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一年後
第58話:因縁
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大勢いる魔物の軍勢の真ん中にイフリートの姿が見える。ほとんどが大型タイプの種類で、高い魔力を有しているのが目を凝らさなくとも肌で感じた。
サイクロプスにメガコカトリス、ダンジョンボスに似ている蛇の魔物の姿も。
イフリートがその魔物達を統率しているようだった。
「なんて数だ……。ちきしょう!」
ロンが震えながら叫んだ。数名の仲間も、すぐに情報の伝達に急いだ。
「ロン、戦える兵士は何人だ?」
「武器もまともにないんですよ……せいぜい10か20って所ですが、てんで戦力とも言えません」
「なるほど……だが、諦めるな」
コポルスカは冷静だった。レグニツァの騎士団長というのも伊達ではない。
「やはり転移魔法は極力使わないようだな。フェアの言う通りだ」
「ええ、罠を仕掛けられる可能性もあるし、ルチルの言うとおりなら魔力量の消費も凄いはず。それに同じく制約も必ず存在しているはず」
「ど~する? まずは先手必勝?」
イフリートの姿を見た瞬間、アクアを思い出してざわついた心をアイレは落ち着かせた。その横でシェルが
「……絶対に殺してやる」
小さな声で怒りを露わにした。だが言動とは裏腹にすぐに冷静さを取り戻すと
「クリア、魔力量は問題ないか? 出来るだけ早く移動したい」
「大丈夫。治癒魔法は使ったけど、まだ余裕があるよ」
何か策を考えているようだった。その横でコポルスカが
「ロン、仲間と共に一般市民を連れて隠れておいてくれ。俺はこいつらと一緒に戦う。それも兵士の立派な役目だ」
「し、しかし……」
「大丈夫だ。こいつらの実力は……俺が知ってる」
コポルスカはアイレに視線を変えた。アニーのことをいち早く助けた動きと、母親を気遣うその姿をみていつのまにか認めていた。
「わかりました。よし! お前たち! すぐに全員を集めろ! 街の人も全員、神殿地下道に避難させるぞ!」
ロンは仲間と共に屋上をあとにした。残ったアイレ達は
「あの感じだと、5分もかからずに到達するだろうな」
「アイレ。――僕達がどうして二人だけで先遣隊をしているのか見せるよ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そして五分後、魔物の軍勢とイフリートはモジナの正門に到着した。扉は空いており、まるで中に招き入れるかのようだった。
――シンドラの話しではこの街に”あやつら”が来ているはずだ。しかし、目立った魔力を感じないな……どこにいる?
イフリートは大型の魔物の行動を制限させながら、街の中にいるであろうアイレ達の魔力を探した。しかし何も感じない。
――ふむ。地下道に人間の群れか……。こやつらを餌におびき寄せるてみるか。
イフリートがロン達の魔力を察知したとき、後方からとてつもない魔力を持つ者たちが現れた。
「俺についてこいよ、神速《ディヴィーツ》!」
「すべてを凍らせろ、絶対零度《アブソリュートゼロ》!」
「化け物が、七色の矢《アルカンシエルアロー》!」
フェアの氷魔法が大勢の魔物の体を凍らせると、続いてグレースの魔法の矢がいくつも綺麗な色に枝分かれして
心臓や頭に直撃した。
辛うじて反応した素早い魔物もいたが、アイレが神速で首を切断していった。突然現れたアイレ達にイフリートですらも驚きをかくせなかった。
「なっ! 貴様らいったいどこから!?」
思わず後ろを振り向いたイフリートの横から
「ここだよ」
シェルが突然現れ、赤い魔法の紋章のラインがいくつも入っている長い剣でイフリートの首を狙った。その太刀筋は以前のシェルとは比べ物にならないほどに鋭い。
「――なにっ!」
イフリートはシェルの剣に反応すると、すぐさま右腕を盾にして首を守った。だがしかし、右腕は見事に切り落とされた。
