ふん!奴隷のくせに僕に指図するな!」
「ねえねえ、龍牙ーこいつ、ムカつくー」
「我慢我慢」
「ふん!僕たちが天才なのだ!さぁ、負けて跪けー!!」
偉そうだが、勝ったらめんどくさいので負けることにした。したはずだった……
「……ねぇ、れいちゃん?負ける…つもりだったんだよね?」
「おう!そうだぞ!」
「……じゃあ何で、偉そうな奴が倒れてんの?」
「…………さぁ?」
俺たちの周りには、グラウンドの上で倒れている3人の姿があった。それも、さっき俺たちを馬鹿にしていた偉そうな男子達だった。
「れいちゃん、跪けー!って言われた瞬間に瞬殺したよね?」
「………気のせいじゃないかなー?こいつらが勝手に倒れたんだよー」
「んなわけあるかーー!!」
龍牙にゴッ!っと頭を殴られた。
「いってぇー!!」
「この人たち死んでないよね?」
日向が心配そうに聞いて来た。
「……多分」
「多分って!!死んでたらやばいでしょ」
「まあまあ、大丈夫だろー手加減したしー」
「………本当に?」
「正直に言ってごらん?れいちゃん…」
「……ちょっと本気出した」
「だよね?!どう考えても手加減じゃないよね?これ、気絶してるよ?3人とも」
「だってームカついたから……」
「………れいちゃんこえーよ」
「ひどくない?!」
「「ひどくないひどくない」」
2人にないないって言われてしまった。そんなにダメだったのか?まあ、勝っちまったし、次、何とかして負けようーって呑気に考えていた。
そう考えていたんだ……でも、気づいた。
「俺たちよりも強い奴、いないんだったわ」
一体、俺たちはいつになったら負けるのやら……2戦目に続く
※あとがき
第4章入りましたよー!!
この章では、少しだけあの人物が現れるかも?!
楽しみにしててください!
次回、クラム活発化2 暴走
お楽しみにー
『このように、クラムが最近、出現しやすくなっています。外出をする際は十分にお気をつけください。』
テレビのニュースで最近の問題について放送されていたが、そのほとんどがクラムに関することだった。
「クラムが最近、多いらしいわねー、2人とも気をつけてよー」
「言われなくても気をつけてるよー」
「大丈夫だよーこのバカ兄が何とかするらしいからー」
「俺が対処するのかよ!」
「当然!私、女の子だよ?女の子に戦わせるの?」
日向がきゅるん?って音が鳴っているような、ぶりっ子の顔で俺にそう言って来た。
「そうかー、確かに女の子だったなー、顔は女子、中身と力はゴリラだけれど……あ、メスゴリラだったわ、ごめんごめん……どわっ!!」
俺がふざけて日向をゴリラ呼ばわりすると…飛び膝蹴りが飛んできた。
「何す……ひっ…!!」
日向に文句を言おうとしたら、顔が鬼の形相になっていた。
「れーーーいーーー兄ーーーー??!!私に殺されたいのーーー??んーーー??」
「こっわ!!こえーよ!!」
「ぶっ殺す!!」
「いーーやーーー!!!」
俺は逃げ出した。日向が通常よりも速く走って来て、怖すぎた。
「誰がゴリラよ!!私はーーー人間じゃーーーーーー!!!!」
「ご、ゴリラも人じゃん!!ムキムキの……」
「ああ?」
さらに怒った表情で俺を追いかけて来た。
「いーーやーーー!母さん行って来ますー!!」
俺は学校のカバンを持って猛ダッシュで家を出た。
「待ーーーてーーーーーー!!!!」
「はぁ…はぁ…はぁ…し、死ぬ…」
俺は学校の教室で机に突っ伏しながら、呼吸を整えていた。
「どうしたよ?れいちゃん」
俺の様子に気づいたのか、龍牙が聞いて来た。
「まあ、いつもの…お遊びだ……はぁはぁ……死ぬ……」
「あらら…あ、そうそう、クラム活発化してるらしいなー」
「そうだな…」
「なんかよ、俺の感覚が叫んでるんだが…」
「叫んでいる?」
「なんか起こるっていう感覚がさ、結構感じてて」
「……お前のその感覚、しっかり当たるからなぁーこわいんだが……」
「まあ、大丈夫だと思うけれど……」
俺たちは授業の準備をした。
「では、これからクラム戦闘訓練を開始します。今回は屋外で、カルム同士の決闘を行ってもらいます。すぐにグラウンドに集まるように!」
先生からの連絡を受けた俺たちは、グラウンドに向かった。
「では、チームを作ってください。そのチーム同士でトーナメントを行います。」
先生の合図でみんながそれぞれのチームを作って行った。
俺は龍牙に声をかけようとした。だが、龍牙の様子がおかしかった。
「どうした?龍牙」
「なぁ、感覚が激しくなって来たんだけれど…」
「「え?」」
俺たちは、龍牙の一言で動きが止まった。
ちなみに、日向がすでに俺たちのそばにいた。何でもチームを作るためらしい。
「感覚が激しくなって来たって……」
「うん、なんかねー嫌な感覚がしててさーそれが激しくなってるんだよねー、何だろう近付いてんのかな?」
「それは、まずいんじゃあ?」
「だね…なんか来るよ!今日!」
「警戒しよう、この訓練中に嫌なことが起きるとめんどくさいぞ」
