オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

文字の大きさ
70 / 176

70.マルタン商会にて-2

しおりを挟む
「身元保証人ってなんですか?」
「ん?ロナさんから連絡がてきな。東の国から来た人間と一緒に暮らすことにしたから、雇って欲しいってな。身元はロナさんが保証するそうだ」


「母さんが…」
「東の国との取引も増えてきているから、助かるよ」
マルタンは宗長に笑いかけた。

「あの…拙者は、名乗ることはできぬゆえに…」
宗長が困った顔でマルタンに返事をする。

「あぁ、表に名前を出すことは無いから大丈夫だから」
「かたじけない」
「まぁ、力を貸してくれよ」
マルタンさんはお茶をおかわりすると

「ロナさんに頼まれて仕入れた、この高級茶葉も美味いぞ!」
と、宗長に勧めた。

「はい。懐かしい味でござる」



「マルタンさん、ムネナガさんには母さんたちが転生者だって説明しました。一緒に暮らす上で、隠し続けることは無理なので」
「そうか。ムネナガ君、信じられないだろ」
マルタンは宗長に聞いた。

「はい、信じられないでござる」
「俺も信じられなかったな。だが、ロナさんと一緒にいると面白い。ムネナガ君、君もこれから面白いことが沢山あるぞ!なんてったって、違う世界からやってきたっていうんだからな!」
マルタンは豪快に笑った。

宗長は、この人の下で働くことになるのだと思うと、心強かった。


「そうだ!マルタンさん。鶏レバーペーストの試作と子爵領の商会との仮契約の話なのですが」
「あぁ、ジュールに名前出してもらったんだってな」

「はい、貴族の名前があった方が有利に話を進められるからと、母さんが」

「いいんじゃないか?設備投資は向こうの商会に持たせたんだって?ジュールもやるなぁ」


「ボーヴォ領での販売と、東の国への窓口は、マルタン商会でお願いします」
「そのまま、ジュールとフジヤマでやったらいいだろ?」
「マルタン商会あってのフジヤマなので」
「お前も上手くなったなぁ」
マルタンは息子のように思っているテオの成長に目を細めた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

見習い動物看護師最強ビーストテイマーになる

盛平
ファンタジー
新米動物看護師の飯野あかりは、車にひかれそうになった猫を助けて死んでしまう。異世界に転生したあかりは、動物とお話ができる力を授かった。動物とお話ができる力で霊獣やドラゴンを助けてお友達になり、冒険の旅に出た。ハンサムだけど弱虫な勇者アスランと、カッコいいけどうさん臭い魔法使いグリフも仲間に加わり旅を続ける。小説家になろうさまにもあげています。

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

神に同情された転生者物語

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。 すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情され、異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。 悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

処理中です...