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167.コラボ用小説を書いてみたら?
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「コラボとやらをさせようとリナは考えているわけ?」
イザックは訊いた。
「そうだねぇ。あーちゃんが読んだっていう小説が、フォレールを思わせるのであれば、フォレールの中で、小説に出てきた場所っぽいところを探したり、一緒に食べたおやつを再現してみたりしてもいいよね?逆にさ、王都が舞台の小説で、さっき話したみたいに、場所だったり、食事だったり、服装だったり、プレゼントだったりをコラボしてみても面白いんじゃないかな?って思う。私は王都のことは、まるっきり分からないからさ、さっきのあーちゃんの小説を書いた人?に連絡を取って、『こういうことを考えているのですが、いいですか?』って確認とってみようかなぁ~」
「もし、このフォレールをあの小説の舞台のようにできるのであれば、私にも協力させて欲しいわ!」
アリシアの目が輝いている。
「とりあえず、あーちゃんは小説のタイトルと作家さんを教えてちょうだい。本が手に入るなら、私も読んでみたいし。作家さんと連絡とれるなら、取りたいし」
リナはアリシアに言った。
「本当に?本当にやるつもり?」
イザックはリナに訊いた。
「王都の方でコラボをやろうとしたら、大掛かりなことになるけれど、フォレールの方で準備する分には、なんとかなるでしょ?うまくいったら、逆バージョンも考えたいしね」
楽しそうなリナを見て、イザックはどうしていつも楽しそうなんだろうかと思った。
「こんばんは」
三人が話していると、アンドレがやってきた。
「イザックさん、アリシアさん。こんばんは。今日は王都の地図を作成してくれるそうで、ありがとうございます」
アンドレはふたりに礼を言った。
「こんばんは、アンドレ。リナちゃんに頼まれて王都の地図を作ろうと考えていたんだけど、コラボっていう話になっちゃってね。申し訳ないけれど、地図はまだ全然進んでいないの」
アリシアに謝られ、アンドレは首を傾げた。
「コラボ?」
アリシアに先ほどまで三人で話をしていたことを説明した。
「あぁ。その話、僕も知ってますよ。読んだことあります」
アンドレはアリシアに言った。
「本当!!アンドレ君も知ってるの!?」
嬉しさのあまりに声が大きくなるアリシア。
「はい。従兄弟たちと遊んだ時に、読ませてもらったんです。その時に、『お前たちが住んでるところみたいだな』って言われましたよ」
「そうでしょ?そうなの!そうなのよ!私もいつも間にか、ここが小説の舞台のように思って、ここで暮らせることに喜びを感じているの」
アリシアはアンドレの話を聞いて、激しく同意した。
「アンドレ君も、この森をあの小説とコラボしたら、面白いと思う?」
「そうですね……毎日、小説の舞台のようにあり続けることは難しいかもしれませんが、期間限定で小説の中の村のようにすることはできるんじゃないですか?移動パン屋さんを作るとか?フジヤマで、限定メニューとして再現した食事を出すとか」
アンドレがアリシアに説明すると、アリシアは素敵素敵と喜んだ。
「こっちを舞台にしたコラボがうまくいったら、王都を舞台としたコラボもやりたいねぇ」
リナが言うと、
「王都を舞台にした人気小説とコラボしようとすると、規模が大きくなりすぎるんじゃないの?小説を書いた人に、協力費みたいなのを払うにしたって、どれくらいが適正なのかは、僕たちには分からないからね。今度、王都に行った時に、伯父さんたちに相談してみようかな」
アンドレはそう言ってから、
「既存の人気小説とコラボをしようとすると大変だから、コラボ用の小説を書けばいいんじゃないの?」
とリナに言った。
「小説を書くの?コラボ用に?」
「そう。そしたら、やりやすいんじゃない?」
「書いた小説が人気にならなきゃダメじゃんじゃない?」
「そこは……ほら、王都生まれ王都育ちのアリシアさんと、イザックに小説を書いてもらえばいいんじゃない?」
「えっ!私、小説なんか書けないわ!!」
アリシアは慌てた。
