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魔法学園<二年生>編
266 適任者 07
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執事たち屋敷の使用人が応接室に書類の束を運んできた。
「補佐官長と一緒にこれまでの帳簿や王と貴族たちのやり取りを記録した書面などは補佐官長と一緒に持ち出しました」
「他にもありますよね?」
これが全てというには少なすぎるし、城から追い出される際にそれほど多くの書類を隠して持ち出すことなど不可能だろう。
他の貴族たちに見つかって処分されなかったのが奇跡的だ。
「覚えている限りどのような書類が城に残っているか、その保管場所など書き出してもらえますか?」
執事長が紙とペンを用意してくれ、宰相が書き出していく。
宰相が一通りを書き終わると、私はそのメモをカルロに渡した。
カルロはそのメモを影の中に取り込む。
「あの、リヒト様?」
宰相が不思議そうにカルロの様子を見て、私に問いかける。
「カルロの影を通って、メモは城に残っている私の学友に渡されます」
ザハールハイドにメモが渡り、ザハールハイドたちはそのメモに書かれた書類をできるだけ見つけてくれるはずだ。
「補佐官長もご自宅で軟禁でしょうか?」
「はい。彼は平民で結婚もしていませんし、老齢の家政婦しか雇っていない上に体がそれほど強くありませんから、今もどのような状況にいるのか少し心配です」
私が魔塔主に視線を向ければ、魔塔主は一瞬消えて、すぐに小脇に補佐官長を抱えて戻ってきた。
宰相が心配していたように補佐官長は熱を出して寝込んでいたようで、すでに寝巻き姿で酷い顔色だった。
乱暴に魔塔主に抱えられているというのに、眠ったままだ。
「魔塔主、家政婦さんにはきちんと事情を話してきましたか?」
急に家の主が消えたら心配するだろう。
「家には誰もいませんでしたよ」
それが本当なら軟禁状態になったことによって家政婦にはいとまを出したのだろうか?
「執事長、すみませんが、補佐官長が休める部屋を用意していただけますか?」
執事長は若い執事に指示をして魔塔主から補佐官長を受け取り、他の執事にどの客間を使うようになどの細かい指示を出した。
執事長本人はこの部屋から出るつもりはないようで、私たちに新しいお茶を淹れ始めた。
「今頃、公爵家の私兵や他の貴族たちが書類を探していることでしょう」
城にないと気づけば、宰相の屋敷や補佐官長の家にまで探しに来るだろう。
そうなる前に、オーロ皇帝の直轄地としての認可状がほしいな。
「オーロ皇帝に直轄地希望の申請は行ったと言いましたよね?」
「はい」と宰相から返答があった。
私が直接出向いてオーロ皇帝に認可状をもらってくるのがいいのかもしれないが、この場を離れても大丈夫だろうか?
チラリと魔塔主を見れば、にこりと微笑まれた。
魔塔主がこの場に残ってくれれば私が行って来られるのだが、魔塔主が研究対象の私から目を離すことは滅多にない。
「オーロ皇帝のところに認可状を貰いに行きたいので、魔塔主は……」
「リヒト様と一緒にオーロ皇帝の元へと参りましょう」
「敵襲があるかもしれませから、魔塔主はここに残って欲しいのですが?」
「リヒト様には後見人が必要でしょう」
平行線の未来しか見えない会話がしばらく続く。
「リヒト様、わたくしがお祖父様から認可状をもらって参ります」
ナタリアが立候補してくれた。
オーロ皇帝の孫娘であるナタリアになら任せても安心だ。
むしろ、私が行くよりも早く認可状を出してくれるかもしれない。
「ナタリア様、ありがとうございます。よろしくお願いします」
「リヒト様のご活躍を見逃さないように早めに戻って参りますわ」
私が活躍するような場面があるのかどうかはわからないが、ナタリアは数名の女生徒を連れてオーロ皇帝の元へと向かってくれた。
もちろん、連れて行ってくれたのは魔塔主だ。
しかし、魔塔主は一瞬で戻ってきた。
「私もリヒト様の活躍の場面は見逃したくありませんからね」
「魔塔主がいなくては、認可状をもらってすぐにこちらに戻ってくることができないではないですか?」
「ルシエンテ帝国城の魔導師には転移魔法が使える者がいますから問題ないでしょう」
私たちはナタリアが認可状を持って帰ってくるまでに一通り書類に目を通しておくことにした。
王と王妃が国を治めるどころか、私利私欲のためにかなり勝手をしていたということは聞いていたのだが、国が破綻しそうなレベルだった。
それも、王と王妃だけが国庫を食い荒らしていたのではなく、他の貴族たちも便乗していたようだ。
宰相の執務室や補佐官長の執務室、資料室なんかを荒らしている貴族たちはこの資料を処分したいのだろう。
国は良くならないのに、税金ばかりが上がり、国民は食うに困るような状況だっただろうと推測できる。
