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第一章
第2話 期待
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~パナの家・食卓~
パナの家はこじんまりしている。部屋は3つ、玄関、台所、食卓の合わさった6畳ほどの大部屋と、2階に2畳程の部屋が2つある。
パナ「ねぇ、兄ちゃん。うち部屋が2つもあるんだよ!凄いでしょ!」
青年「すげ!2階まであるじゃん!」
パナ「でしょ!」
パナはとても嬉しそうにしがみついてくる。
バナン「パナ、お湯を沸かしてきてくれ。」
パナ「はーい!兄ちゃん、また後でね!」
そういうとパナは水を汲みに行ったのか、外に出て行った。
バナン「で、君の名前は?」
青年「さあ、すみません。記憶がなくて。何も分からないまま、パナに連れてきてもらったから。」
バナン「そんな無警戒で、よく生きてこれたな。・・・まあ、あれだけの実力があれば、問題ないかもしれんが。」
ふと、バナンが青年の首飾りに目をやる。
バナン「君の持っている首飾りにタグが付いてるな。それは何だ?」
青年が胸元に手をやると、IDタグがあった。
青年「ほんとだ!気が付かなかった。」
バナン「どれ、見せてみろ。」
ちょうど、パナが水を汲み終えて戻ってきた。
バナン「・・・。」
パナものぞき込むように、タグをみる。
パナ「・・・古代文字だ!」
青年もパナと同じようにのぞき込む。
青年「バベル」
パナ「すごい!お兄ちゃん、古代文字が読めるんだ!」
青年「え!そうなの、やべ!すげ!」
バナンは、疑っているようだ。
バナン「では、バベルくん。ちょうど町の博物館で、古文書の展示が行われ始めたんだ。いまから行ってみよう。」
パナ「やった!やっと連れて行ってくれるんだね!」
パナは、大喜びしている。
バベルという名の青年「いや、でも・・・・」
バナン「どうかしたのか。」
バナンが疑いの目を向けている。
バベル「いや、博物館とか好きだから行きたいけど、この格好はちょっと・・・。」
バベルが、はにかむように笑うと、バナンも笑った。
バナン「そりゃそうだ!」
パナ「お父さんの服を着ていったら?」
パナも笑っている。
バベル「ありがとうございます。」
渡された服は、古代ローマの映画で見るような簡単な服で、いままでの腰巻とそう変わらない気もするが・・・。
とにかく、渡された服に着替え、3人は博物館を目指した。
~博物館~
博物館に入ると、いろんなものが展示されている。現代美術のコーナーを足早に抜け、目的の古代資料のコーナーにたどり着いた。
古代資料コーナーにつくと、パナは目を輝かせている。
パナ「すごいや!コレ、何に使ったんだろう!」
バベル「それは、スイッチを押すと、部屋を掃除してくれる機械だよ。段差は苦手だけど。」
バナン「説明文は、そう書いてないぞ。古代の探索用の機械だと書いてある。」
パナ「じゃあ、コレは!」
バベル「中に入れた物を冷やしておく道具だよ。下の段は引き出し上になってて野菜や冷凍食品を入れるんだ。」
バナン「説明文は、古代の拷問器具だと書いてあるようだが。」
3人は笑いながら展示物の中を進む。
パナ「じゃあ、コレは!」
バベル「コレは・・・。」
パナ「どうしたの!?」
バベルは子供によく似たアンドロイドを見たとき、激しい頭痛に襲われた。
バナン「おい、大丈夫か?顔色が悪いが・・・。」
バベル「はい・・・。大丈夫。ごめん心配かけて。」
バベルは一瞬、何かを思い出したようだが、その何かを思い出せない。
少し休み、目当ての古文書にたどり着いた。
古文書のコーナーは、他のコーナーより人が多い。
バナン「バベル、君が古代文字を読めるなら、この古文書を読むこともできるはずだ。」
バベルは、人ごみをかき分け、古文書に近づいた。
バベル「えっと。・・・D細胞における人体融合実験の経過報告書、【被験者20代男性】被験者にD細胞の組織注入を開始、適合率を高め、80%到達時、意識を失う。100%を超えた時点で、ドラゴン化が進行スタート。今回の実験では、さらに適合率を高める。120%に達した時点で、完全にドラゴンへと変化し意識を取り戻し暴走する。過去の実験の結果より、被験者の感情の起伏に左右され、30%前後の適合率の変動が見られるため、兵士に細胞を移植する場合は、50%程度が望ましい。50%適合時の身体能力の向上は・・・。」
バベルは、開いてあるページをどんどん読み上げていく。
パナ「バベル、すごいや!」
人だかりが増えてきた。
と、そこへ、人ごみをかき分けながら、バベルに近づく人物がいた。
髭の長い老人「そこのあなた、詳しく話を聞かせて下さい。」
髭の長い老人「私は、この施設の館長をしております。あなた様の古代文字解読は素晴らしい力量です。ぜひ、古文書の解読に力を貸していただきたい。」
