王立学園食堂部にて〜没落令嬢は観察中〜

yanako

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Case02.

3.護衛騎士はグリズリー

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護衛騎士か……
図書館にはそぐわない厳つさよね。
公爵令嬢のテーブルだけ、人がいないはずだわ
学園にも来てるのかな?
そりゃあ来てるよな?護衛騎士なんだし
でも、見たことないよな?グリズリー

令嬢の横にいつでもグリズリーが居たら、みんな声を掛けられないよな……怖くて……

グリズリー何歳なんだろ?
第三王子が18歳でしょ?
公爵令嬢は17歳。
グリズリーは25歳くらいかしらねえ……もう少し上か?
私が21歳、お兄様は26歳、グリズリーもお兄様と同じくらいかな~

あれ?グリズリーがいない!令嬢はいるのに

「お嬢様に何か」
急に背後から声がして、慌てて振り返ると、そこにはグリズリーベア!
い、いつの間に!!

「い、いえ。その、私は王立学園の食堂部の者なのですが、ウチの生徒がいるなぁと思っていただけなのです」
私はアワアワと事情を説明し、

「ほら、この本をよんでいたところなのです」
と『専属侍女ルシアの奮闘記』を見せた。


「そうでしたか。食堂部の方でしたか。それは失礼しました」
グリズリーベアが静かに去って行く。

こ、こ、怖かったわ(((泣)))


グリズリーは公爵令嬢の後に立った。
令嬢は振り返り、グリズリーに何かを話しかけている。


どうやら、私が一体誰なのか。何を話に行ったのかを確認しているらしい。

私をチラチラと見る公爵令嬢。
私はペコリと頭を下げた。


グリズリーが令嬢の読んでいるマルガリータの表紙を指差してから、私を見て何かを話している。

(一体何を話しているの?)

公爵令嬢が両手で口を押さえてから、グリズリーベアを従えてこちらにやって来た。


「ごきげんよう。学園の食堂部の方なのですって?」
「はい。ジェシカ・セシルと申します」
「あなた『専属侍女ルシアの奮闘記』を読んでるんですって?」

「は、はい」
「読み終わったら、感想を聞かせて頂きたいわ」

「は、はい。かしこまりした」
「じゃあ、またね。ごきげんよう」

公爵令嬢は席へと戻って行った。
グリズリーベアを従えて……


ま、まずい!
『専属侍女ルシア』はペラペラと捲っているだけだわっ(汗)
ちゃんと、感想を話せるくらい読まなくちゃっ!!


「しょっ、庶民語??専属侍女なのに庶民語話してるの??大丈夫なの??この本……」

-つづく-


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