オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

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84.ジュール商会-3

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「はい、マルタン神、ジュールさん」
リナが鶏レバーペーストとワインを運んできた。

「これか、子爵領の商会と取引するやつは」
マルタンは鶏レバーペーストをパンに塗ったものをパクリと食べた。

「鶏レバーペーストのカナッペだよ。ワインと合うから、ワインも一緒に仕入れてくれることになってるの」
リナはマルタンに説明した。

「ほう、ワインも一緒にか」
「うん、村のワインとセットの方がいいと思ってね。ただ、今後の生産量が不安だな~。足りなくなって、他のワインと合わせられたら困るし。フォレール村のブランドで売りたいから」
「赤か?白にも合うな」
マルタンはワインを飲み比べる。

「ワイナリーとの話はマルタンさんに頼める?」
「鶏レバーペーストとセット売りを考えているなら、ジュール商会で扱った方がいいだろ?」

マルタンはワイングラスを置くとジュールを見た。

「そうですね……」
「共同事業にしてさ、細い詰めのところはマルタンさんにお願いしたいな~。ジュールさん、人がいいからさ~」
チラリとジュールを見るリナ。

「共同事業なんて、上手いこというなぁ。リナ、お前が向こうの商会に勧めた話なんだって?」
マルタンはリナに言った。
「ん~結果的に?だけどね」

「じゃあ、お前も担当だな」
「え~ジュールさん~」
「リナには、ジュール商会員になってもらおうかな。宜しく頼むよ。リナ」

「ジュール商会はリナとテオが頑張らないとだな」
マルタンは豪快に笑いながら、鶏レバーペーストのカナッペを平らげた。



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