館長「おーい!」
館長が声を上げると、警備員が駆け付けた。
館長「展示物の回収と、この方を館長室へ丁重にお招きするように!」
館長「ささ、どうぞこちらへ。」
男の声「お待ちください。」
声の方を見ると、黒いローブに身をまとった男性が立っていた。
黒いローブの男は、館長に近づき、袋から何かを取り出し、館長に見せ、耳打ちしている。
館長「仕方ありませんな。」
そういうと、館長はバベルの元に近づいてきた。
館長「また機会があれば、是非お立ち寄りください。いつでも歓迎しますぞ。」
館長の残念そうな顔が目に焼き付く。
黒いローブの男「あまり目立った行動は慎んでくれ。」
そういうと、男は人ごみに消えていった。
バナン「家に戻ろう。」
~パナの家・食卓~
パナ「ちぇっ!せっかく古代資料を見れたのに!」
バナン「仕方ないだろ。あの黒いローブの男、只者じゃない。しばらくは家でおとなしくしていよう。」
パナ「え~!しばらくって、いつまで!そんな退屈で死んじゃうよ!」
バナン「本当に殺されるより、マシだろ。我慢しなさい!」
パナは、あきらかに不満たっぷりに口をとがらせている。
バベル「パナ、古代のことに興味があるの?」
パナ「うん。そうだよ。」
バベル「だったら、コレをあげよう。」
バベルは、持っていたIDタグをパナの首にかける。
とたんに、パナが笑顔になる。
パナ「本当に!ありがとう!」
バナン「すまない、バベル。でも本当にいいのか?」
バベル「ああ。僕が持っていても意味がなさそうだし、それに古文書のコーナーに僕の記述を見つけたんだ。バベル計画って書いてあった。」
バベル「・・・だから。」
バナン「・・・。」
バナン「バベル、君さえ良ければ、パナの兄として、一緒に暮らさないか。」
パナ「そうしなよ!バベル兄ちゃん!」
バベル「でも、」
バナン「心配するな、スモーの試合で、あと3勝すれば私もカザン市民になることができる。そうすれば食事や住む場所の心配はなくなるから。」
バベル「ありがとう。バナンさん、パナ。」
バナン「よし!明日の試合に勝てば、あと2勝だ!今日はさっさと飯くって寝るぞ!」
バベル・パナ「おおー!」
バベルは、パナと一緒に眠りにつく。
それは、長い夜の始まりだった・・・。
ギリギリ!
ギリギリ!
ギリギリギリギリ!
~ to be coninued
パナの家はこじんまりしている。部屋は3つ、玄関、台所、食卓の合わさった6畳ほどの大部屋と、2階に2畳程の部屋が2つある。
パナ「ねぇ、兄ちゃん。うち部屋が2つもあるんだよ!凄いでしょ!」
青年「すげ!2階まであるじゃん!」
パナ「でしょ!」
パナはとても嬉しそうにしがみついてくる。
バナン「パナ、お湯を沸かしてきてくれ。」
パナ「はーい!兄ちゃん、また後でね!」
そういうとパナは水を汲みに行ったのか、外に出て行った。
バナン「で、君の名前は?」
青年「さあ、すみません。記憶がなくて。何も分からないまま、パナに連れてきてもらったから。」
バナン「そんな無警戒で、よく生きてこれたな。・・・まあ、あれだけの実力があれば、問題ないかもしれんが。」
ふと、バナンが青年の首飾りに目をやる。
バナン「君の持っている首飾りにタグが付いてるな。それは何だ?」
青年が胸元に手をやると、IDタグがあった。
青年「ほんとだ!気が付かなかった。」
バナン「どれ、見せてみろ。」
ちょうど、パナが水を汲み終えて戻ってきた。
バナン「・・・。」
パナものぞき込むように、タグをみる。
パナ「・・・古代文字だ!」
青年もパナと同じようにのぞき込む。
青年「バベル」
パナ「すごい!お兄ちゃん、古代文字が読めるんだ!」
青年「え!そうなの、やべ!すげ!」
バナンは、疑っているようだ。
バナン「では、バベルくん。ちょうど町の博物館で、古文書の展示が行われ始めたんだ。いまから行ってみよう。」
パナ「やった!やっと連れて行ってくれるんだね!」
パナは、大喜びしている。
バベルという名の青年「いや、でも・・・・」
バナン「どうかしたのか。」
バナンが疑いの目を向けている。
バベル「いや、博物館とか好きだから行きたいけど、この格好はちょっと・・・。」
バベルが、はにかむように笑うと、バナンも笑った。
バナン「そりゃそうだ!」
パナ「お父さんの服を着ていったら?」
パナも笑っている。
バベル「ありがとうございます。」
渡された服は、古代ローマの映画で見るような簡単な服で、いままでの腰巻とそう変わらない気もするが・・・。
とにかく、渡された服に着替え、3人は博物館を目指した。
~博物館~
博物館に入ると、いろんなものが展示されている。現代美術のコーナーを足早に抜け、目的の古代資料のコーナーにたどり着いた。
古代資料コーナーにつくと、パナは目を輝かせている。
