目指せ地獄の門 ~改訂版~

８章・最終章

【地獄の門 最終回】

～地獄の門の解放と封印から、半年後～

レイザーとフラウは、アマゾネス村に戻り、愛娘と生活をしている。
レイザーは、娘を溺愛しすぎているようで、嫁のフラウに説教を受けるのが日課だそうだ。



リリアスは、完全回復魔法と完全蘇生魔法を習得し、アースの肉体を開放した。
その後、リリアスの足取りは不明で海を渡って違う大陸に行ったとか、地獄の門の先に進んだとか噂されている。



ミザリは、アースの申し入れを受け、結婚し子供を妊娠している。
レヴィア商会の会長補佐として、王国一の商会の運営をしている。
旦那のアースは、ロリコンアイドルの２つ名で呼ばれている。



ハロルドは、レヴィア商会に店を売却し、アマゾネス村で隠居生活をしている。
レヴィア会長からの提示額は不明だが、ハロルドは生涯遊んで暮らせると話していた。



オババは、アマゾネス村を離れ、メイガスの館で暮らしている。
どうやら大旦那様と再婚したようだ。
大旦那様の本当の恋の相手は、オババだったそうだが、騎士団の家を守る為の政略結婚だったようだ。



メイガス三姉妹は、自宅にこもり、魔法の研究に没頭しているようだ。
ちなみに、マリアは第３皇子の病気を治し、聖女マリアと呼ばれている。



ウィンターは、病気にかかり内臓を悪くした。
周囲が完全治療魔法を進めるも、一切魔法は受けず、そのまま息を引き取った。
最後の瞬間に、アレンの名を呼んだそうだ。



アルルの所属するはずだった第８王国騎士団は、伝説の騎士団として、アルルやエイト、レヴィア達の名前が刻まれた。
未来永劫、永久欠番となるそうだ。



アルルとエイトは、その後も迷宮から戻ることはなかった。





レヴィアは・・・。












～８年後～

堕天使ルシファーが、神殺しを行い、大魔王として地獄に君臨することになった。
地獄の門を開放したと噂を聞いたが、地上には何の影響もなかった。
地獄の門は大魔王の居城とつながっているらしく、悪魔たちは近づけないそうだ。





















～宿（冒険者の集い）～

レヴィアは、自分の部屋に戻ってくる。
あれから８年は経っているのに、容姿の変化は、まったく見られない。

部屋に戻ると、鍵を閉め、服を脱ぎ下着になり、タンスを目指す。
しばらくタンスの中を眺めた後、シャツを選び、そのシャツを着る。
そのままベットに向かうと、魔装具（全知の書）を開き、ベットで横になる。






レヴィアは急に起き上がり、誰もいない部屋を見渡す。


「ああ、そこにいたのか。」

レヴィアは、あなたの方を見る。

「最後まで残ったのは、あなたと私だったね。
　最後まで見守ってくれて助かったよ。心の支えになった。
　ありがと。」


レヴィアは起き上がり、来ていたシャツを脱ぎ下着姿になる。
そして、へその下あたりに手をかざし、下着を少しずらすと、そこに魔法陣が現れる。

「次の冒険でも声をかけるからさ、私の魔法陣を・・・。」



レヴィアは、恥ずかしいのか、耳が赤くなり 口元がゆるむ。



「・・・私を、あなたの【お気に入り】にしててよ。」

レヴィアは、笑顔で あなたを見つめる。

・・・いつまでも。





～　ＥＮＤ















～　ＮＥＸＴ

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