――ちっ首を一撃で落とすつもりが――
イフリートは血を噴き出しながらも、後方に飛び距離を空けると、残った左腕で瞬時に炎の魔法の玉を生成して
シェルに投げつけた。
「人間どもが! 小癪な手を!」
数秒にも満たない無詠唱の魔法にも関わらず、その炎の玉はヴルダヴァでフェローに投げつけていたときよりも遥かに禍々しいほどの魔力を有している。
イフリートのまた、以前より強くなっている。
だが、避けることも切り刻むこともせず、シェルは剣を構えて炎の玉に向かってまっすぐに追撃した。
「バカめ! 燃え尽きろ人間め!」
イフリートが歯を見せて嬉しそうに笑みを浮かべたとき、
「魔法消滅《マジックディスパリショーン》」
シェルの後方から、クリアが魔法を詠唱すると、イフリートが放った炎の玉は、はじめからなかったかのように”消滅”した。
「ば、バカな!?」
「――終わりだ」
◇ ◇ ◇ イフリート達がモジナに着く数分前 ◇ ◇ ◇
「姿を消せるのか?」
アイレが驚いて聞き直した。思い返せば、ダンジョンでフロードの仲間も使っていた魔法。
「クリアの魔法は全員の姿と魔力も隠すことができる。それもあって、先遣隊は僕達がしているんだ。」
「それなら、二人のほうが確かに動きやすいわね……。それに高度な治癒魔法も使えるなんて、あなた一体何者なの?」
フェアは自分より小さなクリアを見て驚いた。同じ魔法を使う者として、治癒を使えるというのはそれだけでも遥かに技術を要する。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
時間は巻き戻り、そのまま油断していたイフリートにシェルの追撃が見事突き刺さった。
と思いきや、イフリートの心臓の少し手前に、小さな黒い転移魔法が出現しており、シェルの剣は異次元に転送されていた。そのまま転移魔法が瞬時に閉じようとしたが
剣が破壊されると気付きすぐに引っ込めた。
「ちっ。この魔法は……。クリア! もう一人仲間がいるぞ! おそらくシンドラだ!」
この一年間で魔王軍の名と魔法は知れ渡っていた。冒険者ギルドに所属しているシェル達は勿論すべてを把握している。遠くでその戦いを見ていた、いつもは無表情のシンドラが
クリアの魔法を見ていた。
「――魔法を防ぐでも、破壊するでもなく”消滅”!? そんなの見たことがない……あの子……今までどこにいたの!?」
シンドラが衝撃を受けるのも無理はなかった。
少女の本名はクリア・ジェニー。若干14歳ながら、冒険者ギルドにレムリよりも早くS級に到達した天才。
西の小さなリヴネ村で生まれ、幼少期は特に目立った才能はなかったが、一年前に魔物が活性化したことで、村が壊滅的なダメージを受け
魔法の才能が突然開花した。誰からも教わらずに独学で消滅魔法を習得をすると、ありとあらゆる魔物を討伐した。
その非凡な才能をいち早く見抜いたフェローが直々にギルドに推薦し、大暴れしていた北の魔物を一掃させる事に誰よりも貢献した。
また、シェルはアクアをカレル村に埋葬したあと、フェローの弟子になっていた。その際にクリアと出会っている。
冒険者ギルドに所属してるものであれば、クリア・ジェニーの名を知らぬものはアイレ達を覗いていない。
そして、この一年間でシェルもフェローのもとで戦いの才能をさらに磨いていた。それはアクアの仇を取るため
イフリートと対峙しても絶対に負けないように。
「ふぇ~! 凄いな――あのシェルって――やつ」
「ああ、俺も――驚いた。めちゃくちゃ――強くなってやがる」
「こっちの魔物を一掃したら、すぐに私たちも――集合しましょう!」
魔物と戦いながら、それを遠くで見ていた、グレース、アイレ、フェアは賛辞を送った。そしてコポルスカも「ふっ。もう俺らの時代ではないな」と、笑みを零した。
「イフリート、ヴルダヴァでのアクアの仇だ。絶対にお前を殺す」
シェルが剣を構えてイフリートを睨んだ。あれ以来、片時も忘れたことはない。
「……人間如きが!――我の本当の力を見せてやろう」
