輝く空に、瞬く星に #元世界最強の能力者！仲間と家族と、ヒロインを救う恋愛ファンタジーバトル開幕！！

第26.5話 先輩達の実力

はぁぁぁぁぁぁ！！！！
おらぁぁぁぁぁあああああ！！！
くーーたーーばーーーれーーー！！！
ぶっ殺す！！

「あーれまー、叫び声と悪口のオンパレードだー」
「何呑気なこと言ってるの？」
「いや、だってよ、先輩とタッグを組んで戦う練習って言うけれどさ、見てみ？」
俺は日向にみんなの様子を見るように言った。
おおおおおりゃぁぁぁぁぁぁぁああああ！！！
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ！！！
吹き飛べやぁぁぁぁぁぁぁああああ！！！
くたばれぇぇぇぇぇぇええええええ！！！
「先輩達全然合わせる気なくね？俺らに」
１年生をほったらかして、クラムをやっつけまくっている2、3年生の部活の先輩方。
俺は1年生はポカーンである。

「何だろう…先輩方、クラムに恨みでもあるのか？」
「あははは！みんなそれぞれで色々あるんだよ」
「あ、部長さん」
「どうも」
「2人は戦いに行かないのかい？」
「いや、行ってもいいんですけれど、他の人たちの邪魔になるんで…」
「そうなのかい？」
「はい…私たちサポート系のカルムなので…」
「そうなのか……分かった。」
「部長さんも何か手伝えることがあったら言ってください。サポートしかできないっすけれど…」
「分かった、その時はよろしく頼む」
それだけ言うと部長は去っていった。
「………」
「………」
「行ったよな？」
「うん、行ったね」
俺たちはお互いに見合うと…

「「あっぶねぇ(な)ーーーーー！！！」」
「え、マジで危なかった。戦闘できるなんてバレたら戦わされるじゃん、あの中に入れって言うじゃん！！無理だよ！！あんな、暴言吐いてる先輩達のとこいくの！」
「私も無理！絶対無理！だって最近クラムと戦いまくってるし、休みをください！！」
俺たちは、部長がいなくなった瞬間に、ぐちぐちと言い続けた。
「お前、よくあのタイミングで言い訳が出たなーびっくりしたぞ！」
「私もびっくりしてる、あれ、私すごいこと言ってね？って」
俺たちが談笑していると…
ドゴッドガッ……ドンッガラガラガラ…
クラムが次々と倒れていった。
「ふぅー終わったー！！」
先輩達が清々しい顔で帰ってきた。
「ねえ、れい兄…クラムよりも悪魔な人たちを見てるのかな？私」
「そうだな、あれは悪魔だ、クラムよりも悪魔な悪魔だ」
冷めた目で先輩達を見ていた。

「もう、夏休みが終わるなー」
「だねー」
あと3日経てば、夏休みが終わり、学校が始まる。
「なんか、夏休みも忙しかったような……昔と変わってない感じがするんだが……」
「気のせいだと思おう、私たちは楽しんだ。昔よりも」
「………そうだな」
俺たちは、学校が始まるまで、静かにのんびり過ごすことにした。

※あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ここまでが第3章となります。
夏休み、はちゃめちゃな時間だったと思います。さてさて、これから零と日向、そして、その仲間達がどんなふうに過ごしていくのか
そしてそして、そろそろ気になっていた、あの人が登場するかも？
第4章、そして、第5章をぜひお楽しみください！

第4章　渦巻く怨念
次回、クラム活発化、生徒育成編
お楽しみにー