102 / 114
クルムロフ城
第94話:壮大な計画
しおりを挟む
「どういうことだよ!?」
アイレが胸ぐらを掴んでいた手を放して振り向く。フェアは静かに黙っていて、クリアがもう一度同じことを言い放つ。
アズライト、インザームはすぐに気が付いたようで、曇った表情をしていた。フェローは少しよろめきながら、ようやく立ち上がると、クリアから鞭を受け取ってすぐに動く準備をはじめた。
しかし、そこでレッグ、アイ、アームが、
「どこへ行くんだ?」
「ねぇ、シンドラのところ?」
「ふん」
と、フェローに声をかける。何か思い出したのか、そうではないのか、表情からは感じ取れないがさっきの魔族と人間のハーフという言葉で、明らかに表情が変化している。
「お前ら、知ってるのか?」
フェローが問いかける、それに対してレッグが、
「いや、わからない……。そもそも僕たちはシンドラのために動いていたというよりは、カルムの命令で突き動いていた。それにあいつが死んだことで、何か糸が切れたように感じる。――アームはないのか?」
レッグがアームに顔を向ける。
「俺? うーん……。そういえば、なんだろうな? 戦ってる最中に少し思ったぐらいか」
わからないと、とぼけ顔を見せる。アイが、
「こいつはバカだから、そもそも忠誠心が薄いのよ」
「違いないな、そういえばフェローもいつもアームのことを馬鹿にしてい……」
何かを思い出したかのように、レッグが、
「僕……今何か……言った?」
「お前……思い出したのか?」
驚くフェローに、アイが、
「私も……少しずつ思い出してきたかも……。フェロー……。あなた……」
ここでアイの言葉を遮るように、ここでアイレが口を開いた。
「すまねえ、驚いで声が出なかった。話はあとにしたい、どこにいるのかわかるのか?」
ふたたび、フェアとクリアに顔を向ける、ようやくフェアが、
「もちろんよ、ごめんなさい。私も驚きすぎて……でも、絶対に手段はあるはずだわ、急ぎましょう」
頭をぶんぶんと振って、気合を入れる。
「場所は……地下? ええと、わからないけど、この下の下からずーっと下。何を言ってるか私もわからないけど……そこから魔力が溢れ出ています」
するとそのクリアの発言に、訝《いぶか》しげにインザームが口を挟む。
「ワシらは地下からきたんじゃぞ、そんな魔力も感じなかったんじゃが……。それに道もなかったはずだ」
それに対し、ヴェルネルが、
「いや……。何かの能力なら道を隠すことができるかもしれない」
インザームに答える。そして、
「ヴェルネル……すまなかったな」
アイレが謝る。疑って申し訳ないといった表情で、下を向く。
「僕の今までしてきた行いを考えれば当然だ。でも、レムリを助けたいという気持ちはだれにも負けない」
そして全員で、急いで地下へ向かった。螺旋階段への道はすでに封鎖されていたため、どこかほかに地下はないかと尋ねたが、誰にもわからなかった。
全員で一緒に行動しつつ、手あたり次第地下への扉を探した。すると、何でもない壁に、フェアとクリアが反応した。
地下へ続く階段ではなく、細道の横のにある、ただの白い壁の前で、
「ここから、何か魔力の痕跡を感じます」
クリアがハッキリと断言する。続けて、
「おそらく、ここです!」
「私もここだと思う」
フェアも補足するかのように、何かを感じた。
「では……私が」
アズライトが前に立つ、続いて、アイレとヴェルネルも。
「俺も手伝う」
「僕もだ」
皆下がっていてくれ、と言い放ってから、剣を構える。レッグ、アイ、アームは静かに見守っている。
そして三人が同時に剣で切り付けると、壁がまるで魔力の壁だったかのようにはじけ飛ぶ。
「これは……」
インザームが驚いて声を漏らす。
「おそらく、魔法で作られた壁ですね。 こんな使い方があるのは初めて知りましたが、シンドラの仕業で間違いないでしょう」
アズライトが全員に答える。そして、
「皆さん、ここからは何が起きるかわかりません、レムリさんがシンドラさんに乗っ取られていた場合、覚悟しないといけないことがあるかもしれません、それは……
大丈夫でしょうか?」