その言葉と共に、イフリートの体は変化した。服を突き破り、体はさらに炎で燃え盛り
大きな翼が生えはじめた。 その魔力量はエルフの集落のときよりも遥かに絶大だった。
サイクロプスにメガコカトリス、ダンジョンボスに似ている蛇の魔物の姿も。
イフリートがその魔物達を統率しているようだった。
「なんて数だ……。ちきしょう!」
ロンが震えながら叫んだ。数名の仲間も、すぐに情報の伝達に急いだ。
「ロン、戦える兵士は何人だ?」
「武器もまともにないんですよ……せいぜい10か20って所ですが、てんで戦力とも言えません」
「なるほど……だが、諦めるな」
コポルスカは冷静だった。レグニツァの騎士団長というのも伊達ではない。
「やはり転移魔法は極力使わないようだな。フェアの言う通りだ」
「ええ、罠を仕掛けられる可能性もあるし、ルチルの言うとおりなら魔力量の消費も凄いはず。それに同じく制約も必ず存在しているはず」
「ど~する? まずは先手必勝?」
イフリートの姿を見た瞬間、アクアを思い出してざわついた心をアイレは落ち着かせた。その横でシェルが
「……絶対に殺してやる」
小さな声で怒りを露わにした。だが言動とは裏腹にすぐに冷静さを取り戻すと
「クリア、魔力量は問題ないか? 出来るだけ早く移動したい」
「大丈夫。治癒魔法は使ったけど、まだ余裕があるよ」
何か策を考えているようだった。その横でコポルスカが
「ロン、仲間と共に一般市民を連れて隠れておいてくれ。俺はこいつらと一緒に戦う。それも兵士の立派な役目だ」
「し、しかし……」
「大丈夫だ。こいつらの実力は……俺が知ってる」
コポルスカはアイレに視線を変えた。アニーのことをいち早く助けた動きと、母親を気遣うその姿をみていつのまにか認めていた。
「わかりました。よし! お前たち! すぐに全員を集めろ! 街の人も全員、神殿地下道に避難させるぞ!」
ロンは仲間と共に屋上をあとにした。残ったアイレ達は
「あの感じだと、5分もかからずに到達するだろうな」
「アイレ。――僕達がどうして二人だけで先遣隊をしているのか見せるよ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そして五分後、魔物の軍勢とイフリートはモジナの正門に到着した。扉は空いており、まるで中に招き入れるかのようだった。
――シンドラの話しではこの街に”あやつら”が来ているはずだ。しかし、目立った魔力を感じないな……どこにいる?
イフリートは大型の魔物の行動を制限させながら、街の中にいるであろうアイレ達の魔力を探した。しかし何も感じない。
――ふむ。地下道に人間の群れか……。こやつらを餌におびき寄せるてみるか。
イフリートがロン達の魔力を察知したとき、後方からとてつもない魔力を持つ者たちが現れた。
「俺についてこいよ、神速《ディヴィーツ》!」
「すべてを凍らせろ、絶対零度《アブソリュートゼロ》!」
「化け物が、七色の矢《アルカンシエルアロー》!」
フェアの氷魔法が大勢の魔物の体を凍らせると、続いてグレースの魔法の矢がいくつも綺麗な色に枝分かれして
心臓や頭に直撃した。
辛うじて反応した素早い魔物もいたが、アイレが神速で首を切断していった。突然現れたアイレ達にイフリートですらも驚きをかくせなかった。
「なっ! 貴様らいったいどこから!?」
思わず後ろを振り向いたイフリートの横から
「ここだよ」
シェルが突然現れ、赤い魔法の紋章のラインがいくつも入っている長い剣でイフリートの首を狙った。その太刀筋は以前のシェルとは比べ物にならないほどに鋭い。
「――なにっ!」
イフリートはシェルの剣に反応すると、すぐさま右腕を盾にして首を守った。だがしかし、右腕は見事に切り落とされた。
――ちっ首を一撃で落とすつもりが――
イフリートは血を噴き出しながらも、後方に飛び距離を空けると、残った左腕で瞬時に炎の魔法の玉を生成して
シェルに投げつけた。
「人間どもが! 小癪な手を!」
