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48.イラストレーター・リナ
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「マルタンさんにメニューを書いてもらうんだけど、やっぱり文字だけだと分からないわけじゃない?」
ロナは朝ご飯の席で言い出した。
「まぁ、そうだよね。字が読めないんだから」
「梨奈、思いだして、前世のあの某コーヒーショップに行ったときのことを」
「え?某コーヒーショップ?」
「あの、どうやって頼めばいいのか分からない焦燥感」
「やめて、思い出しちゃう」
「友だちと同じものを♪ってオーダーする作戦を考えたじゃない」
「うっ、黒歴史…」
「あれと同じ思いをさせたいの?」
「あれは辛い…どうしたらいいのか分かんないんだもん」
「梨奈、あなたおにぎりの絵を描きなさいよ」
「絵?」
「メニューの横にイラストを貼れば、『これを!』って絵を指差すだけでいいじゃない」
「分かった…おにぎりと汁物を描けばいいのね」
「画材があるか、マルタンさんにきいてみようか」
「リナ、絵が描けるの?」
「趣味程度だけどね」
「『日本』ってすごい所なんだね。なんでもできる」
「テオも一緒に描けばいいじゃない?」
「描いたことない。絵なんて」
「最初は皆、棒人間しか描けないんだから、気にすることないわよ。ね!梨奈」
「そうだよ!棒人間でパラパラ漫画描いてみれば?面白いよ♪」
「棒で人間がバラバラマンガ?」
「何?殺人事件じゃん。急に」
ロナは朝ご飯の席で言い出した。
「まぁ、そうだよね。字が読めないんだから」
「梨奈、思いだして、前世のあの某コーヒーショップに行ったときのことを」
「え?某コーヒーショップ?」
「あの、どうやって頼めばいいのか分からない焦燥感」
「やめて、思い出しちゃう」
「友だちと同じものを♪ってオーダーする作戦を考えたじゃない」
「うっ、黒歴史…」
「あれと同じ思いをさせたいの?」
「あれは辛い…どうしたらいいのか分かんないんだもん」
「梨奈、あなたおにぎりの絵を描きなさいよ」
「絵?」
「メニューの横にイラストを貼れば、『これを!』って絵を指差すだけでいいじゃない」
「分かった…おにぎりと汁物を描けばいいのね」
「画材があるか、マルタンさんにきいてみようか」
「リナ、絵が描けるの?」
「趣味程度だけどね」
「『日本』ってすごい所なんだね。なんでもできる」
「テオも一緒に描けばいいじゃない?」
「描いたことない。絵なんて」
「最初は皆、棒人間しか描けないんだから、気にすることないわよ。ね!梨奈」
「そうだよ!棒人間でパラパラ漫画描いてみれば?面白いよ♪」
「棒で人間がバラバラマンガ?」
「何?殺人事件じゃん。急に」
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