2 / 2
仲間集め
謎の男
しおりを挟む
百合と冴子が学生の時の話だ。百合は右目が赤く左目は透き通るような水色の瞳だった。百合はその右目のせいでからかわれたりいじめられたりと、酷い時には「鬼の子」だと言われ暴行を受ける時もあった。しかし、百合には1人だけ味方をしてくれる者がいた。小さい頃から幼馴染だった冴子だけは百合のことを助けてくれたのだ。小学校から中学校に入ると心機一転右目を前髪で隠すようになった。そのお陰か友達もできていた。百合が行っていた中学校は進学校で、ある程度成績はいいほうだった。その学校には幼馴染みである冴子も進学した。冴子はあまり群れを成すのが好きではないようでずっと百合のそばにいてくれた。だが順調に見えた中学校生活で百合の右目のことがバレてしまった。その時も冴子は百合のそばにいて百合がからかわれたりするとその男勝りな性格で追い払ったり言い返したりと、1番の味方だった。それから進級し2人とも難なく中学校を卒業し同じ高校にも合格。また新しい生活が始まった。高校に入学すると、右目のことは全く触れられなくなった。別の学校から集まってくる生徒達や先輩達にもほぼ何も言われなくなった。2人は部活にも加わらず、2人でいつも帰っていた。それからしばらくした高校2年に進級したばかりの夏のことだった。
百合と冴子は、今日は終業式だったが、早めに夏休みの勉強を終わらせるために学校の図書室にいた。それからトイレに向かう最中のことである。冴子がなにかに気づく
「百合、あそこになんかいる。」
百合がそちらを見ると本当にこちらを向かっている黒いフード被った男が1人見えた。
「どっかの部活の先輩じゃないの?」
百合と冴子は部活も入っていないため分からない。
「あっ…」
近づいてきた男が何かに気づいたような声を上げた。その男は冴子と百合の前に立った。フードを被っているため1メートルほど離れた距離でも顔が見えない。男はこう言った。
「君達、世の中に復讐したいと思わないか?」
百合と冴子は首を傾げる。冴子が最初に口を開いた。
「何を仰っているのか分かりません。」
かなり丁寧な口調だった。
「だから、理不尽なこの世に復讐しないか、って。」
もう一度男は言うと、百合は少し考えると、思い切って言った。
「復讐したい…いつも冴子に守ってもらってばっかだったし。自分の手で、どうにかしたい。」
すると男は
「それでいい…荷物があるだろ?それを持ってすぐここに来い。」
その言葉に百合が先に動いた。
数十メートル先の図書室に荷物を取りに行った。仕方なく百合に続いて冴子も取りに行く。
戻ってくると男は待っていて、着いてこいと言うと校外にでた。
男に着いて10分ほど歩くと、人があまり行かないような細い路地に入っていく。すると周りの景色は森になり、霧に覆われた三階建ての家のような建物が姿を現した。すると男が振り向き、
「この建物、自由に使っていいぞ。電気、水道、ガスはしっかり備わってる。テレビやベッド、ソファーもな。世の中にはまだまだ復讐したい奴らがいる。その為の第一歩だ。復讐したいもの同士、団を作ってくれ。最初は団員を作るのは難しいかもしれないがどうにか頑張ってくれ。」
男はそういうと、扉を開け冴子と百合を入れた。
「困った時はまた俺がここに現れる。」
その一言を言って去っていった。
ここから私達の、様々な復讐への第1歩を踏み出す夏休みが始まった。
百合と冴子は、今日は終業式だったが、早めに夏休みの勉強を終わらせるために学校の図書室にいた。それからトイレに向かう最中のことである。冴子がなにかに気づく
「百合、あそこになんかいる。」
百合がそちらを見ると本当にこちらを向かっている黒いフード被った男が1人見えた。
「どっかの部活の先輩じゃないの?」
百合と冴子は部活も入っていないため分からない。
「あっ…」
近づいてきた男が何かに気づいたような声を上げた。その男は冴子と百合の前に立った。フードを被っているため1メートルほど離れた距離でも顔が見えない。男はこう言った。
「君達、世の中に復讐したいと思わないか?」
百合と冴子は首を傾げる。冴子が最初に口を開いた。
「何を仰っているのか分かりません。」
かなり丁寧な口調だった。
「だから、理不尽なこの世に復讐しないか、って。」
もう一度男は言うと、百合は少し考えると、思い切って言った。
「復讐したい…いつも冴子に守ってもらってばっかだったし。自分の手で、どうにかしたい。」
すると男は
「それでいい…荷物があるだろ?それを持ってすぐここに来い。」
その言葉に百合が先に動いた。
数十メートル先の図書室に荷物を取りに行った。仕方なく百合に続いて冴子も取りに行く。
戻ってくると男は待っていて、着いてこいと言うと校外にでた。
男に着いて10分ほど歩くと、人があまり行かないような細い路地に入っていく。すると周りの景色は森になり、霧に覆われた三階建ての家のような建物が姿を現した。すると男が振り向き、
「この建物、自由に使っていいぞ。電気、水道、ガスはしっかり備わってる。テレビやベッド、ソファーもな。世の中にはまだまだ復讐したい奴らがいる。その為の第一歩だ。復讐したいもの同士、団を作ってくれ。最初は団員を作るのは難しいかもしれないがどうにか頑張ってくれ。」
男はそういうと、扉を開け冴子と百合を入れた。
「困った時はまた俺がここに現れる。」
その一言を言って去っていった。
ここから私達の、様々な復讐への第1歩を踏み出す夏休みが始まった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ペットになった
ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。
言葉も常識も通用しない世界。
それでも、特に不便は感じない。
あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。
「クロ」
笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。
※視点コロコロ
※更新ノロノロ
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
続・冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
の続編です。
アンドリューもそこそこ頑張るけど、続編で苦労するのはその息子かな?
辺境から結局建国することになったので、事務処理ハンパねぇー‼ってのを息子に押しつける俺です。楽隠居を決め込むつもりだったのになぁ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる