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しおりを挟むその後は驚くぐらいスムーズに
ことが進んだ。
他のクラスメイト達は
それぞれに個別の部屋が
与えられて、のんびりして
いいと言われていた。
俺は多少の金を貰った(これがどの
くらい生きていける額かはしらない)
後に
「すみません。
どうか、ご武運を」
と、ナタさんから言われて
城を追い出された。
ナタさんは
悪くないし心配してもらえるのは
嬉しいな。
さ~て、どうするか。
腹が減ったので、
とりあえず町に来たはいいが………
マジでこの金にどれくらい
の価値あるのか分からん。
俺の手元にあるのは
一枚の金貨。
それだけ。
だが、金貨は
10万くらいの値打ちがあった。
元の世界なら。
だから、一週間程度は
余裕で食いつなげるはず。
…………そう思ってた時期も
ありました。
俺がカモに見えるのか
誰も正規の値段で物を
売ろうとしてくれないのだ。
始まりはちょっと前。
美味しそうな串肉の
露店を見つけ、
そこで一歩の串を頼んだ。
おっちゃんがササッと
焼いて出してくれた
肉はそれはそれは
美味しそうだった。
おもわず溢れてくる
つばを抑えて
俺は金貨で支払う。
そこで、周りのやつらは
気づいてしまったのだ。
俺が金銭感覚に
うといことを。
幸い串肉の
おっちゃんはいい人だったのか
銀貨数枚と銅貨数枚を
お釣りとして返してくれたが
他の人は
銀貨五枚で黒パンを
売ってこようとする。
いやいや、さすがにおかしいって。
焼き鳥で銅貨二枚だったんだよ?
黒パンが銀貨五枚な訳ないだろ!
もう露店を信じられなくなった
ので俺はいったんここから離れる
ことにした。
うー。
のどかわいたー。
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