天才テニス少女の話

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天才テニス少女の話

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私はとある関東の高校に通う1年生。幼少期からソフトテニスを続けてきたお陰で、中学の総体では見事優勝することが出来た。
今のペアとは中学の時に出会った。私たちは、別にテニス強豪校でもない地元の公立高校に進んだ。

今日は高校の県総体。地区大会では優勝し、3年生を差し置いてシードを獲得。今までの試合、全て1セットも譲らずに勝ち抜いてきた。
そして決勝。相手は私立のテニス強豪校の3年生だ。ゲームカウントスリーオール、スリーフォー。序盤2セット取っていたのだが、追い上げられてしまった。
サービス権は相手。ダブルフォルトしてくれないかな、なんて願ってしまう自分が嫌だ。
まさか、県大会ごときで優勝を逃す…?    上の学年がいるとはいえ、高校の総体はこんなにレベルが高いのか。いや、先に2セット取れたんだ、焦らず冷静にいけば勝てるはず。
相手がサーブを打つ、ペアが返す。浮いた球が返ってきた。チャンス、絶対にスマッシュを決めてやる。
と、腕を引いて斜め上を見た瞬間。球のむこうに輝く太陽に目が眩んだ。
ラケットは虚しく空中を切った。
「ファイブスリー、ゲームオーバー」
空は悔しいほどに晴れていた。

久しく負けていないせいか、涙も出なかった。ペアの子にひたすら謝る。
「ほんっとうに申し訳ない…」
「大丈夫。私もミスしちゃったし…。でも関東大会では勝つよ!    明日から練習もっと頑張ろ」
関東大会では負けない。
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