数秒にも満たない無詠唱の魔法にも関わらず、その炎の玉はヴルダヴァでフェローに投げつけていたときよりも遥かに禍々しいほどの魔力を有している。
イフリートのまた、以前より強くなっている。
だが、避けることも切り刻むこともせず、シェルは剣を構えて炎の玉に向かってまっすぐに追撃した。
「バカめ! 燃え尽きろ人間め!」
イフリートが歯を見せて嬉しそうに笑みを浮かべたとき、
「魔法消滅《マジックディスパリショーン》」
シェルの後方から、クリアが魔法を詠唱すると、イフリートが放った炎の玉は、はじめからなかったかのように”消滅”した。
「ば、バカな!?」
「――終わりだ」
◇ ◇ ◇ イフリート達がモジナに着く数分前 ◇ ◇ ◇
「姿を消せるのか?」
アイレが驚いて聞き直した。思い返せば、ダンジョンでフロードの仲間も使っていた魔法。
「クリアの魔法は全員の姿と魔力も隠すことができる。それもあって、先遣隊は僕達がしているんだ。」
「それなら、二人のほうが確かに動きやすいわね……。それに高度な治癒魔法も使えるなんて、あなた一体何者なの?」
フェアは自分より小さなクリアを見て驚いた。同じ魔法を使う者として、治癒を使えるというのはそれだけでも遥かに技術を要する。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
時間は巻き戻り、そのまま油断していたイフリートにシェルの追撃が見事突き刺さった。
と思いきや、イフリートの心臓の少し手前に、小さな黒い転移魔法が出現しており、シェルの剣は異次元に転送されていた。そのまま転移魔法が瞬時に閉じようとしたが
剣が破壊されると気付きすぐに引っ込めた。
「ちっ。この魔法は……。クリア! もう一人仲間がいるぞ! おそらくシンドラだ!」
この一年間で魔王軍の名と魔法は知れ渡っていた。冒険者ギルドに所属しているシェル達は勿論すべてを把握している。遠くでその戦いを見ていた、いつもは無表情のシンドラが
クリアの魔法を見ていた。
「――魔法を防ぐでも、破壊するでもなく”消滅”!? そんなの見たことがない……あの子……今までどこにいたの!?」
シンドラが衝撃を受けるのも無理はなかった。
少女の本名はクリア・ジェニー。若干14歳ながら、冒険者ギルドにレムリよりも早くS級に到達した天才。
西の小さなリヴネ村で生まれ、幼少期は特に目立った才能はなかったが、一年前に魔物が活性化したことで、村が壊滅的なダメージを受け
魔法の才能が突然開花した。誰からも教わらずに独学で消滅魔法を習得をすると、ありとあらゆる魔物を討伐した。
その非凡な才能をいち早く見抜いたフェローが直々にギルドに推薦し、大暴れしていた北の魔物を一掃させる事に誰よりも貢献した。
また、シェルはアクアをカレル村に埋葬したあと、フェローの弟子になっていた。その際にクリアと出会っている。
冒険者ギルドに所属してるものであれば、クリア・ジェニーの名を知らぬものはアイレ達を覗いていない。
そして、この一年間でシェルもフェローのもとで戦いの才能をさらに磨いていた。それはアクアの仇を取るため
イフリートと対峙しても絶対に負けないように。
「ふぇ~! 凄いな――あのシェルって――やつ」
「ああ、俺も――驚いた。めちゃくちゃ――強くなってやがる」
「こっちの魔物を一掃したら、すぐに私たちも――集合しましょう!」
魔物と戦いながら、それを遠くで見ていた、グレース、アイレ、フェアは賛辞を送った。そしてコポルスカも「ふっ。もう俺らの時代ではないな」と、笑みを零した。
「イフリート、ヴルダヴァでのアクアの仇だ。絶対にお前を殺す」
シェルが剣を構えてイフリートを睨んだ。あれ以来、片時も忘れたことはない。
「……人間如きが!――我の本当の力を見せてやろう」
その言葉と共に、イフリートの体は変化した。服を突き破り、体はさらに炎で燃え盛り
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