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64.拙者は宗長と申す-1
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「拙者は宗長と申す。家名はもう名乗れぬ。訳あって、国を離れることになったのだ。山を越え、辺境伯領へと来たのだが、どうにも落ち着かんでな。もっと静かな、人の目のつかないところで暮らすことはできぬものかと探していて、この村にたどり着いたのだ」
「左様でございましたか。生憎、こちらの村には宿のようなものはございません。よろしければ、我が家にお泊りになってはいかがですか?」
「いや、しかし、その…恥ずかしながら手元不如意であってな…」
「そのようなことは、お気にされることはございません」
「なれど…」
「では!息子に東の国の言葉を教えては頂けませぬか?文章は読めるようになってきたのですが、なかなか会話をする機会はございませぬゆえに」
「宜しいのでござるか?…では、かたじけない…」
「狭い家ですので、息子と同室になりますが、どうぞおくつろぎくださいませ」
「ママ、めっちゃ時代劇風に喋ってたよ」
「なんだか、つられちゃったのよ」
「なんちゃって東の国言葉」
「左様でございましたか。生憎、こちらの村には宿のようなものはございません。よろしければ、我が家にお泊りになってはいかがですか?」
「いや、しかし、その…恥ずかしながら手元不如意であってな…」
「そのようなことは、お気にされることはございません」
「なれど…」
「では!息子に東の国の言葉を教えては頂けませぬか?文章は読めるようになってきたのですが、なかなか会話をする機会はございませぬゆえに」
「宜しいのでござるか?…では、かたじけない…」
「狭い家ですので、息子と同室になりますが、どうぞおくつろぎくださいませ」
「ママ、めっちゃ時代劇風に喋ってたよ」
「なんだか、つられちゃったのよ」
「なんちゃって東の国言葉」
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