最後まで言い切らずに、アズライトが全員に問いかける。――そして、アイレとヴェルネルに確かめるように視線を向けた。
「ああ……そのときは――」
「そのときは、僕がやる」
アイレの言葉を遮るように、ヴェルネルがハッキリとした鋭い口調で言い放つ。残り少ない魔力を感じさせないほど、オーラが感じられる気がした。
全員が唾を飲み込みながら、ゆっくりと、そして地下へ続く階段を下って行く。
これから先に何があるのか、どんな出来事が待ち構えているのか、それは誰にもわからない。そして、レッグ、アイ、アームは少しずつ記憶を取り戻していた。
過去の思い出、過去の記憶、段々と鮮明になっていった。声に出すことはなかったが、フェローの後ろ姿を見ながら、徐々にすべてを取り戻そうとしていた。
「フェロー……」
アイだけは何かを完全に思い出して囁いた。
それから全員は、地下へ続く階段を一時間ほど降っていた。まさかここまでかかるとは、誰にも思わなかった。いつ頃から作られた階段なのか、今の技術でここまで地下へもぐることができるのか、そういった思いをアイレは抱いていた。
そしてようやく、
「こんにちは、お久しぶりです。皆さん」
地下の階段が終わり、巨大な石の空洞広場の先に立っていたのは……。レムリだった。生前と変わらない様子で、魔法の杖は持っていないが、純白のドレスに身を包んでいる。まるでウェディングドレスを思わせるような、綺麗な装飾がされていて、そういえばこんな風なローブを着ていたこともあったなと、ヴェルネルが記憶を思い返す。
「レムリ……」
シンドラの姿は見えず、もしかして、とアイレが声を漏らす。シンドラではなく、本当のレムリがそこに立っている。つまり何もかも嘘で、実は……レムリは……。
しかし、
「騙されるな、あいつはシンドラだ」
ヴェルネルが、そんなアイレの気持ちを打ち砕くように剣を構えながら言った。ずっとシンドラと一緒に過ごしてきたからこそわかる言葉だった。
するとレムリは、シンドラは、どちらかわからないまま、大きな高笑いをはじめた。
「あらやだ、どうしてそんなすぐにバレたのかしら? さすが魔王様ですね、私の魂胆もすべて見抜いていたのかしら? でも、遅かったです」
嬉しそうに、レムリの姿で不敵な笑みを浮かべた。やはりシンドラはすでに体を乗っ取っており、それは揺るがない事実だということを証明した。
となれば、もう殺すしか……。レムリを殺すしかない。そうなれば、もう蘇らせることは出来ない。だけど……これは、間違いなくやらねばならない。
でなければ、この世界は間違いなく破滅してしまう。
「てめぇ、悪趣味がすぎるぜ」
フェローが肩を少し抑えながら、シンドラに向かって少し前に出る。
レッグ、アイ、アームが心配そうにそれを見守って、
「無茶すんなよ」
とアームが言った。完全に記憶を取り戻していた。レムリ、いやシンドラがそれに対して、
「あら、残念。あなたたちの愉快な戦いを見てみたかったのだけど、どうやら記憶を取り戻しているようね。旧友の対決というのも、楽しそうだったのに」
ふたたび不敵な笑みを浮かべて、高笑いをする。レムリの姿でそんなことをするシンドラに、誰もが憎悪を隠せなかった。
「何をしてるのかわかってるのか?」
ここでグレースが、ようやく口を開いた。先ほどからずっと沈黙を貫いていたが、レムリの姿。シンドラの姿を見て我慢が出来なくなった。
「何を……とは?」
そしてグレースは手をぎゅっと握りしめてから、
「ここにいる奴らは……ヴェルネルやアイレは……レムリが戻ってきてほしいとずっと願ってたんだ。それをお前は……最低なことをしている」
「何をそんな当たり前なことを?」
グレースの言葉に対して間もあげず、鋭く言い放つ。またもや大きな声で笑いながら、
「私はね、復讐がしたいのよ。この世界のゴミみたいな人間どもに、そのために、何十年、いや何百年の計画を立てたと思ってるの?」
そして、シンドラは今までの壮大な計画。すべての事を嬉しそうに語りはじめた、誰もがそれについて聞きながら、静かに、そして動くことが出来なかった。
