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10日ぶりのマイロ
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自宅で過ごす10日間は、あっという間に過ぎた。
相変わらず、母は明るく、父は穏やかで、弟は可愛かった。
母と一緒に料理を作ったり、縫い物をして過ごしたりした。
そして、マイロが迎えに来てくれる魔法学校に行く日が来た。
「お姉ちゃん。もう帰っちゃうの?」
弟は寂しそうな顔をした。
「友だちの家で特訓、修行をしてくるの。帰って来る時は、魔法が使えるようになってるはずだからね」
私は、弟の頭を撫でながら言った。
「分かった。特訓、修行頑張ってきてね」
「テイラーさんに迷惑をかけないようにね。これ、持って行って。お世話になりますって言って渡すのよ?」
母は私にマイロのお家に持って行くお土産を持たせた。
「これ何が入ってるの?」
「ベリーのパウンドケーキとマフィンだから、早めに食べてもらって」
この2つのお菓子は、母が得意としているもので、母のお菓子を買いに来る人もいる。(お菓子屋なわけではないので、受注生産)
「分かった。ちゃんと渡す」
そう言って、私はとりあえず魔法学校を目指した。
片道1時間半の道。
学校でマイロと待ち合わせて、そっから2時間か。
今日は移動でほとんどつぶれちゃうな。
マイロに会うのは10日ぶりか。
マイロも実家でのんびりできたかな?
私の杖を研究してくれてるかもしれないな。
マイロ、お菓子を喜んでくれるといいな。
マイロのことばかり、ぼんやりと考えているうちに、魔法学校へと到着した。
さて、マイロと約束してある馬場まで行こうかな……
と正門を通り過ぎようとした時、
「アイラ!」
と私を呼ぶ声がした。
「マイロ?」
マイロが正門まで迎えに来てくれたのかな?
私は立ち止まり、辺りを見回した。
???マイロどこ???
キョロキョロと後ろを見ながら、後ろ歩きをしていると、人にぶつかってしまった。
「す、スミマセン。ゴメンナサイ」
私が慌てて頭を下げると、クスっと笑う声がした。
「アイラ、前を向いて歩かないと危ないよ?」
???マイロ???
顔を上げると、そこにはサラサラの栗色の髪をした男の人がいて、口に手を当てて笑いをこらえている。
サラサラの栗色の髪はマイロ。
だけど……背が高くなってる?
10日で?
って言うか……痩せた?
って言うか……顔がすべすべじゃない?
「ま、マイロ?」
「ぷっ。そう、僕。マイロ」
私の驚く顔がおかしかったのか、吹き出したマイロ。
「えー、なんか変わってない??」
相変わらず、母は明るく、父は穏やかで、弟は可愛かった。
母と一緒に料理を作ったり、縫い物をして過ごしたりした。
そして、マイロが迎えに来てくれる魔法学校に行く日が来た。
「お姉ちゃん。もう帰っちゃうの?」
弟は寂しそうな顔をした。
「友だちの家で特訓、修行をしてくるの。帰って来る時は、魔法が使えるようになってるはずだからね」
私は、弟の頭を撫でながら言った。
「分かった。特訓、修行頑張ってきてね」
「テイラーさんに迷惑をかけないようにね。これ、持って行って。お世話になりますって言って渡すのよ?」
母は私にマイロのお家に持って行くお土産を持たせた。
「これ何が入ってるの?」
「ベリーのパウンドケーキとマフィンだから、早めに食べてもらって」
この2つのお菓子は、母が得意としているもので、母のお菓子を買いに来る人もいる。(お菓子屋なわけではないので、受注生産)
「分かった。ちゃんと渡す」
そう言って、私はとりあえず魔法学校を目指した。
片道1時間半の道。
学校でマイロと待ち合わせて、そっから2時間か。
今日は移動でほとんどつぶれちゃうな。
マイロに会うのは10日ぶりか。
マイロも実家でのんびりできたかな?
私の杖を研究してくれてるかもしれないな。
マイロ、お菓子を喜んでくれるといいな。
マイロのことばかり、ぼんやりと考えているうちに、魔法学校へと到着した。
さて、マイロと約束してある馬場まで行こうかな……
と正門を通り過ぎようとした時、
「アイラ!」
と私を呼ぶ声がした。
「マイロ?」
マイロが正門まで迎えに来てくれたのかな?
私は立ち止まり、辺りを見回した。
???マイロどこ???
キョロキョロと後ろを見ながら、後ろ歩きをしていると、人にぶつかってしまった。
「す、スミマセン。ゴメンナサイ」
私が慌てて頭を下げると、クスっと笑う声がした。
「アイラ、前を向いて歩かないと危ないよ?」
???マイロ???
顔を上げると、そこにはサラサラの栗色の髪をした男の人がいて、口に手を当てて笑いをこらえている。
サラサラの栗色の髪はマイロ。
だけど……背が高くなってる?
10日で?
って言うか……痩せた?
って言うか……顔がすべすべじゃない?
「ま、マイロ?」
「ぷっ。そう、僕。マイロ」
私の驚く顔がおかしかったのか、吹き出したマイロ。
「えー、なんか変わってない??」
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