バラッド

序章

「黒き深淵に光がさす時白き魔神が復活を果たす。」これは伝説の書に書かれている一節である。

「我々が住んでいるこの素晴らしい広大な自然と火山の噴火によりできた大陸ガラハダットには、2つの国が存在している。1つは私が統治する前の王が作り上げた国
グリーク王国 そしてもう一つが鬼と侍が共に共存している国タソガレである」

伝説の書は二つに分断されており二つの国に散らばっている

部屋の奥から扉を2回ノックする音が聞こえた。若い甲高い声だった

「入れ！」  「失礼致します。ウラヌス王」

青い鎧に身を包んだ騎士と高貴な格好をした青年が立っていた｡

「なんだ。私のかわいい息子たちではないか。どうした？」

「王の継承に関して参りました。」

双子の王子青い鎧に身を包んでいるのが弟のブラッド見習い騎士である｡身長は小柄だが剣の火力は他の候補性を勝るほど､高貴な格好をしているのが兄のペトラ見習い軍師である。他の軍師では考えつかない策略を思いつく鬼才の持ち主である。

「そうか！お前達ももう18歳か、時が経つのは早いな」

「一体どちらに王位を継承なさるんですか！？」

「まあ 座りたまえ」

「はい、失礼致します」

「ペトラ 軍師官学校を首席で卒業おめでとう！我がアウラス家に恥じない成果お上げてくれた。良くやった。」

「はい、今年度の最優秀候補生として卒業することが出来ました。今軍のトップ軍師であるクレイスト様にお前は今まで俺が見てきた生徒には持っていない素質を持っていると言われました！」

「それに比べてブラッドは騎士団養成学校を団長クラスの試験で五位とはどういう事だ」

「それに関しては大変反省しております。ですが模擬試験のコロシアムでは、ガリウス団長を死の一歩手前まで追い込むことが出来ました。」

「あの聖騎士団の団長を務めいるガリウスをそこまで追い込むとは大したものだ。」

「お前達は2人で1人だ。ペトラの頭で国を統治しブラッドの行動力でこの大陸を我が国の物にしろ！」二人は声を揃えて言った。

「では失礼致します。」

今度は扉の奥から走って来る足音が聞こえた

「失礼致します」

「どうした？ガリウス」

「第一砦の壁にこのような矢文が刺さっておりましたので、届けに参りました。」

「そうか、文の内容は？」

「いえ、まだ確認して居りません」

文をあけると筆で書かれている長い紙入っていた。


「我国は貴方方の國と此大陸を頂く為に宣戦布告致します！大平原グラインドにて開戦と致します。時期は今から半年後と致します。私に会えるの貴方の首が落とされた時です。酒呑童子」と書かれていた。

酒呑童子はタソガレの国の首領であり茨木童子、雷神、風神合わせた4人が四天王である。 グラインド平原はグリーク王国とタソガレの間にある広大な平原

「ウラヌス王､どう致しますか？」

「明日臨時で円卓会議を行うから各騎士団長を招集しておいてくれ」

「了解致しました」

ガリウスは部屋を後にした