アイレが胸ぐらを掴んでいた手を放して振り向く。フェアは静かに黙っていて、クリアがもう一度同じことを言い放つ。
アズライト、インザームはすぐに気が付いたようで、曇った表情をしていた。フェローは少しよろめきながら、ようやく立ち上がると、クリアから鞭を受け取ってすぐに動く準備をはじめた。
しかし、そこでレッグ、アイ、アームが、
「どこへ行くんだ?」
「ねぇ、シンドラのところ?」
「ふん」
と、フェローに声をかける。何か思い出したのか、そうではないのか、表情からは感じ取れないがさっきの魔族と人間のハーフという言葉で、明らかに表情が変化している。
「お前ら、知ってるのか?」
フェローが問いかける、それに対してレッグが、
「いや、わからない……。そもそも僕たちはシンドラのために動いていたというよりは、カルムの命令で突き動いていた。それにあいつが死んだことで、何か糸が切れたように感じる。――アームはないのか?」
レッグがアームに顔を向ける。
「俺? うーん……。そういえば、なんだろうな? 戦ってる最中に少し思ったぐらいか」
わからないと、とぼけ顔を見せる。アイが、
「こいつはバカだから、そもそも忠誠心が薄いのよ」
「違いないな、そういえばフェローもいつもアームのことを馬鹿にしてい……」
何かを思い出したかのように、レッグが、
「僕……今何か……言った?」
「お前……思い出したのか?」
驚くフェローに、アイが、
「私も……少しずつ思い出してきたかも……。フェロー……。あなた……」
ここでアイの言葉を遮るように、ここでアイレが口を開いた。
「すまねえ、驚いで声が出なかった。話はあとにしたい、どこにいるのかわかるのか?」
ふたたび、フェアとクリアに顔を向ける、ようやくフェアが、
「もちろんよ、ごめんなさい。私も驚きすぎて……でも、絶対に手段はあるはずだわ、急ぎましょう」
頭をぶんぶんと振って、気合を入れる。
「場所は……地下? ええと、わからないけど、この下の下からずーっと下。何を言ってるか私もわからないけど……そこから魔力が溢れ出ています」
するとそのクリアの発言に、訝《いぶか》しげにインザームが口を挟む。
「ワシらは地下からきたんじゃぞ、そんな魔力も感じなかったんじゃが……。それに道もなかったはずだ」
それに対し、ヴェルネルが、
「いや……。何かの能力なら道を隠すことができるかもしれない」
インザームに答える。そして、
「ヴェルネル……すまなかったな」
アイレが謝る。疑って申し訳ないといった表情で、下を向く。
「僕の今までしてきた行いを考えれば当然だ。でも、レムリを助けたいという気持ちはだれにも負けない」
そして全員で、急いで地下へ向かった。螺旋階段への道はすでに封鎖されていたため、どこかほかに地下はないかと尋ねたが、誰にもわからなかった。
全員で一緒に行動しつつ、手あたり次第地下への扉を探した。すると、何でもない壁に、フェアとクリアが反応した。
地下へ続く階段ではなく、細道の横のにある、ただの白い壁の前で、
「ここから、何か魔力の痕跡を感じます」
クリアがハッキリと断言する。続けて、
「おそらく、ここです!」
「私もここだと思う」
フェアも補足するかのように、何かを感じた。
「では……私が」
アズライトが前に立つ、続いて、アイレとヴェルネルも。
「俺も手伝う」
「僕もだ」
皆下がっていてくれ、と言い放ってから、剣を構える。レッグ、アイ、アームは静かに見守っている。
そして三人が同時に剣で切り付けると、壁がまるで魔力の壁だったかのようにはじけ飛ぶ。
「これは……」
インザームが驚いて声を漏らす。
「おそらく、魔法で作られた壁ですね。 こんな使い方があるのは初めて知りましたが、シンドラの仕業で間違いないでしょう」
アズライトが全員に答える。そして、
「皆さん、ここからは何が起きるかわかりません、レムリさんがシンドラさんに乗っ取られていた場合、覚悟しないといけないことがあるかもしれません、それは……
大丈夫でしょうか?」
最後まで言い切らずに、アズライトが全員に問いかける。――そして、アイレとヴェルネルに確かめるように視線を向けた。