「リヒト様! お祖父様から認可状をもらってまいりましたわ!」
一時間ほどでナタリアたちが城の魔導師と一緒に戻ってきた。
多忙なオーロ皇帝を捕まえて、仕事を中断させて認可状をもらって来てくれたのだ。
「お祖父様ったら、本当にリヒト様にハンスギア王国を任せるつもりでいて、認可状を用意しておられなかったのですよ!」
そうナタリアは怒っていたが、普通は各部門の大臣や上級貴族たちとも会議をして可否を決めるものなのだから、一時間で出してくれたというのは認可状が出る早さとしては異例だろう。
まぁ、私に丸投げしようとしたオーロ皇帝の姿も容易に想像できるので、素直に感謝する気持ちにもなれないわけだが。
「補佐官長と一緒にこれまでの帳簿や王と貴族たちのやり取りを記録した書面などは補佐官長と一緒に持ち出しました」
「他にもありますよね?」
これが全てというには少なすぎるし、城から追い出される際にそれほど多くの書類を隠して持ち出すことなど不可能だろう。
他の貴族たちに見つかって処分されなかったのが奇跡的だ。
「覚えている限りどのような書類が城に残っているか、その保管場所など書き出してもらえますか?」
執事長が紙とペンを用意してくれ、宰相が書き出していく。
宰相が一通りを書き終わると、私はそのメモをカルロに渡した。
カルロはそのメモを影の中に取り込む。
「あの、リヒト様?」
宰相が不思議そうにカルロの様子を見て、私に問いかける。
「カルロの影を通って、メモは城に残っている私の学友に渡されます」
ザハールハイドにメモが渡り、ザハールハイドたちはそのメモに書かれた書類をできるだけ見つけてくれるはずだ。
「補佐官長もご自宅で軟禁でしょうか?」
「はい。彼は平民で結婚もしていませんし、老齢の家政婦しか雇っていない上に体がそれほど強くありませんから、今もどのような状況にいるのか少し心配です」
私が魔塔主に視線を向ければ、魔塔主は一瞬消えて、すぐに小脇に補佐官長を抱えて戻ってきた。
宰相が心配していたように補佐官長は熱を出して寝込んでいたようで、すでに寝巻き姿で酷い顔色だった。
乱暴に魔塔主に抱えられているというのに、眠ったままだ。
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急に家の主が消えたら心配するだろう。
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それが本当なら軟禁状態になったことによって家政婦にはいとまを出したのだろうか?
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執事長は若い執事に指示をして魔塔主から補佐官長を受け取り、他の執事にどの客間を使うようになどの細かい指示を出した。
執事長本人はこの部屋から出るつもりはないようで、私たちに新しいお茶を淹れ始めた。
「今頃、公爵家の私兵や他の貴族たちが書類を探していることでしょう」
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チラリと魔塔主を見れば、にこりと微笑まれた。
魔塔主がこの場に残ってくれれば私が行って来られるのだが、魔塔主が研究対象の私から目を離すことは滅多にない。
「オーロ皇帝のところに認可状を貰いに行きたいので、魔塔主は……」
「リヒト様と一緒にオーロ皇帝の元へと参りましょう」
「敵襲があるかもしれませから、魔塔主はここに残って欲しいのですが?」
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ナタリアが立候補してくれた。
オーロ皇帝の孫娘であるナタリアになら任せても安心だ。
むしろ、私が行くよりも早く認可状を出してくれるかもしれない。
「ナタリア様、ありがとうございます。よろしくお願いします」
「リヒト様のご活躍を見逃さないように早めに戻って参りますわ」
私が活躍するような場面があるのかどうかはわからないが、ナタリアは数名の女生徒を連れてオーロ皇帝の元へと向かってくれた。
もちろん、連れて行ってくれたのは魔塔主だ。
しかし、魔塔主は一瞬で戻ってきた。
「私もリヒト様の活躍の場面は見逃したくありませんからね」
「魔塔主がいなくては、認可状をもらってすぐにこちらに戻ってくることができないではないですか?」
「ルシエンテ帝国城の魔導師には転移魔法が使える者がいますから問題ないでしょう」
私たちはナタリアが認可状を持って帰ってくるまでに一通り書類に目を通しておくことにした。
王と王妃が国を治めるどころか、私利私欲のためにかなり勝手をしていたということは聞いていたのだが、国が破綻しそうなレベルだった。
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