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仲間集め
謎の男
百合と冴子が学生の時の話だ。百合は右目が赤く左目は透き通るような水色の瞳だった。百合はその右目のせいでからかわれたりいじめられたりと、酷い時には「鬼の子」だと言われ暴行を受ける時もあった。しかし、百合には1人だけ味方をしてくれる者がいた。小さい頃から幼馴染だった冴子だけは百合のことを助けてくれたのだ。小学校から中学校に入ると心機一転右目を前髪で隠すようになった。そのお陰か友達もできていた。百合が行っていた中学校は進学校で、ある程度成績はいいほうだった。その学校には幼馴染みである冴子も進学した。冴子はあまり群れを成すのが好きではないようでずっと百合のそばにいてくれた。だが順調に見えた中学校生活で百合の右目のことがバレてしまった。その時も冴子は百合のそばにいて百合がからかわれたりするとその男勝りな性格で追い払ったり言い返したりと、1番の味方だった。それから進級し2人とも難なく中学校を卒業し同じ高校にも合格。また新しい生活が始まった。高校に入学すると、右目のことは全く触れられなくなった。別の学校から集まってくる生徒達や先輩達にもほぼ何も言われなくなった。2人は部活にも加わらず、2人でいつも帰っていた。それからしばらくした高校2年に進級したばかりの夏のことだった。
百合と冴子は、今日は終業式だったが、早めに夏休みの勉強を終わらせるために学校の図書室にいた。それからトイレに向かう最中のことである。冴子がなにかに気づく
「百合、あそこになんかいる。」
百合がそちらを見ると本当にこちらを向かっている黒いフード被った男が1人見えた。
「どっかの部活の先輩じゃないの?」
百合と冴子は部活も入っていないため分からない。
「あっ…」
近づいてきた男が何かに気づいたような声を上げた。その男は冴子と百合の前に立った。フードを被っているため1メートルほど離れた距離でも顔が見えない。男はこう言った。
「君達、世の中に復讐したいと思わないか?」
百合と冴子は首を傾げる。冴子が最初に口を開いた。
「何を仰っているのか分かりません。」
かなり丁寧な口調だった。
「だから、理不尽なこの世に復讐しないか、って。」
もう一度男は言うと、百合は少し考えると、思い切って言った。
「復讐したい…いつも冴子に守ってもらってばっかだったし。自分の手で、どうにかしたい。」
すると男は
「それでいい…荷物があるだろ?それを持ってすぐここに来い。」
その言葉に百合が先に動いた。
数十メートル先の図書室に荷物を取りに行った。仕方なく百合に続いて冴子も取りに行く。
戻ってくると男は待っていて、着いてこいと言うと校外にでた。
男に着いて10分ほど歩くと、人があまり行かないような細い路地に入っていく。すると周りの景色は森になり、霧に覆われた三階建ての家のような建物が姿を現した。すると男が振り向き、
「この建物、自由に使っていいぞ。電気、水道、ガスはしっかり備わってる。テレビやベッド、ソファーもな。世の中にはまだまだ復讐したい奴らがいる。その為の第一歩だ。復讐したいもの同士、団を作ってくれ。最初は団員を作るのは難しいかもしれないがどうにか頑張ってくれ。」
男はそういうと、扉を開け冴子と百合を入れた。
「困った時はまた俺がここに現れる。」
その一言を言って去っていった。
ここから私達の、様々な復讐への第1歩を踏み出す夏休みが始まった。
百合と冴子は、今日は終業式だったが、早めに夏休みの勉強を終わらせるために学校の図書室にいた。それからトイレに向かう最中のことである。冴子がなにかに気づく
「百合、あそこになんかいる。」
百合がそちらを見ると本当にこちらを向かっている黒いフード被った男が1人見えた。
「どっかの部活の先輩じゃないの?」
百合と冴子は部活も入っていないため分からない。
「あっ…」
近づいてきた男が何かに気づいたような声を上げた。その男は冴子と百合の前に立った。フードを被っているため1メートルほど離れた距離でも顔が見えない。男はこう言った。
「君達、世の中に復讐したいと思わないか?」
百合と冴子は首を傾げる。冴子が最初に口を開いた。
「何を仰っているのか分かりません。」
かなり丁寧な口調だった。
「だから、理不尽なこの世に復讐しないか、って。」
もう一度男は言うと、百合は少し考えると、思い切って言った。
「復讐したい…いつも冴子に守ってもらってばっかだったし。自分の手で、どうにかしたい。」
すると男は
「それでいい…荷物があるだろ?それを持ってすぐここに来い。」
その言葉に百合が先に動いた。
数十メートル先の図書室に荷物を取りに行った。仕方なく百合に続いて冴子も取りに行く。
戻ってくると男は待っていて、着いてこいと言うと校外にでた。
男に着いて10分ほど歩くと、人があまり行かないような細い路地に入っていく。すると周りの景色は森になり、霧に覆われた三階建ての家のような建物が姿を現した。すると男が振り向き、
「この建物、自由に使っていいぞ。電気、水道、ガスはしっかり備わってる。テレビやベッド、ソファーもな。世の中にはまだまだ復讐したい奴らがいる。その為の第一歩だ。復讐したいもの同士、団を作ってくれ。最初は団員を作るのは難しいかもしれないがどうにか頑張ってくれ。」
男はそういうと、扉を開け冴子と百合を入れた。
「困った時はまた俺がここに現れる。」
その一言を言って去っていった。
ここから私達の、様々な復讐への第1歩を踏み出す夏休みが始まった。
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