「ああ……そのときは――」
「そのときは、僕がやる」
アイレの言葉を遮るように、ヴェルネルがハッキリとした鋭い口調で言い放つ。残り少ない魔力を感じさせないほど、オーラが感じられる気がした。
全員が唾を飲み込みながら、ゆっくりと、そして地下へ続く階段を下って行く。
これから先に何があるのか、どんな出来事が待ち構えているのか、それは誰にもわからない。そして、レッグ、アイ、アームは少しずつ記憶を取り戻していた。
過去の思い出、過去の記憶、段々と鮮明になっていった。声に出すことはなかったが、フェローの後ろ姿を見ながら、徐々にすべてを取り戻そうとしていた。
「フェロー……」
アイだけは何かを完全に思い出して囁いた。
それから全員は、地下へ続く階段を一時間ほど降っていた。まさかここまでかかるとは、誰にも思わなかった。いつ頃から作られた階段なのか、今の技術でここまで地下へもぐることができるのか、そういった思いをアイレは抱いていた。
そしてようやく、
「こんにちは、お久しぶりです。皆さん」
地下の階段が終わり、巨大な石の空洞広場の先に立っていたのは……。レムリだった。生前と変わらない様子で、魔法の杖は持っていないが、純白のドレスに身を包んでいる。まるでウェディングドレスを思わせるような、綺麗な装飾がされていて、そういえばこんな風なローブを着ていたこともあったなと、ヴェルネルが記憶を思い返す。
「レムリ……」
シンドラの姿は見えず、もしかして、とアイレが声を漏らす。シンドラではなく、本当のレムリがそこに立っている。つまり何もかも嘘で、実は……レムリは……。
しかし、
「騙されるな、あいつはシンドラだ」
ヴェルネルが、そんなアイレの気持ちを打ち砕くように剣を構えながら言った。ずっとシンドラと一緒に過ごしてきたからこそわかる言葉だった。
するとレムリは、シンドラは、どちらかわからないまま、大きな高笑いをはじめた。
「あらやだ、どうしてそんなすぐにバレたのかしら? さすが魔王様ですね、私の魂胆もすべて見抜いていたのかしら? でも、遅かったです」
嬉しそうに、レムリの姿で不敵な笑みを浮かべた。やはりシンドラはすでに体を乗っ取っており、それは揺るがない事実だということを証明した。
となれば、もう殺すしか……。レムリを殺すしかない。そうなれば、もう蘇らせることは出来ない。だけど……これは、間違いなくやらねばならない。
でなければ、この世界は間違いなく破滅してしまう。
「てめぇ、悪趣味がすぎるぜ」
フェローが肩を少し抑えながら、シンドラに向かって少し前に出る。
レッグ、アイ、アームが心配そうにそれを見守って、
「無茶すんなよ」
とアームが言った。完全に記憶を取り戻していた。レムリ、いやシンドラがそれに対して、
「あら、残念。あなたたちの愉快な戦いを見てみたかったのだけど、どうやら記憶を取り戻しているようね。旧友の対決というのも、楽しそうだったのに」
ふたたび不敵な笑みを浮かべて、高笑いをする。レムリの姿でそんなことをするシンドラに、誰もが憎悪を隠せなかった。
「何をしてるのかわかってるのか?」
ここでグレースが、ようやく口を開いた。先ほどからずっと沈黙を貫いていたが、レムリの姿。シンドラの姿を見て我慢が出来なくなった。
「何を……とは?」
そしてグレースは手をぎゅっと握りしめてから、
「ここにいる奴らは……ヴェルネルやアイレは……レムリが戻ってきてほしいとずっと願ってたんだ。それをお前は……最低なことをしている」
「何をそんな当たり前なことを?」
グレースの言葉に対して間もあげず、鋭く言い放つ。またもや大きな声で笑いながら、
「私はね、復讐がしたいのよ。この世界のゴミみたいな人間どもに、そのために、何十年、いや何百年の計画を立てたと思ってるの?」
そして、シンドラは今までの壮大な計画。すべての事を嬉しそうに語りはじめた、誰もがそれについて聞きながら、静かに、そして動くことが出来なかった。
12
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる