私だけが知っている〜キモい主人公を彼氏にしたあとで、イケメンに改造しちゃいます〜

yanako

文字の大きさ
11 / 29

魔力排出異常?

しおりを挟む
マイロのブツブツって……魔力の排出異常なのでは???

私は急に思い出した。


そうだ!私が前世日本で愛読していた投稿小説の中でそんな病気があったわ!!!


その病気は、魔力が上手く出せなくて、ブツブツと吹出物になっていたはず……

マイロももしや……


その病気は、魔力を出したら治ったはず
マイロも魔力を出すようにしたら、ブツブツは治るんじゃ???

洗顔の仕方のせいじゃなかったとか???



そうとなったら、確認と検証よっ!
私は早速食堂にいるマイロを目指した。


「マイロ!」
「アイラ!」

今日もマイロの髪は、サラサラ。
祝!脱ベタベタ


「ちゃんとシャンプーできてるみたいだね。ドライヤーも」
「うん、手順が分かったら、スムーズに髪を乾かせるようになった」
「サラサラだね」

私がマイロの髪を触ると、マイロは照れくさそうに笑った。


ん???
おでこのブツブツ、減ってない?


「マイロ。顔のブツブツ減ったね?」

マイロは自分の顔を触って、
「そうだね。ちゃんと洗顔、保湿してるから?」
と言った。

にしても、凄く減ってない???


マイロは、泡立てるのに、風魔法を使い、ドライするのに、火と風の魔法を使い、洗い流すのに、火の魔法を使ってぬるま湯を作っている……


魔力を放出できてるから?
だから、ブツブツ減った???
えー!!!


「朝、鏡みた?」
「みた」
「ブツブツ減ったなって、思わなかった?」
「まぁ、思ったけど、正しい洗顔のおかげかと」


正しい洗顔のために、魔法を使っているマイロ。


「マイロはさ、今までは日常であまり魔力は使わなかったの?」
「う~ん。あまり使わなかったかな」

「どうして?」
「小さい時、魔力の調整ができない時に、例えば床屋さんとかで、凄い迷惑かけたからね。使わないようにしてたかも」


それで、成長と共に溢れ出してくる魔力を持て余していたのかも……


「今はもう、魔法すごい上手なのにね」
と言うと
「そ、そんなことないし……」
とスムージーを啜った。


「あっ!スムージー!」
「うん。いつもアイラにご馳走してもらってるから」

マイロは私の分のスムージーを差し出した。

「いつもと同じので良かった?」
「うん。ありがとう」

私はマイロからスムージーを受け取った。


「よく、ひとりで買えたね?」
と飲みながら訊ねると

「う、うん。髪がサラサラだから。もう、嫌な顔されないかと思って」
マイロは自分の髪を指で梳いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!

りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。 食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。 だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。 食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。 パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。 そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。 王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。 そんなの自分でしろ!!!!!

恋心を封印したら、なぜか幼馴染みがヤンデレになりました?

夕立悠理
恋愛
 ずっと、幼馴染みのマカリのことが好きだったヴィオラ。  けれど、マカリはちっとも振り向いてくれない。  このまま勝手に好きで居続けるのも迷惑だろうと、ヴィオラは育った町をでる。  なんとか、王都での仕事も見つけ、新しい生活は順風満帆──かと思いきや。  なんと、王都だけは死んでもいかないといっていたマカリが、ヴィオラを追ってきて……。

余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~

流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。 しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。 けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

彼は亡国の令嬢を愛せない

黒猫子猫
恋愛
セシリアの祖国が滅んだ。もはや妻としておく価値もないと、夫から離縁を言い渡されたセシリアは、五年ぶりに祖国の地を踏もうとしている。その先に待つのは、敵国による処刑だ。夫に愛されることも、子を産むことも、祖国で生きることもできなかったセシリアの願いはたった一つ。長年傍に仕えてくれていた人々を守る事だ。その願いは、一人の男の手によって叶えられた。 ただ、男が見返りに求めてきたものは、セシリアの想像をはるかに超えるものだった。 ※同一世界観の関連作がありますが、これのみで読めます。本シリーズ初の長編作品です。 ※ヒーローはスパダリ時々ポンコツです。口も悪いです。 ※新作です。アルファポリス様が先行します。

【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される

風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。 しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。 そんな時、隣国から王太子がやって来た。 王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。 すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。 アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。 そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。 アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。 そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。

処理中です...