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実験と検証
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「マイロ。マイロの顔のブツブツなんだけとね」
「……う、うん……」
「私、ニキビだと思ってたの。ニキビっていうのは、皮脂分泌が増加して、毛穴がつまって、アクネ菌が増殖して、炎症を起こすことで、ブツブツができちゃうんだけど」
「?う、うん?」
「でもね、洗顔を変えただけではそんなに急に消えて無くなるとは思えないわけ。でね、仮説をたてたんだけど、マイロが洗髪、洗顔のために魔法を使うでしょ?」
「うん」
「チョイチョイ、魔力使ってるでしょ?」
「うん」
「魔力を放出することで、ブツブツが減ってるんじゃないかって思うわけ」
「?う~ん~?聞いたことないけど……」
「前に、そういう投稿小説を読んだの」
「投稿小説?」
「違った。投稿文献」
「?そんなのあるの?」
「あったの。だから、マイロ。ちょっと魔法使ってみて」
「今?ここで?」
「うん……ここじゃ目立つ?ね?武闘場で」
「わ、分かった」
私たちはまた、武闘場へと移動した。
「じゃあ、ここで実験と検証を行いたいと思います!」
「わ、わかった」
私はマイロの正面に立つと、またピンでマイロの前髪をとめた。
「な、なに?」
「ニキビの数、数えようと思って」
私はマイロのニキビの数を数え始めた。
「あ、あ、アイラ」
「ちょっと待ってて!もう少し」
「ちょ、ちょっと……」
「もうちょっと!動かないで!」
マイロは真っ赤になって、目を瞑ってしまった。
「OK~数えた~」
マイロは真っ赤になったまま、目を開けた。
「お、終わった?」
「終わった。お待たせ!」
マイロは大きなため息をつくと
「何をやればいいの?」
と言った。
そうだなぁ、
「魔力を放出すると、ニキビが減るという仮説を証明したいから、魔力出して」
「魔力出してって……」
「じゃあ、火は怖いから、風の魔法をバシッと出して!」
「わ、分かった。風をバシッと出せばいいんだね?」
マイロは顔を引き締めて、両手を前に出すと、何やらつぶやいた。
そして、手の間に風の球みたいなのを作ると、その球を放り投げた。
まるで、バスケットのスリーポイントシュートをするみたいに。
球は弧を描き、地面に落ちると、割れて広がった。
水風船が割れるみたいに。
「すごっ」
マイロはなんてこと無い顔をしている。
「これでいい?」
「うん。これでいい」
私は再びマイロの正面に立つと、先程数えたニキビを数え始めた。
「だ、だから。あ、アイラっ!」
「ちょっと待ってて!ねっ!いい子だから」
「いい子って……」
マイロはまた目を瞑ってしまった。
「減ってる!!」
私は思わず叫んでしまった。
「本当に?だって何もしてない」
マイロは私が大きな声を出してしまったので、驚いて目を開けた。
「減ってる!減ってるよ!50個が40個くらいに!」
「えっ、僕にニキビ、50個もあったの?」
「今は40個」
マイロは小さな声で40個と言った。
「でもさ、2割減だよ?もう一回、同じのでやって?次は32個になってる予想に1000点!」
「?やる。やればいいんだね」
「さっきと同じくらいにしてよ」
「分かった」
マイロは、さっきと同じくらいの球を作り、放り投げた。
私は、三度マイロの前に立つ。
マイロはギュッと目を瞑っている。
「28,29,30,31,32 やっぱり2割減だよ~マイロ~」
私はマイロの手を取った
「……う、うん……」
「私、ニキビだと思ってたの。ニキビっていうのは、皮脂分泌が増加して、毛穴がつまって、アクネ菌が増殖して、炎症を起こすことで、ブツブツができちゃうんだけど」
「?う、うん?」
「でもね、洗顔を変えただけではそんなに急に消えて無くなるとは思えないわけ。でね、仮説をたてたんだけど、マイロが洗髪、洗顔のために魔法を使うでしょ?」
「うん」
「チョイチョイ、魔力使ってるでしょ?」
「うん」
「魔力を放出することで、ブツブツが減ってるんじゃないかって思うわけ」
「?う~ん~?聞いたことないけど……」
「前に、そういう投稿小説を読んだの」
「投稿小説?」
「違った。投稿文献」
「?そんなのあるの?」
「あったの。だから、マイロ。ちょっと魔法使ってみて」
「今?ここで?」
「うん……ここじゃ目立つ?ね?武闘場で」
「わ、分かった」
私たちはまた、武闘場へと移動した。
「じゃあ、ここで実験と検証を行いたいと思います!」
「わ、わかった」
私はマイロの正面に立つと、またピンでマイロの前髪をとめた。
「な、なに?」
「ニキビの数、数えようと思って」
私はマイロのニキビの数を数え始めた。
「あ、あ、アイラ」
「ちょっと待ってて!もう少し」
「ちょ、ちょっと……」
「もうちょっと!動かないで!」
マイロは真っ赤になって、目を瞑ってしまった。
「OK~数えた~」
マイロは真っ赤になったまま、目を開けた。
「お、終わった?」
「終わった。お待たせ!」
マイロは大きなため息をつくと
「何をやればいいの?」
と言った。
そうだなぁ、
「魔力を放出すると、ニキビが減るという仮説を証明したいから、魔力出して」
「魔力出してって……」
「じゃあ、火は怖いから、風の魔法をバシッと出して!」
「わ、分かった。風をバシッと出せばいいんだね?」
マイロは顔を引き締めて、両手を前に出すと、何やらつぶやいた。
そして、手の間に風の球みたいなのを作ると、その球を放り投げた。
まるで、バスケットのスリーポイントシュートをするみたいに。
球は弧を描き、地面に落ちると、割れて広がった。
水風船が割れるみたいに。
「すごっ」
マイロはなんてこと無い顔をしている。
「これでいい?」
「うん。これでいい」
私は再びマイロの正面に立つと、先程数えたニキビを数え始めた。
「だ、だから。あ、アイラっ!」
「ちょっと待ってて!ねっ!いい子だから」
「いい子って……」
マイロはまた目を瞑ってしまった。
「減ってる!!」
私は思わず叫んでしまった。
「本当に?だって何もしてない」
マイロは私が大きな声を出してしまったので、驚いて目を開けた。
「減ってる!減ってるよ!50個が40個くらいに!」
「えっ、僕にニキビ、50個もあったの?」
「今は40個」
マイロは小さな声で40個と言った。
「でもさ、2割減だよ?もう一回、同じのでやって?次は32個になってる予想に1000点!」
「?やる。やればいいんだね」
「さっきと同じくらいにしてよ」
「分かった」
マイロは、さっきと同じくらいの球を作り、放り投げた。
私は、三度マイロの前に立つ。
マイロはギュッと目を瞑っている。
「28,29,30,31,32 やっぱり2割減だよ~マイロ~」
私はマイロの手を取った
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