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Case04.
13.対人スキルゼロなセシル家の男たち
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「ケヴィンはものすごく頭が良かったわ」
主任が言った。
横でパトリックさんも頷いている。
「ケヴィンが王立学園に入学してきたのは、中等部からだったの。中等部から入学してくる人もいないわけではないのよ?けれども、やっぱり小学部から通ってたいる人とは差があるのが普通ね」
私は5つ年上の兄を思い出していた。
私が覚えている最も幼い兄は10歳くらいだろうか。
兄に手を引かれ、畑を見て回った。
兄は畑に着くと、つま先に踵をつけて歩くような、不可解な行動をしていた。
畑の端から端までを変な歩き方で歩くと、今度は横方向にまた変な歩き方をした。
今考えると、畑の面積を計測していたんだと思う。
その他にも、土に色々なものを混ぜ込んでみたり、兄は兄なりに領地のために努力をしていたんだと思う。
「ケヴィンは小学部の知識を、独学で身につけて、中等部から入学してきた。寮に入って1日中勉強していたな」
パトリックさんが懐かしそうに言った。
「ずっと本を読んでいたわね。こんなに沢山の本を読めるなんて贅沢だって」
主任も言った。
「ウチの領には学校はありませんし、お金もありませんでしたから、家庭教師も雇えず、兄は父が使った古い教科書を使って勉強していました」
「へー、本当に独学か?!」
「父が教えることもあったみたいですけど……」
「ケヴィンのお父様も、学園を優秀な成績で卒業されているものね」
「優秀でも、領地経営は下手くそで、結局は領地手放しましたけど……」
パトリックさんと主任は顔を見合わせて、
「領地経営が下手くそっていうか……」
と言った。
「お父様とケヴィンが見つけた、人工ルビーの製法について、どうしても口を割らなかったのが原因で、不当な扱いを受けたって聞いているわ」
「人工ルビーですか?そんなものがあったら、ウチの領地だって豊かになったんじゃ……」
「いや、口を割ったら、その製法は奪われてしまっただろうな。それが分かるから、セシル氏は誰にも教えなかったんだろう」
「奪われる?」
「そうさ、人工ルビーの製造販売で、下位貴族に力を持たれると困る人間も沢山いるからな」
パトリックさんに言われて、私はふと気がついた。
「あの、これって……本物なのでしょうか……祖母からの贈り物らしいんですけど」
私は、私の唯一の財産である、ルビーのネックレスをふたりに見せた。
-物語は新たなCaseへと続く-
主任が言った。
横でパトリックさんも頷いている。
「ケヴィンが王立学園に入学してきたのは、中等部からだったの。中等部から入学してくる人もいないわけではないのよ?けれども、やっぱり小学部から通ってたいる人とは差があるのが普通ね」
私は5つ年上の兄を思い出していた。
私が覚えている最も幼い兄は10歳くらいだろうか。
兄に手を引かれ、畑を見て回った。
兄は畑に着くと、つま先に踵をつけて歩くような、不可解な行動をしていた。
畑の端から端までを変な歩き方で歩くと、今度は横方向にまた変な歩き方をした。
今考えると、畑の面積を計測していたんだと思う。
その他にも、土に色々なものを混ぜ込んでみたり、兄は兄なりに領地のために努力をしていたんだと思う。
「ケヴィンは小学部の知識を、独学で身につけて、中等部から入学してきた。寮に入って1日中勉強していたな」
パトリックさんが懐かしそうに言った。
「ずっと本を読んでいたわね。こんなに沢山の本を読めるなんて贅沢だって」
主任も言った。
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「へー、本当に独学か?!」
「父が教えることもあったみたいですけど……」
「ケヴィンのお父様も、学園を優秀な成績で卒業されているものね」
「優秀でも、領地経営は下手くそで、結局は領地手放しましたけど……」
パトリックさんと主任は顔を見合わせて、
「領地経営が下手くそっていうか……」
と言った。
「お父様とケヴィンが見つけた、人工ルビーの製法について、どうしても口を割らなかったのが原因で、不当な扱いを受けたって聞いているわ」
「人工ルビーですか?そんなものがあったら、ウチの領地だって豊かになったんじゃ……」
「いや、口を割ったら、その製法は奪われてしまっただろうな。それが分かるから、セシル氏は誰にも教えなかったんだろう」
「奪われる?」
「そうさ、人工ルビーの製造販売で、下位貴族に力を持たれると困る人間も沢山いるからな」
パトリックさんに言われて、私はふと気がついた。
「あの、これって……本物なのでしょうか……祖母からの贈り物らしいんですけど」
私は、私の唯一の財産である、ルビーのネックレスをふたりに見せた。
-物語は新たなCaseへと続く-
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