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とてもとても、したたかだ。
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時は流れ、僕はもう小学6年になろうとしていた。
あれからというもの、僕は家でも結子さんと距離を置くようになってしまい、今ではただ結子さんは学習机の飾りと化してしまっていた。
そんなある日、家庭科の授業で先生が言った。
「あなたの大切な人に、布を使って作った作品を贈りましょう。」
授業の題材として適していたのだろう、
けれど僕は、「大切な人」という単語を聞いた時、とっさに結子さんを思い浮かべていた。
先生は教壇に並べられた色とりどりの大量の布を指しながら言った。
「この中で好きな布を3枚まで選んで何か作品を作ってください。その布でいくつ作品を作って貰っても構いません。
提出期限は4週間後です。
その間に授業が4回あるのでその間に終わらない人はここに放課後残ってもらうことになります。
何を作っても構いませんが、貰った人が嬉しいと思うようなものを作ってください。」
「何を作っても構わない」…
その言葉を聞いた時、頭の中で「服」というのが浮かんだ。
ふと外を見る、
秋特有の、寒空。
結子さんが冬に寒そうにしていたのも思い出した。
そうだ、ポンチョを作ろう。
そして座布団も。
結子さん、あんな硬い所にずっと座ってちゃ、疲れちゃう。
僕の中で次々と構想が練られていく。
僕はノートの端に作りたいものを殴り書きした。
「・ポンチョ
・座布団
・フェルトの花束
・コースター」
後半2つは、両親にも渡そうと思った。
けれどやっぱり、僕の心は
結子さんに完全に奪われていた。
あれからというもの、僕は家でも結子さんと距離を置くようになってしまい、今ではただ結子さんは学習机の飾りと化してしまっていた。
そんなある日、家庭科の授業で先生が言った。
「あなたの大切な人に、布を使って作った作品を贈りましょう。」
授業の題材として適していたのだろう、
けれど僕は、「大切な人」という単語を聞いた時、とっさに結子さんを思い浮かべていた。
先生は教壇に並べられた色とりどりの大量の布を指しながら言った。
「この中で好きな布を3枚まで選んで何か作品を作ってください。その布でいくつ作品を作って貰っても構いません。
提出期限は4週間後です。
その間に授業が4回あるのでその間に終わらない人はここに放課後残ってもらうことになります。
何を作っても構いませんが、貰った人が嬉しいと思うようなものを作ってください。」
「何を作っても構わない」…
その言葉を聞いた時、頭の中で「服」というのが浮かんだ。
ふと外を見る、
秋特有の、寒空。
結子さんが冬に寒そうにしていたのも思い出した。
そうだ、ポンチョを作ろう。
そして座布団も。
結子さん、あんな硬い所にずっと座ってちゃ、疲れちゃう。
僕の中で次々と構想が練られていく。
僕はノートの端に作りたいものを殴り書きした。
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けれどやっぱり、僕の心は
結子さんに完全に奪われていた。
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