「「了解!!」」
俺たちはいつもよりも訓練に集中した。
「それでは、総当たり戦を行い、最終的にトーナメントを行います。頑張ってください」
先生の言葉が終わって、みんなそれぞれで戦闘を始めた。
「よし、俺らも!!おーい、そこの3人!」
声をかけたのは、女子1人に男子2人のチームだった。
「やろうぜー」
お互いに武器を構えた。
「日向!龍牙!いつも通りな!」
「了解」
「うぃー」
「ふぅー、とりあえず、ほとんどのやつとやれたかなー?」
「何戦すりゃあ終わるんだよー」
「結構チームいるからねー」
俺たちは疲れ果てて、グラウンドの日陰で休んでいた。他の生徒はまだ、戦闘をしていた。
「龍牙、どうだ?感覚は…」
「あー最初と変わってないな、ちょっとこっちに近付いているような気がするが…」
「この戦闘の後とかだったらやばいよ?みんなヘトヘトだし」
「そうだなー、来るなら今のうちに来て欲しいが……いや、来んな」
「あははは!!けど、とりあえず、今のところは大丈夫そうだからな、なんか、タイミングとか狙ってたらやばいが……」
俺たちは周りを警戒しながら、トーナメント戦に臨むことにした。
「では、これよりトーナメント戦を行います。こちらで対戦相手を作りましたので、そのトーナメント表を見て、各自で行ってください」
トーナメント表のところにみんなが見に行った。
「自主性なんだなー、先生とか色々言ってくれると思ってた。」
「自主性というよりかは、放任主義のような気がするが……これでも、カルム同士の戦闘だぞ?見守ろうとしている感じがしないが…」
「確かにねー、ほっといている感じがするなー。」
俺たちはぐちぐち先生のことを言っていた。
「あいつらが対戦相手らしいぞー」
俺は俺たちを仁王立ちで待っている人達に向かって指を指した。
「本当だー、さてさて、楽にしますかー」
「勝つの?負けるの?」
「負けますかねー、俺は楽にしたいんでー」
「相変わらず怠惰だな」
「うっせー!!」
3人でノロノロ歩きながらそいつらの前まで行った。すると……
「遅い!!遅すぎるぞ!!」
「そうだー!!そうだー!!」
「俺様達を待たせるとはいい度胸だな」
「だなー!!!」
めんどくさそうな相手だった。
「………何なんこいつ」
「………何なんだろうね」
「………なんかよー」
3人で目を合わせると……
「「「くっそ!めんどくさそう!!!」」」
「なぁ、あいつらと戦うの?俺ら」
「…そうみたいだね」
「これは……負けるの?俺ら」
3人でコソコソ話した。
「うーん、調子乗っている感じだけれど、勝ったらもう一戦しないとだし…やっぱり負けるか」
「……やっぱり楽するのかー」
「当たり前よ!絶対楽する!」
「1番の怠惰だな」
「ひどくない?」
「「ひどくないひどくない」」
「………よし、やりますかー」
「すぐに切り替えよった」
武器を握った俺たちは、そいつらと向き合った。
「それじゃあ、始めようぜー」
「ふん!奴隷のくせに僕に指図するな!」
「ねえねえ、龍牙ーこいつ、ムカつくー」
「我慢我慢」
「ふん!僕たちが天才なのだ!さぁ、負けて跪けー!!」
偉そうだが、勝ったらめんどくさいので負けることにした。したはずだった……
「……ねぇ、れいちゃん?負ける…つもりだったんだよね?」
「おう!そうだぞ!」
「……じゃあ何で、偉そうな奴が倒れてんの?」
「…………さぁ?」
俺たちの周りには、グラウンドの上で倒れている3人の姿があった。それも、さっき俺たちを馬鹿にしていた偉そうな男子達だった。
「れいちゃん、跪けー!って言われた瞬間に瞬殺したよね?」
「………気のせいじゃないかなー?こいつらが勝手に倒れたんだよー」
「んなわけあるかーー!!」
龍牙にゴッ!っと頭を殴られた。
「いってぇー!!」
「この人たち死んでないよね?」
日向が心配そうに聞いて来た。
「……多分」
「多分って!!死んでたらやばいでしょ」
「まあまあ、大丈夫だろー手加減したしー」
「………本当に?」
「正直に言ってごらん?れいちゃん…」
「……ちょっと本気出した」
「だよね?!どう考えても手加減じゃないよね?これ、気絶してるよ?3人とも」
「だってームカついたから……」
「………れいちゃんこえーよ」
「ひどくない?!」
「「ひどくないひどくない」」
2人にないないって言われてしまった。そんなにダメだったのか?まあ、勝っちまったし、次、何とかして負けようーって呑気に考えていた。
そう考えていたんだ……でも、気づいた。
「俺たちよりも強い奴、いないんだったわ」
一体、俺たちはいつになったら負けるのやら……2戦目に続く
※あとがき
第4章入りましたよー!!
この章では、少しだけあの人物が現れるかも?!
楽しみにしててください!
次回、クラム活発化2 暴走
お楽しみにー
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