「じゃぁ、イザックさんが書けばいいんじゃない?学園に通ってたんだでしょ?できる!できる」
リナはイザックの肩はバシバシと叩いた。
イザックは訊いた。
「そうだねぇ。あーちゃんが読んだっていう小説が、フォレールを思わせるのであれば、フォレールの中で、小説に出てきた場所っぽいところを探したり、一緒に食べたおやつを再現してみたりしてもいいよね?逆にさ、王都が舞台の小説で、さっき話したみたいに、場所だったり、食事だったり、服装だったり、プレゼントだったりをコラボしてみても面白いんじゃないかな?って思う。私は王都のことは、まるっきり分からないからさ、さっきのあーちゃんの小説を書いた人?に連絡を取って、『こういうことを考えているのですが、いいですか?』って確認とってみようかなぁ~」
「もし、このフォレールをあの小説の舞台のようにできるのであれば、私にも協力させて欲しいわ!」
アリシアの目が輝いている。
「とりあえず、あーちゃんは小説のタイトルと作家さんを教えてちょうだい。本が手に入るなら、私も読んでみたいし。作家さんと連絡とれるなら、取りたいし」
リナはアリシアに言った。
「本当に?本当にやるつもり?」
イザックはリナに訊いた。
「王都の方でコラボをやろうとしたら、大掛かりなことになるけれど、フォレールの方で準備する分には、なんとかなるでしょ?うまくいったら、逆バージョンも考えたいしね」
楽しそうなリナを見て、イザックはどうしていつも楽しそうなんだろうかと思った。
「こんばんは」
三人が話していると、アンドレがやってきた。
「イザックさん、アリシアさん。こんばんは。今日は王都の地図を作成してくれるそうで、ありがとうございます」
アンドレはふたりに礼を言った。
「こんばんは、アンドレ。リナちゃんに頼まれて王都の地図を作ろうと考えていたんだけど、コラボっていう話になっちゃってね。申し訳ないけれど、地図はまだ全然進んでいないの」
アリシアに謝られ、アンドレは首を傾げた。
「コラボ?」
アリシアに先ほどまで三人で話をしていたことを説明した。
「あぁ。その話、僕も知ってますよ。読んだことあります」
アンドレはアリシアに言った。
「本当!!アンドレ君も知ってるの!?」
嬉しさのあまりに声が大きくなるアリシア。
「はい。従兄弟たちと遊んだ時に、読ませてもらったんです。その時に、『お前たちが住んでるところみたいだな』って言われましたよ」
「そうでしょ?そうなの!そうなのよ!私もいつも間にか、ここが小説の舞台のように思って、ここで暮らせることに喜びを感じているの」
アリシアはアンドレの話を聞いて、激しく同意した。
「アンドレ君も、この森をあの小説とコラボしたら、面白いと思う?」
「そうですね……毎日、小説の舞台のようにあり続けることは難しいかもしれませんが、期間限定で小説の中の村のようにすることはできるんじゃないですか?移動パン屋さんを作るとか?フジヤマで、限定メニューとして再現した食事を出すとか」
アンドレがアリシアに説明すると、アリシアは素敵素敵と喜んだ。
「こっちを舞台にしたコラボがうまくいったら、王都を舞台としたコラボもやりたいねぇ」
リナが言うと、
「王都を舞台にした人気小説とコラボしようとすると、規模が大きくなりすぎるんじゃないの?小説を書いた人に、協力費みたいなのを払うにしたって、どれくらいが適正なのかは、僕たちには分からないからね。今度、王都に行った時に、伯父さんたちに相談してみようかな」
アンドレはそう言ってから、
「既存の人気小説とコラボをしようとすると大変だから、コラボ用の小説を書けばいいんじゃないの?」
とリナに言った。
「小説を書くの?コラボ用に?」
「そう。そしたら、やりやすいんじゃない?」
「書いた小説が人気にならなきゃダメじゃんじゃない?」
「そこは……ほら、王都生まれ王都育ちのアリシアさんと、イザックに小説を書いてもらえばいいんじゃない?」
「えっ!私、小説なんか書けないわ!!」
アリシアは慌てた。
「じゃぁ、イザックさんが書けばいいんじゃない?学園に通ってたんだでしょ?できる!できる」
リナはイザックの肩はバシバシと叩いた。
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