上 下
15 / 51

15.オニキスの黒猫

しおりを挟む
「殿下にプレゼントされたらいかがですか?」
「えっ!」
「「「そうですよ♪オソロイですよ♪素敵だなぁ~♪」」」
悪役令嬢はネコのネクタイピンを片手にオロオロし、モブ3令嬢たちはそんな悪役令嬢にキュンキュンしている。


「でも……殿下が受け取って下さるか……」
「そのネコはオニキスですよね?」
私は店員さんに確認をした。

「左様でございます」
店員は頭を下げた。

「オニキスは、持ち主の意志の力を強くさせ、正しい判断力を与える『自己防衛の石』と呼ばれています」
私は悪役令嬢に説明をした。

「そうなの?」
「はい。また、強力な魔よけや邪気払いの力を持ち、他人から不本意に恨みや妬みをかってしまったときには、害が及ばないよう持ち主を保護してくれると言われていますわ」
「「「そうなんですか!!」」」

私はモブ3令嬢に頷いた。

「詳しいのね」
「はい。石に興味がありまして」
「持ち主を保護する石……」
悪役令嬢はオニキスの黒猫をじっと見つめた。
黒猫のネクタイピンとオソロイのブローチ。


「「「婚約者が、自分のために『防衛の石』をプレゼントしてくれるなんて、きっと殿下喜びますよ♪憧れるな~♡」」」

-ツヅク-

(参考)
https://tennnone.com/onyx/
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

これから俺の異世界召喚物語が始ーーーー

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:1

【完結】運命の宝玉~悪役令嬢にはなりません~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:163pt お気に入り:329

悪役令息の義姉となりました

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:21,833pt お気に入り:1,375

処理中です...