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しおりを挟む輪投げ、ボール投げ入れ、ボーリング、的当て、紐くじ、コイン落とし、ビンゴ。
とりあえず思い付いたのをルーにぃに耳打ちした。言葉だけでは伝わりにくかったから絵に書いて見る。
「すごいね、フィ。このビンゴは大人も楽しめるね」
褒められて尻尾が揺れる。
「まだ日数もありますので十分作製できると思います。景品は何にするかが悩みますね」
子供も大人も喜ぶ一等景品。お米十キロとか無理だもんね。高すぎずでも当たったら嬉しい物。
「ルーにぃ、初めてだから、お祭りの催しの宣伝も一緒に、みんなに希望をきいてみたら?」
小声で伝えるとルーにぃと町長が驚きながら頷いた。
「それもそうだね」
「希望をきいて景品候補を絞る。当日のお楽しみにもなります。フィーリィー様、ありがとうございます」
良かったとホッと息をつく。
その後もゲームについての話を続けて、ビンゴは事前に町民に紙を配って時間になったら参加したい人だけ集まる。
喧嘩にならないようにルールをきちんと決める。子供はこの線から大人はここからとか。景品が気に入らなくても文句は無し。など色々と話していたらお昼の時間になった。
食事がすんで、精神的疲労にルーにぃの膝の上でグッたりしながら尻尾を撫でて貰った。
「フィーリィー、昼からは休む?」
ほんの少しの時間で倒れそうになっててごめんなさい。
「竜さんに会いたいの」
その為に頑張った!とグッたりしながらも力強く主張する。
「警備の兵舎の近くに竜舎があるからこれから行こうね。向こうは抱っこされていてもいいから」
その言葉に甘えて抱っこ移動になった。兄達は細いのに力持ちでベッドも余裕で動かしていたのにビックリした。
ちなみに僕は力もない何もかも平凡。
「馬車で数分でつくよ」
馬車に揺られて着くと抱っこされたまま降りた。警備兵って事は大人がたくさん。
竜さんに会うまで目を瞑る。
「リカルド様、フィーリィー様、警備隊長のレイと申します。本日は案内役をさせて頂きます」
ルーにぃが゙よろしくお願いしまずと言った後に続いて小さぐお願いしまずと声に出した。
何とか聞こえたみたいで隊長さんはハイと明るく返してくれた。
「竜舎の見学と伺っています。こちらです」
芝生の中を歩いて建物の裏手に案内された。ルーにぃに抱っこされたまま、竜舎に着いた。
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