パナ「すごいや!コレ、何に使ったんだろう!」
バベル「それは、スイッチを押すと、部屋を掃除してくれる機械だよ。段差は苦手だけど。」
バナン「説明文は、そう書いてないぞ。古代の探索用の機械だと書いてある。」
パナ「じゃあ、コレは!」
バベル「中に入れた物を冷やしておく道具だよ。下の段は引き出し上になってて野菜や冷凍食品を入れるんだ。」
バナン「説明文は、古代の拷問器具だと書いてあるようだが。」
3人は笑いながら展示物の中を進む。
パナ「じゃあ、コレは!」
バベル「コレは・・・。」
パナ「どうしたの!?」
バベルは子供によく似たアンドロイドを見たとき、激しい頭痛に襲われた。
バナン「おい、大丈夫か?顔色が悪いが・・・。」
バベル「はい・・・。大丈夫。ごめん心配かけて。」
バベルは一瞬、何かを思い出したようだが、その何かを思い出せない。
少し休み、目当ての古文書にたどり着いた。
古文書のコーナーは、他のコーナーより人が多い。
バナン「バベル、君が古代文字を読めるなら、この古文書を読むこともできるはずだ。」
バベルは、人ごみをかき分け、古文書に近づいた。
バベル「えっと。・・・D細胞における人体融合実験の経過報告書、【被験者20代男性】被験者にD細胞の組織注入を開始、適合率を高め、80%到達時、意識を失う。100%を超えた時点で、ドラゴン化が進行スタート。今回の実験では、さらに適合率を高める。120%に達した時点で、完全にドラゴンへと変化し意識を取り戻し暴走する。過去の実験の結果より、被験者の感情の起伏に左右され、30%前後の適合率の変動が見られるため、兵士に細胞を移植する場合は、50%程度が望ましい。50%適合時の身体能力の向上は・・・。」
バベルは、開いてあるページをどんどん読み上げていく。
パナ「バベル、すごいや!」
人だかりが増えてきた。
と、そこへ、人ごみをかき分けながら、バベルに近づく人物がいた。
髭の長い老人「そこのあなた、詳しく話を聞かせて下さい。」
髭の長い老人「私は、この施設の館長をしております。あなた様の古代文字解読は素晴らしい力量です。ぜひ、古文書の解読に力を貸していただきたい。」
館長「おーい!」
館長が声を上げると、警備員が駆け付けた。
館長「展示物の回収と、この方を館長室へ丁重にお招きするように!」
館長「ささ、どうぞこちらへ。」
男の声「お待ちください。」
声の方を見ると、黒いローブに身をまとった男性が立っていた。
黒いローブの男は、館長に近づき、袋から何かを取り出し、館長に見せ、耳打ちしている。
館長「仕方ありませんな。」
そういうと、館長はバベルの元に近づいてきた。
館長「また機会があれば、是非お立ち寄りください。いつでも歓迎しますぞ。」
館長の残念そうな顔が目に焼き付く。
黒いローブの男「あまり目立った行動は慎んでくれ。」
そういうと、男は人ごみに消えていった。
バナン「家に戻ろう。」
~パナの家・食卓~
パナ「ちぇっ!せっかく古代資料を見れたのに!」
バナン「仕方ないだろ。あの黒いローブの男、只者じゃない。しばらくは家でおとなしくしていよう。」
パナ「え~!しばらくって、いつまで!そんな退屈で死んじゃうよ!」
バナン「本当に殺されるより、マシだろ。我慢しなさい!」
パナは、あきらかに不満たっぷりに口をとがらせている。
バベル「パナ、古代のことに興味があるの?」
パナ「うん。そうだよ。」
バベル「だったら、コレをあげよう。」
バベルは、持っていたIDタグをパナの首にかける。
とたんに、パナが笑顔になる。
パナ「本当に!ありがとう!」
バナン「すまない、バベル。でも本当にいいのか?」
バベル「ああ。僕が持っていても意味がなさそうだし、それに古文書のコーナーに僕の記述を見つけたんだ。バベル計画って書いてあった。」
バベル「・・・だから。」
バナン「・・・。」
バナン「バベル、君さえ良ければ、パナの兄として、一緒に暮らさないか。」
パナ「そうしなよ!バベル兄ちゃん!」
バベル「でも、」
バナン「心配するな、スモーの試合で、あと3勝すれば私もカザン市民になることができる。そうすれば食事や住む場所の心配はなくなるから。」
バベル「ありがとう。バナンさん、パナ。」
バナン「よし!明日の試合に勝てば、あと2勝だ!今日はさっさと飯くって寝るぞ!」
バベル・パナ「おおー!」
バベルは、パナと一緒に眠りにつく。
それは、長い夜の始まりだった・・・。
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※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
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